Nickelback(ニッケルバック)の徹底解説まとめ

「Nickelback」とは、チャド・クルーガーとマイク・クルーガーのクルーガー兄弟と、ライアン・ピーク、ダニエル・アデアによるカナダの4人組ロックバンドだ。1995年に同兄弟の出身地、カナダのアルバータ州ハンナで活動を開始。1997年に初のミニアルバム『ヘッシャー』を発表した。2001年リリースのシングル『How You Remind Me』が、ビルボードの2000年代総合シングルチャート4位で大ヒットを記録。アルバム売上枚数の多さだけでなく、非常に高い人気を誇るモンスターバンドへと成長した。

Nickelbackの概要

「Nickelback」(ニッケルバック)とは、Vo.&Gt.チャド・クルーガーとBa.のマイク・クルーガー、Gt.&Vo.のライアン・ピーク、Drs.&Vo.のダニエル・アデアの4人からなるカナダのロックバンドである。1995年に同兄弟の出身地・カナダのアルバータ州ハンナでバンド活動が始まり、1996年に初のミニアルバム『ヘッシャー』を発表。その後も精力的なライヴ活動などを展開し、アメリカ・ニューヨーク州のレコードレーベルとのワールドワイド契約を結ぶ。

2001年にリリースされたシングル『How You Remind Me』の大ヒットで世界的に知られることとなり、9枚目のアルバム『Feed The Machine』を含めて、多くのアルバム売上累計枚数を記録。日本でも2009年に東京・新木場のスタジオコーストで初来日公演を行い、翌年にはサマーソニックに出演、2012年と2019年には武道館での公演を行うなど、日本でも爆発的な人気を誇っている。

彼らの楽曲には超重低音を響かせるロック調の曲がありつつ、チャド・クルーガーのハスキーでハードなボイスが歌い上げるバラード曲もあり、ロックやメタルなどが苦手な人でも聴き入ってしまうものが多い。

全米メインストリームロックチャートで第1位に輝いたシングル『Photograph』や、『Far Away』、『If Everyone Cared』など、誰もが心を打たれるであろう歌詞にも注目。バンドとしての優れた演奏力も魅力の1つで、ライヴでは会場がオーディエンスの熱気とともに、最高のパフォーマンスがみられる今世紀最大のモンスター・ロックバンドとなっている。

Nickelbackの活動経歴

Nickelbackの原点

NickelbackのVo.&Gt.でフロントマンのチャド・クルーガー

NickelbackのフロントマンでありVo.&Gt.のチャド・クルーガー、ときにはリズムギターだけでなくリードギター、更にはギターソロもかきならす音楽的な原点は、中学生のころまでさかのぼる。2歳のときに父親が家をでて母親の一つ手で育てられ、13歳でギターを習い始めるが、中学校に侵入した罪で少年院に送られる(このことはノスタルジックなバラード曲の「Photograph」の歌詞でも触れられている)など、青春時代は多少荒れた日々を過ごす。

バンド結成からデビューまで

1996年に発表した1stアルバム『Curb』

チャド・クルーガーは紆余曲折を経てもなお音楽への情熱は絶えず、1990年代の初めごろにグランジカバーバンド「ヴィレッジ・イディオット(Village Idiot)」を、地元カナダのアルバータ州ハンナで結成。メンバーはチャド・クルーガーとマイク・クルーガー、近くのブルックスという町で育ち幼馴染だったライアン・ピークがおり、このころからNickelbackとしてのバンドの基礎が出来上がった。

そして1995年に当時のドラマーとして、チャド・クルーガーの従兄弟にあたるブランドン・クルーガーが加わる形で、Nickelbackが結成された。

地元カナダで自主制作盤として1996年に発表したアルバム『Curb』、続いて1998年には2枚目の『The State』をリリース。バンド結成からわずか4年後にはアメリカの大手レコード会社ロードランナー・レコードとワールドワイド契約を締結し、2000年初めには『The State』を世界に向けて発表し、正式にデビューを果たした。

“モンスターバンド”の名に相応しい人気と売上

ロードランナー・レコードから初リリースしたアルバム『Silver Side Up(2001年)』

『The State』はアルバムとEPの人気チャート「ビルボード200」で130位にランクイン。その後、2001年リリースのシングル『How You Remind Me』が、ビルボードの2000年代総合シングルチャート4位で大ヒットを記録。世界的に知られることとなった。

また、ロードランナー・レコードからの初のアルバム『Silver Side Up(2001年)』は、その後に称される“モンスターロックバンド”という名に相応しく、世界的な人気と売上を誇り、1,000万枚以上を売り上げた。

その後、2003年にはアルバム『The Long Road』を発表。カナダで1位、アメリカでは6位にランクインを果たし、アメリカでロックバンドとしての確実なポジションを築き上げ、当時既に全世界で1200万枚もの売り上げを記録している中で、このアルバムは全世界で500万枚以上も売り上げた。

ライアン・ヴィッケダールがツアー途中に脱退

新しく加入したDrs.のダニエル・アデア

2005年にはロードランナー・レコードから4枚目のアルバム『All the Right Reasons』をリリースして順風満帆に思えたが、1997年から1998年までDrs.を務めたミッチ・ギンドンの跡を継ぐ形で、1998年からDrs.&Vo.として加入していたライアン・ヴィッケダールが、同アルバムを引っさげて行ったツアー中に脱退。

それでも古くからの友人であり、元3 DOORS DOWNのドラマーであったダニエル・アデアが加入し、現在の「Nickelback」の形が出来上がる。

ダニエル・アデアが加入後もバンドとしての勢いは収まることなく、アメリカでは『All the Right Reasons』の7曲がシングルカットされるなど、全米ビルボード・チャート初登場1位に輝き、全世界で1100万枚を売り上げるに至った。

2008年にはAC/DCやDEF LEPPARDのアルバム制作でプロデューサーを務め、大成功を収めた経歴を持つマット・ラングを迎え、6枚目のアルバム『Dark Horse』をリリース。彼らのベースになっている図太いロック(原点)に立ち返ったかのようなサウンドが聴ける1枚となった。

2009年に初来日!3年後には日本武道館ライヴも開催

2009年には東京・新木場のスタジオコーストで初来日公演を行い、『Silver Side Up』から『Dark Horse』までの楽曲から全13曲を披露し、会場が熱狂の渦に包まれる中で幕を閉じた。翌年にはサマーソニックのメイン・ステージのマリン・スタジアムに登場。チャド・クルーガーの歌声とバンドの重低音が、日本の屋外で響き渡ったのはこのときが初めてだっただろう。

その3年後の2012年、Nickelbackとしても「念願だった」と話している日本武道館での公演を実現。2011年にリリースの当時の最新アルバム『Here And Now』の楽曲を織り交ぜて会場を大いに盛り上げ、最後は暦年の伝説的なバンドも上がってきた舞台に彼らも立てたことに感謝の気持ちを述べるなど、これまでのライヴとは異なる特別な夜を過ごした。

Nickelbackのメンバー

現メンバー

チャド・クルーガー(Chad Kroeger)

NickelbackのフロントマンでVo.&Gt.を担当。デビュー当時は長くカールした金髪で一見メタラーのような風貌をしていたが、ストレートヘアーに変わり、その後は短髪のフレッシュなロッカーなイメージに落ち着く。ほとんどの楽曲の作詞・作曲を行っており、「Photograph」や「Someday」、「Miss You」など自身の経験などを基に作った楽曲も多く発表している。とにかくチャド・クルーガーときけば、ハスキーで図太いロックボイスと言われるほど特徴的な歌声をしている。

ライアン・ピーク(Ryan Peake)

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