浜田省吾(浜省・ハマショー)の徹底解説まとめ

浜田省吾とは、日本のロックボーカリストであり、シンガーソングライターである。愛称は「浜省」または「ハマショー」。シングル『路地裏の少年』とアルバム『生まれたところを遠く離れて』で1976年にデビューして以来、日本のロックシーンを走り続けている。テレビなどのメディアにはほとんど出演せず、ライブ活動を中心に多くのファンを魅了しているのが特徴。「悲しみは雪のように」など、数多くの名曲を送り出している。

1984年10月21日発売

1. MONEY
2. DADDY'S TOWN
3. DANCE(Album Version)
4. SILENCE
5. EDGE OF THE KNIFE
6. MIRRO
7. A THOUSAND NIGHTS
8. HELLO ROCK&ROLL CITY
9. PAIN
10. MAINSTREET

9枚目のアルバム『DOWN BY THE MAINSTREET』は、浜田省吾がそれまでの芸能事務所・ホリプロを辞めて、個人事務所を立ち上げた後の最初のアルバムとなり、プロデュースも浜田省吾自身で行っている。事務所との意見の食い違いがあった初期の頃に、作りたくても作れなかった楽曲を思う存分詰め込むことができたアルバムである。1曲目の「MONEY」から、フルスロットルの浜田省吾のボーカルを堪能することができる。

『J.BOY』

1986年9月4日発売

DISC1
1. A NEW STYLE WAR
2. BIG BOY BLUES
3. AMERICA
4. 想い出のファイヤー・ストーム
5. 悲しみの岸辺
6. 勝利への道
7. 晩夏の鐘 (Instrumental)
8. A RICH MAN'S GIRL
9. LONELY ―愛という約束事
10. もうひとつの土曜日

DISC2
1. 19のままさ
2. 遠くへ ―1973年・春・20才―
3. 路地裏の少年
4. 八月の歌
5. こんな夜はI MISS YOU
6. SWEET LITTLE DARLIN'
7. J.BOY
8. 滑走路 ―夕景 (Instrumental)
BONUS TRACK:「晩夏の鐘」歌唱ver

10枚目のアルバム『J.BOY』は1986年に発売されたCD2枚組のアルバムで、「アイデンティティと成長」というテーマに沿った力作がぎっしりと詰め込まれている。トラックダウンはアメリカのスタジオで行われ、浜田省吾が敬愛しているJackson Browneを手掛けたエンジニアがミックスを担当した。初のチャート1位を記録するなど、この時期の最高峰とも言えるアルバムである。

『FATHER'S SON』

1988年3月16日発売

1. BLOOD LINE
2. RISING SUN
3. DARKNESS IN THE HEART
4. WHAT'S THE MATTER, BABY?
5. A LONG GOOD-BYE
6. I DON'T LIKE "FRIDAY"
7. BREATHLESS LOVE
8. NEW YEAR'S EVE
9. RIVER OF TEARS
10. THEME OF FATHER'S SON

11枚目のアルバム『FATHER'S SON』は1988年に発売され、前作に続きチャート1位を獲得して浜田省吾の人気をさらに加速させた。『DOWN BY THE MAINSTREET』や『J.BOY』と合わせて3部作となっているが、他の2作と比較してラブソングが多くなっているのが特徴である。CDジャケットを、パロディ交じりにBruce Springsteenへのオマージュとして作ったところ、浜田省吾とはこんなファッションスタイルをしたミュージシャンである、という誤ったイメージが定着してしまい、後悔している。

『誰がために鐘は鳴る』

1990年6月21日発売

1. MY OLD 50'S GUITAR
2. BASEBALL KID'S ROCK
3. 少年の心
4. 青の時間
5. サイドシートの影
6. 恋は賭け事
7. 夜は優し
8. SAME OLD ROCK'N ROLL
9. 太陽の下へ
10. 詩人の鐘
11. 夏の終り

12枚目のアルバム『誰がために鐘は鳴る』は、前作から2年以上のブランクを経て1990年に発売された。1988年のライブ終了後、休養に入って音楽活動から離れていたため、ファンにとって待望のアルバムだった。1曲目の「MY OLD 50'S GUITAR」では銃で自分の頭を打ち抜いた友人、2曲目の「BASEBALL KID'S ROCK」では衰えの見えるプロ野球選手を描き、「このまま引退するのでは?」と心配する声も上がっていた。

80年代は年に1枚のペースでアルバムを制作していたが、90年代に入ってからはリリース間隔が長めとなり、13枚目のアルバム『その永遠の一秒に 〜The Moment Of The Moment〜』は1993年9月6日に、続く14枚目のアルバム『青空の扉 〜THE DOOR FOR THE BLUE SKY〜』は1996年11月11日にリリースされた。

『SAVE OUR SHIP』

2001年8月22日発売

1. 青空
2. …to be "Kissin'you"
3. GIVE ME ONE MORE CHANCE
4. LOVE HAS NO PRIDE
5. 君の名を呼ぶ
6. 真夏の路上
7. 午前4時の物語
8. あい色の手紙
9. 彼女
10. Theme of "Midnight Cab"
11. モノクロームの虹
12. 日はまた昇る

15枚目のアルバム『SAVE OUR SHIP』は、前作から5年のブランクを経て2001年8月にリリースされた。1998年から4年がかりのコンサートツアーを実施しており、その期間に発表されたシングルを中心に構成されている。ヒップホップやハードコア・ラップの曲にも挑戦し、年齢を重ねても旬な曲を書き続けていきたいという意欲が感じられる。

『My First Love』

2005年7月6日発売

1. 光と影の季節
2. この夜に乾杯!
3. 旅立ちの朝
4. Thank you
5. デスク越しの恋
6. 誰かどこかで
7. I am a father
8. 花火
9. 初恋
10. 君と歩いた道(album ver.)
11. ある晴れた夏の日の午後

16枚目のアルバム『My First Love』は2005年7月にリリースされた。ロックを前面に押し出した作品で、浜田省吾自身が原点に立ち返りつつ、新しいドアを開けた感じのアルバムだとリリース時のインタビューで語っている。長い時間をかけて書き溜めた前作とは異なり、このアルバムにはすべて2004年に書き上げた楽曲が並んでいる。

『Journey of a Songwriter 〜 旅するソングライター』

2015年4月29日発売

1. 光の糸
2. 旅するソングライター
3. きっと明日
4. マグノリアの小径
5. 美しい一夜
6. サンシャイン・クリスマスソング
7. 五月の絵画
8. 瓶につめたラブレター
9. ハッピー・バースデイソング
10. 夢のつづき
11. 夜はこれから
12. 恋する気分
13. 永遠のワルツ
14. アジアの風 青空 祈り(part-1 風、part-2 青空、part-3 祈り)
15. 誓い

17枚目のアルバム『Journey of a Songwriter 〜 旅するソングライター』は2015年4月に発売された。前作の『My First Love』から10年ぶりとなる新作で、待ち望んでいたファンも数知れず、ヒットチャートの1位を2週連続で獲得した。ロックを前面に押し出した前作とは異なり、ヒップホップやレゲエ、ダンスミュージックなど多種多様なジャンルがちりばめられ、日常のなにげない風景や旅先の情景が綴られている。

浜田省吾の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)

「悲しみは雪のように」

「悲しみは雪のように」は連続ドラマ「愛という名のもとに」の主題歌として、100万枚を超える大ヒットを記録した。ドラマの「愛という名のもとに」というタイトルも、浜田省吾の楽曲から採用されており、浜田省吾なしでは語れないドラマとなっている。ドラマ各回のサブタイトルにも、「君が人生の時」や「涙あふれて」「青春の絆」などの浜田省吾の曲名を使う徹底ぶりで、リスペクトにあふれた作品だった。

「MONEY」

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