浜田省吾(浜省・ハマショー)の徹底解説まとめ

浜田省吾とは、日本のロックボーカリストであり、シンガーソングライターである。愛称は「浜省」または「ハマショー」。シングル『路地裏の少年』とアルバム『生まれたところを遠く離れて』で1976年にデビューして以来、日本のロックシーンを走り続けている。テレビなどのメディアにはほとんど出演せず、ライブ活動を中心に多くのファンを魅了しているのが特徴。「悲しみは雪のように」など、数多くの名曲を送り出している。

『悲しみは雪のように』

1992年2月1日発売

1. 悲しみは雪のように
2. 愛という名のもとに

約4年ぶりに発売された23rdシングルが、ミリオンヒットを記録した『悲しみは雪のように』である。野島伸司脚本の連ドラ「愛という名のもとに」の主題歌として、新たなアレンジでレコーディングし直して発売された。ドラマスタッフからは新曲をリクエストされていたが、ドラマの内容を見て、これしかないと浜田省吾本人が提示したのが「悲しみは雪のように」だった。

「悲しみは雪のように」のミリオンヒットによって空前の浜省ブームが巻き起こる中、同じ年の12月12日に発売した24thシングルが『アヴェ・マリア』だった。「アヴェ・マリア」はシューベルトの名曲で浜田省吾のオリジナル曲ではないが、セールスとしては「悲しみは雪のように」に次ぐ約21万枚のヒットとなっている。

『星の指輪』

1994年4月25日発売

1. 星の指輪
2. こんな気持のまま

前作から1年半後にリリースされたのが25thシングル『星の指輪』である。アルバムからシングルカットされたバラードでファンの人気も高く、ライブでは毎回のようにセットリストに入っている。2005年と2021年にもシングルとして復刻されており、たくさんの人に届けたいという浜田省吾の想いが伝わってくる曲である。

翌1995年から1997年までは、年1回のペースでシングルが発売された。26thシングル『我が心のマリア』を1995年7月1日に、27thシングル『さよならゲーム』を1996年9月30日に、28thシングル『イメージの詩』を1997年10月22日にリリースした。

1998年には合計3枚のシングルを発表している。29thシングル『モノクロームの虹』を4月1日に、30thシングル『LOVE HAS NO PRIDE』を10月1日に、そして2か月後の12月2日に『詩人の鐘/日はまた昇る』を発売した。

2000年代に入った後も、しばらくは1年1枚ペースでのリリースが続いた。32ndシングル『…to be "Kissin'you"』を2000年4月1日に、33rdシングル『君の名を呼ぶ』を2001年8月1日に発売。

2003年9月10日に発売した34thシングル『君に捧げるlove song』はヒットチャートの4位にランクイン。2005年4月1日にリリースした35thシングル『光と影の季節』も3位にランクインし、変わらぬ人気を証明した。

『I am a father』

2005年6月8日発売

1. I am a father
2. 君と歩いた道

36thシングル『I am a father』もヒットチャートの上位を記録、がんばっているお父さんたちを励ます内容で、時任三郎や吹越満を起用したミュージックビデオも話題となった。

2005年にはもう1曲、37thシングル『Thank you』を10月12日に発売したが、これ以降はシングルのリリースが10年以上にわたって途絶えることになる。

38thシングル『Good Night Angel/Love Train』が発売されたのは2018年9月26日で、これをきっかけにシングルのリリースが再開した。39thシングル『凱旋門』は2019年9月4日に、40thシングル『MIRROR/DANCE』は2020年9月9日に、41stシングル『この新しい朝に』を2021年3月13日に発売している。

オリジナルアルバム

『生まれたところを遠く離れて』

1976年4月21日発売

1. 路地裏の少年
2. 青春の絆
3. 朝からごきげん
4. 雨上がりのぶるーす
5. 悲しい夜
6. 街角の天使
7. 壁にむかって
8. HIGH SCHOOL ROCK & ROLL
9. 生まれたところを遠く離れて
10. とらわれの貧しい心で

『生まれたところを遠く離れて』は浜田省吾のソロデビュー1作目となるアルバムであり、シングル『路地裏の少年』と同時発売された。浜田省吾自身、これが最初で最後のソロアルバムになるという覚悟でレコーディングに臨み、脱退したAIDOのメンバーも参加して制作。浜田省吾の覚悟とは裏腹に評判はかんばしくなく、セールスも伸び悩んだ。今もライブで歌われたり、リメイクされた作品が多い。

翌1977年からは年1枚のペースでアルバムを制作し、1977年5月21日に2ndアルバム『LOVE TRAIN』、1978年9月21日に3rdアルバム『Illumination』、1979年5月21日に4thアルバム『MIND SCREEN』がそれぞれリリースされている。

『君が人生の時…』

1979年12月5日発売

1. 風を感じて
2. ミス・ロンリー・ハート
3. さよならにくちづけ
4. 青春のヴィジョン
5. とぎれた愛の物語
6. 恋の西武新宿線
7. 4年目の秋
8. 今夜はごきげん
9. いつかもうすぐ
10. 君が人生の時…

5枚目のアルバム『君が人生の時…』は、初期の浜田省吾の集大成と言える作品で、1979年12月に発売された。ちょうど年代が70年代から80年代に切り替わる時期で、1980年代に大ブレイクする前夜の作品集だと言える。歌詞が書けなくなるスランプを乗り越えて、自分の体験をひとつひとつ素直に丁寧に描いていく楽曲が多い。1年で2枚のアルバムを制作するタイトなスケジュールのため、浜田省吾自身も一番きつかったと雑誌インタビューなどで話している。

『Home Bound』

1980年10月21日発売

1. 終りなき疾走
2. 東京
3. 丘の上の愛
4. あばずれセブンティーン
5. 傷心
6. 今夜こそ
7. 反抗期
8. ガラスの部屋
9. 明日なき世代
10. 家路

6枚目のアルバム『Home Bound』は1980年に発売され、浜田省吾の大きなターニングポイントとなったアルバムである。デビュー当初は事務所と浜田省吾本人との方向性に違いがあり、アルバムごとに路線がバラバラだったが、これ以降は本格ロックサウンドに統一されて浜田省吾の快進撃が始まることになる。念願だったロサンゼルスでのレコーディングも実現し、浜田省吾も「第二のデビュー・アルバム」と呼んでいる。

『愛の世代の前に』

1981年9月21日発売

1. 愛の世代の前に
2. モダンガール
3. 愛という名のもとに
4. 独立記念日
5. 陽のあたる場所
6. 土曜の夜と日曜の朝
7. ラストショー
8. センチメンタルクリスマス
9. 悲しみは雪のように
10. 防波堤の上

7枚目のアルバム『愛の世代の前に』は、翌年1月に控えた初の日本武道館でのライブに向けて制作されたアルバムで、1981年9月に発売された。制作の決定から発売までわずか2か月という短い制作期間だったが、ワンルームマンションに缶詰めとなった浜田省吾がスピーディーに楽曲を書き上げ、レコーディングも2週間で終わった。発売当時にチャート12位という上々のセールスを記録。1992年にドラマ「愛という名のもとに」で収録曲が複数使用されたことを受けて、リバイバルで大ヒットした。

翌1982年には8枚目のアルバム『PROMISED LAND 〜約束の地』を発売。ツアーで全国を回りながら、1年に1枚のペースでアルバムの制作も行い、『Home Bound』と『愛の世代の前に』、そしてこのアルバムで3部作となっている。

『DOWN BY THE MAINSTREET』

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