南ことり（ラブライブ！）の徹底解説・考察まとめ

ことりの特技は、目を潤ませて「お願い……！」と言い、相手の心を落とすこと。特に幼なじみの海未が、ことりのこの必殺技に弱い。

南ことりの来歴・活躍

μ's結成と最初の挫折

入学希望者の減少により、廃校の危機に陥った音ノ木坂学院。南ことりは理事長の娘であったが、廃校のことを聞かされてはおらず、他の生徒たちと同じタイミングでその事実を知った。学校を救うため、高坂穂乃果はことりと、もう1人の幼なじみである園田海未に「スクールアイドルを結成して学校を有名にしよう」と提案。ことりと海未はそれを受け入れ、音ノ木坂学院スクールアイドル「μ's」が誕生する。3人は、新入生の歓迎会でライブを披露することを決め、それに向けて特訓を始めた。ことりはμ'sの服飾担当として、初ライブの衣装を完成させる。そしてついに初ライブの日。同級生たちがチラシ配りやライブの準備を手伝ってくれたものの、ライブに客は全く入っていなかった。心が折れかけた3人であったが、1年生の小泉花陽がライブ会場に駆け込んできてくれたことをきっかけに、穂乃果はライブをすることを決意。ことりと海未もその決断を支持し、3人はガラガラの会場で初ライブを行った。

集まる仲間

最初は穂乃果、ことり、海未だけだったμ's。しかし3人の活動は音ノ木坂学院の生徒たちの心を動かし、徐々にメンバーが増えていく。1年生の小泉花陽、星空凛、西木野真姫が加入し、続いてアイドル研究部の部長である3年生の矢澤にこが加入した。その後、当初はμ'sの活動に否定的であった生徒会長を務める3年生の絢瀬絵里と、陰ながらμ'sを支えてくれていた生徒会副会長を務める3年生・東條希も仲間になる。こうして、μ'sは9人のグループとなった。多くの人を巻き込む穂乃果の行動力を頼もしく思いながら、ことりは増えたメンバーの衣装製作に勤しむ。

伝説のメイド

メンバーが揃い、活動の本格度が増したμ's。そんな中、なぜかことりが早く帰るようになる。何かあるのかと不思議に思いながら、ことり以外のメンバーたちが秋葉原にできたばかりのスクールアイドル専門店を覗いていると、そこにメイド服を着たことりの写真が飾ってあった。写真にはサインまで入っている。メイド服姿のことりに覚えがない穂乃果がその写真を眺めていると、店の外から「生写真を撤去してほしい」と懇願する聞き慣れた声が。穂乃果たちが外に出ると、そこにはメイド服姿のことりがいた。穂乃果たちの姿を見たことりは逃走するが、μ'sメンバーたちの連携プレーによってあえなく御用となる。μ'sメンバーは、ことりが秋葉原で伝説と語られるメイド「ミナリンスキー」であることを知った。スクールアイドル専門店にあったメイド服姿の写真は、バイト先のメイド喫茶のイベントで歌わされ、その際に撮られたものだったのだ。穂乃果、海未と3人でスクールアイドルを始めたばかりの頃のこと。ことりは街でスカウトされ、メイド服のかわいさにつられてアルバイトを始めたのだという。また、ことりにはアルバイトをして自分を変えたいという気持ちがあった。ことりは、「自分には穂乃果や海未と違って何もない」というコンプレックスがあったのである。穂乃果のように人を引っ張る力はなく、海未のようにしっかりもしていない。ただ2人についてきただけという後ろめたさが、ことりの中にあった。穂乃果と海未は、ことりが思いがけないことで悩んでいたことに驚く。
そんな中、μ'sの秋葉原でのライブが決定する。秋葉原はアイドルファンの聖地。そこでパフォーマンスをして認められれば、大きなアピールになる。そこで、新たな楽曲を作ることになるのだが、その作詞を任せられたのは秋葉原をよく知ることりだった。μ'sの作詞担当は海未であったため、ことりは作詞をしたことがない。なかなか言葉が出てこず、ことりは悩むことになる。悩みすぎて疲れ果てていることりを見た穂乃果と海未は、ことりの作詞を手伝うことにした。その手伝いの方法とは、ことりが働いている秋葉原のメイド喫茶で一緒に働き、その中で詩のアイデアを探すというもの。メイド喫茶で働く中で、穂乃果たちはことりがアルバイトを心から楽しんでいることを知る。穂乃果から「バイト中生き生きしている」と教えられたれたことりは、自分が秋葉原のどのようなところに魅力を感じているのかに気がついた。これがきっかけで、ことりは無事に詩を完成させる。この一件はことりに自信をつけさせ、彼女を人間的に大きく成長させた。

言えない留学

音ノ木坂学院で学園祭ライブを行うことになったμ's。その準備で盛り上がるメンバーだが、ことりだけは浮かない顔をしていた。穂乃果に何か言いたいことがあるようだが、穂乃果はライブの準備に夢中になっているため、なかなか切り出せない。吐き出せない気持ちがことりを消極的にさせ、彼女は暴走気味の穂乃果を止めることもできないでいた。
穂乃果は気づいていなかったが、海未はことりの様子がおかしいことに気づいていた。ライブ前日、ことりは穂乃果に言いたくても言えない相談事を、海未に打ち明ける。事情を聞いた海未は、ことりに早く打ち明けるよう勧めるが、ことりはそうしなかった。もうライブ直前であり、今話をしたら穂乃果や他のメンバーに悪いと思ったのだ。ことりはライブが終わったら皆に話をすることを海未に伝え、ついにライブが始まった。しかしそのライブで、体調を崩した穂乃果が倒れるというアクシデントが発生。ことりはまたも、穂乃果に大切な話をするタイミングを逃してしまう。
学園祭ライブは失敗したものの、μ'sのおかげで学校の知名度は上がり、廃校の話はなくなった。学校存続祝いのパーティーで、ついに海未がことりの話したかったことを皆に告げる。実はことりは、留学することが決まっていたのだ。以前から服飾の勉強をしたいと思っていたことりに、母親の知り合いだという海外の人間から声がかかったのだという。海未には知らされていて、自分は知らされていなかったことにショックを受ける穂乃果。彼女は夢中になって周りが見えていなかった自分に失望し、落ち込む。他のメンバーは、ことりが留学する前に9人でライブをしようと提案するが、すっかり意気消沈した穂乃果は、学校存続が決まった今ライブをすることに意味はないと言い、アイドルを辞めると言い出した。

μ'sへの復帰

穂乃果と満足に話せないまま、ことりは留学することになった。落ち込んでいた穂乃果は、他のメンバーたちに励まされて元気を取り戻し、自分の思いのままに行動することを決める。穂乃果の望みは、ことりを入れた皆でμ'sを続けること。そしてそれは、留学の話が進み引くに引けなくなったことりの願いでもあった。ことりは穂乃果に引っ張って、引き止めてほしかったのだ。海外に行くため空港にいたことりは、そこに現れた穂乃果に引き止められ、留学を取りやめてこれからもμ'sの一員として活動していくことになる。

穂乃果を支える生徒会役員

3年生の卒業が近づいてきた音ノ木坂学院。絵里から生徒会長の役目を引き継いだ穂乃果を支えるため、ことりと海未も生徒会役員になっていた。大量の仕事に忙殺される3人。そんな中、前回は穂乃果が空回りしたため出場を断念したスクールアイドルの祭典「ラブライブ！」が再び開催されるという情報が入る。絵里たち3年生がもうすぐ卒業してしまうため、この9人で「ラブライブ！」に出場できるチャンスはこれが最後。μ'sメンバーは、「ラブライブ！」出場を目指してもう一度動き出す。

ラブライブ！最終予選

練習とライブを重ね、スクールアイドルの中でも屈指の人気を誇るようになったμ's。ついにμ'sは「ラブライブ！」最終予選に出場することになる。最終予選は、前回王者A-RISEとの一騎打ちだ。気合いを入れるμ'sだが、なんと当日は大雪。生徒会の仕事でなかなか会場に迎えなかった穂乃果、ことり、海未は、最終予選に遅刻しそうになる。それを救ったのは、音ノ木坂学院の生徒たちだった。生徒たちは皆で雪かきをし、穂乃果たちのために会場まで繋がる道を作ってくれていたのだ。3人は無事に会場へ到着。仲間たちと最高のパフォーマンスを行い、「ラブライブ！」本戦への出場を決めた。

ラブライブ！出場

「ラブライブ！」が終わったら、3年生たちは卒業する。アイドルにメンバーの脱退・加入はつきものだが、今のメンバーが「μ's」であるという思いが強かった穂乃果たちは、「ラブライブ！」後に解散することを決めた。そのため、「ラブライブ！」本戦がμ'sの最後の舞台となる。ことりたちは、「ラブライブ！」本戦でこれまでの全てをぶつけた。その結果、「ラブライブ！」でμ'sは優勝。μ'sの知名度は全国的なものとなった。その後、ことりたちは卒業式で3年生たちを送り出すのだが、物語はまだ終わらなかった。

本当のファイナルライブ

卒業式を終え、帰ろうとしたμ'sのメンバー。そんな彼女たちに驚きの知らせが届く。次回の「ラブライブ！」はアキバドームで開催される予定で、その会場を満員にするため、μ'sにスクールアイドルの宣伝をしてほしいというのだ。宣伝の一環として、μ'sはアメリカでライブを行うことになる。アメリカでのライブは大成功し、μ'sの人気はさらに上がることに。「ラブライブ！」の運営は、μ'sにもドームで行われる「ラブライブ！」に出場して盛り上げてほしいというが、穂乃果たちは改めて解散を決意した。しかし、自分たちが解散してもドームのライブは行われてほしい。そう考えたμ'sは、全国のスクールアイドルを一挙に集めたイベントの開催を決断。ことりは、イベントへの参加を表明してくれた他の学校の生徒たちとともに、イベント用の衣装を作る。μ'sは数多のスクールアイドルたちを前に改めて解散を宣言し、そのうえでイベントを成功させた。μ'sの功績はその後も残り続けている。

南ことりの関連人物・キャラクター

μ's

高坂穂乃果