
『なんて素敵にジャパネスク』とは、1984年から1991年にかけて、氷室冴子がコバルト文庫で連載していた少女小説シリーズ、およびそれを原作とした漫画、ドラマ作品。舞台は、平安時代貴族社会。型破りでじゃじゃ馬娘の「瑠璃姫」を中心とした物語で、自身の結婚問題からやがて帝即位問題の陰謀に巻き込まれていく。瑠璃姫が自身の結婚問題から事件を起こしたり、貴族社会の東宮・帝即位問題に関係する政治陰謀事件などを解決して行くラブコメディ作品である。
東宮直々の命で、前左大臣である大海入道の陰謀の証拠固めのために動いている。活動の拠点として東宮の叔母である藤宮の二条堀川邸に出入りする、雑色と言う身分。瑠璃とは、瑠璃の弟融を斬り付けた盗賊を追って、彼女が忍び込んだ屋敷の床下で出くわした。 その屋敷が陰謀の首謀者大海入道のものだった。協力を申し出る瑠璃を入道の屋敷に身分を偽って潜入させるなど、かなり大胆な策略の持ち主。それ以上に大胆な方法で情報を入手した瑠璃に、徐々に惹かれて行く。
藤宮(ふじのみや/演:かとうかずこ)
先々帝の第八皇女。生母も内親王だが、祖母は身分が低い典侍だった。小萩によると、帝のお声がかりで時の内大臣に降嫁したが、16歳で未亡人となる。東宮にとっては叔母。
主人公の家族
融(とおる/演:西川弘志)
瑠璃の同腹の弟。15歳。高彬とは幼馴染で親友だが、お坊ちゃん気質。姉の瑠璃曰く、情けない性格をしている。優しい気質ではあるものの、ぼんくらで浅はかさも持ち合わせているため、自体を悪化させることがある。
藤原忠宗(ふじわらのただむね/演:石坂浩二)
瑠璃の父。初出は大納言で、後に内大臣となる。じゃじゃ馬な瑠璃に悩まされることが多いが、政治力は確かでかなりのやり手という人物。女好き。
母上
内大臣の正室で瑠璃の継母。独身時代の瑠璃に対しては優しく、何かと庇ってくれた。結婚後は瑠璃の亡き母からの遺言もあり、母としての務めを果たそうとするが、空回り気味である。
右大臣家
右大臣(うだいじん)
高彬の父。高彬によると昔気質の人物だが、政治の世界ではともかく、家ではどうしたものかと情けない様子を見せる。瑠璃の父親と仲が良く、泣き落されて息子の高彬を瑠璃の婿にすることを承諾した。
北の方(演:中井貴恵)
右大臣の正室で高彬の母。四男四女の八人を産んだ。末息子の高彬を溺愛しており、瑠璃のことは嫌っている。
梨壺女御(なしつぼのにょうご)/承香殿女御(じょうきょうでんのにょうご)/公子姫(きみこひめ)
高彬の二番目の姉で東宮妃。のちに今上帝妃となり、承香殿女御となる。
聡子姫(さとこひめ)
高彬の一番上の姉で、右大臣家の総領姫。将来東宮妃になる身であったために大切に育てられたが、当時身分の低かった涼中将に一目惚れし、強引に結婚した。夫婦の中は冷え切っており、子供ができないことから、涼中将と阿久との間に産まれた娘を引き取った。
由良姫(ゆらひめ)
右大臣家の四番目の姫で高彬の妹。高彬と年が近いため一番仲が良い。
春日大納言(かすがのだいなごん)
右大臣家の長男で高彬の兄。容姿は脂ぎった中年男で、高彬には似ていない。両親に溺愛されており、有能な高彬にコンプレックスがある。このことにより、帥の宮の陰謀に加担することになる。
その他
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目次 - Contents
- 『なんて素敵にジャパネスク』の概要
- 『なんて素敵にジャパネスク』のあらすじ・ストーリー
- おてんば姫の瑠璃の結婚
- 帝や東宮の弑殺を企む陰謀
- 『なんて素敵にジャパネスク』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 瑠璃(るり/演:富田靖子)
- 主人公の夫
- 高彬(たかあきら/演:木村一八)
- 主人公の関係者
- 吉野君(よしののきみ/演:京本政樹(少年期:大沢健))
- 小萩(こはぎ/演:中田喜子)
- 鷹男(たかお/演:仲村トオル)
- 藤宮(ふじのみや/演:かとうかずこ)
- 主人公の家族
- 融(とおる/演:西川弘志)
- 藤原忠宗(ふじわらのただむね/演:石坂浩二)
- 母上
- 右大臣家
- 右大臣(うだいじん)
- 北の方(演:中井貴恵)
- 梨壺女御(なしつぼのにょうご)/承香殿女御(じょうきょうでんのにょうご)/公子姫(きみこひめ)
- 聡子姫(さとこひめ)
- 由良姫(ゆらひめ)
- 春日大納言(かすがのだいなごん)
- その他
- 二の姫(にのひめ/演:鳥居かほり)
- 守弥(もりや)
- 煌姫(あきひめ)
- 帥の宮(そちのみや)/遠野宮康緒(とおのみややすお)
- 大海入道(おおみにゅうどう/演:伊東四朗)
- 中将の君/権少将(演:佐藤B作)
- 『なんて素敵にジャパネスク』の用語
- 大納言(だいなごん)
- 内裏(だいり)
- 高坏(たかつき)
- 筒井筒(つついずつ)
- 東宮(とうぐう)
- 落飾(らくしょく)
- 律師(りっし)
- 渡殿(わたどの)
- 『なんて素敵にジャパネスク』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 瑠璃「あたしと高彬は ぶっちぎりの仲なんだからっ!!」
- 高彬「僕で我慢しなよ」
- 瑠璃「でもあたしたち、吉野でとっても仲よしだったんです。ままごとみたいに結婚の約束までして…それだけで助けちゃうのっておかしいですか?」
- 『なんて素敵にジャパネスク』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 今でもファンに愛される作者・氷室冴子
- コミカライズを担当した山内直美によるジャパネスク便り
- 『なんて素敵にジャパネスク』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:富田靖子「なんて素敵にジャパネスク」