TMG(Tak Matsumoto Group)の徹底解説まとめ
「TMG(Tak Matsumoto Group)」とは、B’zのギタリスト・松本孝弘が自身のソロプロジェクトとして海外アーティストとともに始動したバンドだ。2004年にリリースされた1stシングル『OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~』はオリコン週間チャート最高3位、1stアルバム『TMG I』はオリコン週間チャート最高1位と、英語歌詞でありながら日本で高い人気を誇った。2024年には20年ぶりに2ndアルバムをリリースし、日本6都市でツアーも開催した。
TMGのフロントマンでギターを担当。1961年3月27日生まれ、日本・大阪府豊中市出身。B’zをはじめとしたカリスマ性のあるギタープレイで、日本だけでなく世界的にも高い評価を得ている。海外アーティストとも多くのコネクションを持っており、TMGのメンバー以外にもラリー・カールトンやエアロスミス、ビリー・シーンなどとの共演も多数行った経験も持つ。
その人望やギタリストとしての高い評価から海外のトップミュージシャンを集めてTMGを立ち上げた。B’zでは作曲、TMGでは作詞・作曲を手がけるなど楽曲制作能力も高く、編曲家、音楽プロデューサーとしても活躍している。
エリック・マーティン(Eric Martin)
TMGのボーカルを担当。1960年10月10日生まれ、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランド出身。ハードロック・バンドMR. BIGのボーカルとして世界的にも知られており、顔をみなくてもそのハスキーなロックボーカルを聴けば彼だと分かるほど特徴的な歌声を持っている。
TMGでもその歌声は健在で、東洋のオリエンタルサウンドと西洋のロックサウンドをかけ合わせた楽曲などもクールかつ見事に歌い上げた。
ソロ活動ではアルバム『Mr. Vocalist』をリリースしており、日本人アーティストのカバーを複数収録していることから、日本のMR.BIGを知らない世代にも大きく支持されるようになった。
ジャック・ブレイズ(Jack Blades)
TMGのベース・ボーカルを担当。1954年4月24日生まれ、アメリカ・カリフォルニア州パームデザート出身。ハードロックバンドのナイト・レンジャーやダム・ヤンキースのメンバーとして活躍し、安定しつつもアグレッシブなベースプレイで多くのアーティストから高い評価を得た。
ダム・ヤンキースの活動休止に伴い、同バンドのギタリストであったトミー・ショウと、音楽デュオのショウ・ブレイズを結成。また、トミー・ショウとともにソングライター・チームとしてエアロスミスやオジー・オズボーンなどの楽曲制作にも参加するなど、精力的な活動を続けている。
また、2004年に音楽番組『ミュージックステーション』へ出演したが、家庭の事情でエリック・マーティンが不在となった際には、ジャック・ブレイズがボーカルを務め、代役と思えないような歌唱力も見せつけた。
ブライアン・ティッシー(Brian Tichy)
TMGのレコーディング・ドラマーとして参加。1968年8月18日生まれ、アメリカ・ニュージャージー州デンヴィル・タウンシップ出身。ハードロックバンドのホワイトスネイクやオジー・オズボーン、スラッシュズ・スネイクピットなどのドラマーとしても活躍した。
2019年にはB’zのライブツアー「B’z LIVE-GYM 2019 -Whole Lotta NEW LOVE-」にサポート・ドラマーとして参加していたこともあり、松本孝弘とのつながりからTMGでも力を貸すこととなった。
自身のバンドであるボールでの活動だけでなく、さまざまなアーティストとのレコーディングやツアーも行ってきた。また、ギターやベースも演奏でき、ソングライティングやプロデューサーなどを務めるなど、多才な人物としても知られている。
シンディ・ブラックマン(Cindy Blackman)
TMGのレコーディング・ドラマーとして参加。1959年11月18日生まれ、アメリカ・オハイオ州イエロー・スプリングス出身。レニー・クラヴィッツ・バンドなどで活躍した女性ドラマーで、シンプルでありながらパワフルなドラミングが聴く人・みる人を圧倒する。
ジャズドラマーとして数々の作品を残し、多くのライブをこなす。2010年にはギタリストのカルロス・サンタナと結婚。自身のバンド活動のほか、多くのミュージシャンのサポートも行っている。
クリス・フレイジャー(Chris Frazier)
TMGのライブツアーのドラムを担当。1967年9月7日生まれ、アメリカ・メリーランド州ベセスダ出身。レコーディングのメインドラマーだったブライアン・ティッシーが日本でのライブツアーには参加できず、代役としてクリス・フレイジャーがツアードラマーを務めている。
2003年から2006年までクラシック・ロック歌手のエディ・マネーのライブツアーのドラムを務めていたが、ホワイトスネイクのボーカルであるデイヴィッド・カヴァデールに気に入られ、2010年12月まで在籍した。
その後もライブツアーのサポートで同バンドのドラムを務めたほか、超絶ギタリストのスティーヴ・ヴァイのアルバム『Passion and Warfare』では、ほとんどの楽曲でドラムを担当したことでも知られている。
第2期(2024年)メンバー
松本孝弘(Tak Matsumoto)
TMGのフロントマンでギターを担当。1961年3月27日生まれ、日本・大阪府豊中市出身。B’zだけでなくソロ活動も幅広く展開している。また、ギタリスト発掘を目的としてギタリストを中心とした弦楽器奏者のためのレコードレーベル「House Of Strings」を設立するなど、次世代のアーティストの発掘・育成にも注力。TMGの2ndアルバム『TMG II』も同レーベルからリリースされている。
エリック・マーティン(Eric Martin)
2004年から引き続き2024年もTMGのボーカルを担当。1960年10月10日生まれ、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランド出身。ハードロック・バンドMR. BIGのボーカルとして、ハスキーな歌声とそのクールなルックスで世界的に高い人気を誇る。英語で邦楽カバーしたコンピレーションアルバムをリリースしたほか、Eric Martin Bandでの活動など、ソロ活動も精力的に行っている。
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目次 - Contents
- TMG(Tak Matsumoto Group)の概要
- TMG(Tak Matsumoto Group)の活動経歴
- TMGの原点
- TMG結成までの経緯
- ライブツアーで全国5都市9公演を開催
- 1stアルバム『TMG I』を海外でもリリース
- 2024年に再集結して2ndアルバム『TMG II』を発売
- デジタル配信とCDで『TMG II』を世界展開
- TMG(Tak Matsumoto Group)のメンバー
- 第1期(2004年)メンバー
- 松本孝弘(Tak Matsumoto)
- エリック・マーティン(Eric Martin)
- ジャック・ブレイズ(Jack Blades)
- ブライアン・ティッシー(Brian Tichy)
- シンディ・ブラックマン(Cindy Blackman)
- クリス・フレイジャー(Chris Frazier)
- 第2期(2024年)メンバー
- 松本孝弘(Tak Matsumoto)
- エリック・マーティン(Eric Martin)
- ジャック・ブレイズ(Jack Blades)
- マット・ソーラム(Matt Sorum)
- 滝山幸英(Yukihide “YT” Takiyama)
- TMG(Tak Matsumoto Group)のディスコグラフィー
- シングル
- 『OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~』
- アルバム
- 『TMG I』
- 『TMG II』
- ライブ・ビデオ(DVD・VHS)
- 『Dodge The Bullet』
- TMG(Tak Matsumoto Group)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 『OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~』
- 『GUITAR HERO』
- 『CRASH DOWN LOVE』
- TMG(Tak Matsumoto Group)の名言・発言
- 松本孝弘「記録なんてものはいつか抜かされるもの。だから一喜一憂せずに自分たちが届けたい音楽を作り続けるだけ。」
- 松本孝弘「物事をネガティブに考えていると、ポジティブなものがどんどん逃げていってしまう。仕事もプライベートもその時間を楽しんでできるだけ意味のあるものにしたい。」
- エリック・マーティン「僕にとって歌うことは“仕事”という感覚ではなく、ツアーをやって歌うことが“日常”なんだ。家でじっとするなんて僕にはできない。」
- エリック・マーティン「僕の声で誰かの心に触れることができるとしたら、それが一番の幸せだよ。ありったけの愛を込めて。」
- エリック・マーティン「僕の心は日本の皆さんとともにあり、祈りをINORIとともに捧げます。」
- TMG(Tak Matsumoto Group)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- TMGの名前の由来はMSG
- MSGは“インスピレーションがあった”ことで結成
- ボーカルとしてデイヴィッド・カヴァデールが候補に浮上
- 「Mステ」出演時にはジャック・ブレイズがボーカルを担当
- KAT-TUN「Real Face」のメロディを盛り込んでいる「Gutiar Hero」