TMG(Tak Matsumoto Group)の徹底解説まとめ
「TMG」とは、B’zのギタリスト・松本 孝弘が自身のソロプロジェクトとして海外アーティストとともに始動したバンドだ。2004年にリリースされた1stシングル『OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~』はオリコン週間チャート最高3位、1stアルバム『TMG I』はオリコン週間チャート最高1位と、英語歌詞でありながら日本で高い人気を誇った。2024年には20年ぶりに2ndアルバムをリリースし、日本6都市でツアーも開催した。
TMGのフロントマンでギターを担当。B’zをはじめとしたカリスマ性のあるギタープレイで、日本だけでなく世界的にも高い評価を得ている。海外アーティストとも多くのコネクションを持っており、TMGのメンバー以外にもラリー・カールトンやエアロスミス、ビリー・シーンなどとの共演も多数行った経験も持つ。
その人望やギタリストとしての高い評価から海外のトップミュージシャンを集めてTMGを立ち上げた。B’zでは作曲、TMGでは作詞・作曲を手がけるなど楽曲制作能力も高く、編曲家、音楽プロデューサーとしても活躍している。
エリック・マーティン(Eric Martin)
TMGのボーカルを担当。ハードロック・バンドMR. BIGのボーカルとして世界的にも知られており、顔をみなくてもそのハスキーなロックボーカルを聴けば彼だと分かるほど特徴的な歌声を持っている。
TMGでもその歌声は健在で、東洋のオリエンタルサウンドと西洋のロックサウンドをかけ合わせた楽曲などもクールかつ見事に歌い上げた。
ソロ活動ではアルバム『Mr. Vocalist』をリリースしており、日本人アーティストのカバーを複数収録していることから、日本のMR.BIGを知らない世代にも大きく支持されるようになった。
ジャック・ブレイズ(Jack Blades)
TMGのベース・ボーカルを担当。ハードロックバンドのナイト・レンジャーやダム・ヤンキースのメンバーとして活躍し、安定しつつもアグレッシブなベースプレイで多くのアーティストから高い評価を得た。
ダム・ヤンキースの活動休止に伴い、同バンドのギタリストであったトミー・ショウと、音楽デュオのショウ・ブレイズを結成。また、トミー・ショウとともにソングライター・チームとしてエアロスミスやオジー・オズボーンなどの楽曲制作にも参加するなど、精力的な活動を続けている。
また、2004年に音楽番組『ミュージックステーション』へ出演したが、家庭の事情でエリック・マーティンが不在となった際には、ジャック・ブレイズがボーカルを務め、代役と思えないような歌唱力も見せつけた。
ブライアン・ティッシー(Brian Tichy)
TMGのレコーディング・ドラマーとして参加。ハードロックバンドのホワイトスネイクやオジー・オズボーン、スラッシュズ・スネイクピットなどのドラマーとしても活躍した。
2019年にはB’zのライブツアー「B’z LIVE-GYM 2019 -Whole Lotta NEW LOVE-」にサポート・ドラマーとして参加していたこともあり、松本 孝弘とのつながりからTMGでも力を貸すこととなった。
自身のバンドであるボールでの活動だけでなく、さまざまなアーティストとのレコーディングやツアーも行ってきた。また、ギターやベースも演奏でき、ソングライティングやプロデューサーなどを務めるなど、多才な人物としても知られている。
シンディ・ブラックマン(Cindy Blackman)
TMGのレコーディング・ドラマーとして参加。レニー・クラヴィッツ・バンドなどで活躍した女性ドラマーで、シンプルでありながらパワフルなドラミングが聴く人・みる人を圧倒する。
ジャズドラマーとして数々の作品を残し、多くのライブをこなす。2010年にはギタリストのカルロス・サンタナと結婚。自身のバンド活動のほか、多くのミュージシャンのサポートも行っている。
クリス・フレイジャー(Chris Frazier)
TMGのライブツアーのドラムを担当。レコーディングのメインドラマーだったブライアン・ティッシーが日本でのライブツアーには参加できず、代役としてクリス・フレイジャーがツアードラマーを務めている。
2003年から2006年までクラシック・ロック歌手のエディ・マネーのライブツアーのドラムを務めていたが、ホワイトスネイクのボーカルであるデイヴィッド・カヴァデールに気に入られ、2010年12月まで在籍した。
その後もライブツアーのサポートで同バンドのドラムを務めたほか、超絶ギタリストのスティーヴ・ヴァイのアルバム『Passion and Warfare』では、ほとんどの楽曲でドラムを担当したことでも知られている。
マット・ソーラム(Matt Sorum)
2024年のTMG活動再開時のドラムを担当。ロックバンドのガンズ・アンド・ローゼズやヴェルヴェット・リヴォルヴァーのドラマーとしても知られており、イギリスのロックバンドであるモーターヘッドのツアードラマーとしても活躍した。
「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」において90位となり、TMGにおいてもパワフルかつ安定したドラミングでファンを魅了した。
滝山 幸英(Yukihide “YT” Takiyama)
2024年のTMG活動再開時のサイドギターを担当。氷室 京介のアルバム『"B"ORDERLESS』やシングル「IF YOU WANT」と「ONE LIFE」の編曲も務めた経歴を持つ人物だ。
松本 孝弘とは氷室 京介の紹介で知り合い、ライブツアー「B’z LIVE-GYM 2022 -Highway X-」やレコーディングにも参加することとなる。ロサンゼルス在住であるため現地で自身のバンド活動をしつつ、日本国内のアーティストの作曲や編曲なども行っている。
TMGのディスコグラフィー
シングル
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目次 - Contents
- TMG(Tak Matsumoto Group)の概要
- TMGの活動経歴
- TMGの原点
- TMG結成までの経緯
- ライブツアーで全国5都市9公演を開催
- 1stアルバム『TMG I』を海外でもリリース
- 2024年に再集結して2ndアルバム『TMG II』を発売
- デジタル配信とCDで『TMG II』を世界展開
- TMGのメンバー
- 松本 孝弘(Tak Matsumoto)
- エリック・マーティン(Eric Martin)
- ジャック・ブレイズ(Jack Blades)
- ブライアン・ティッシー(Brian Tichy)
- シンディ・ブラックマン(Cindy Blackman)
- クリス・フレイジャー(Chris Frazier)
- マット・ソーラム(Matt Sorum)
- 滝山 幸英(Yukihide “YT” Takiyama)
- TMGのディスコグラフィー
- シングル
- 『OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~』
- アルバム
- 『TMG I』
- 『TMG II』
- ライブ・ビデオ(DVD・VHS)
- 『Dodge The Bullet』
- TMGの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 『OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~』
- 『GUITAR HERO』
- 『CRASH DOWN LOVE』
- TMGの名言・発言
- 松本 孝弘「記録なんてものはいつか抜かされるもの。だから一喜一憂せずに自分たちが届けたい音楽を作り続けるだけ。」
- 松本 孝弘「物事をネガティブに考えていると、ポジティブなものがどんどん逃げていってしまう。仕事もプライベートもその時間を楽しんでできるだけ意味のあるものにしたい。」
- エリック・マーティン「僕にとって歌うことは“仕事”という感覚ではなく、ツアーをやって歌うことが“日常”なんだ。家でじっとするなんて僕にはできない。」
- エリック・マーティン「僕の声で誰かの心に触れることができるとしたら、それが一番の幸せだよ。ありったけの愛を込めて。」
- エリック・マーティン「僕の心は日本の皆さんとともにあり、祈りをINORIとともに捧げます。」
- TMGの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- TMGの名前の由来はMSG
- MSGは“インスピレーションがあった”ことで結成
- ボーカルとしてデイヴィッド・カヴァデールが候補に浮上
- 「Mステ」出演時にはジャック・ブレイズがボーカルを担当
- KAT-TUN「Real Face」のメロディを盛り込んでいる「Gutiar Hero」