TMG(Tak Matsumoto Group)の徹底解説まとめ
「TMG(Tak Matsumoto Group)」とは、B’zのギタリスト・松本孝弘が自身のソロプロジェクトとして海外アーティストとともに始動したバンドだ。2004年にリリースされた1stシングル『OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~』はオリコン週間チャート最高3位、1stアルバム『TMG I』はオリコン週間チャート最高1位と、英語歌詞でありながら日本で高い人気を誇った。2024年には20年ぶりに2ndアルバムをリリースし、日本6都市でツアーも開催した。
ジャック・ブレイズ(Jack Blades)
2004年のTMG結成時からのオリジナルメンバーで、ベース・ボーカルを担当。1954年4月24日生まれ、アメリカ・カリフォルニア州パームデザート出身。ハードロックバンドのナイト・レンジャーのメンバーとして活躍していたことで知られる。第1期TMGの活動終了以降は、ジャーニーやバッド・イングリッシュのドラマーであるディーン・カストロノヴォと、ロックバンドのレヴォリューション・セインツを結成。ソロでは2004年にアルバム『ジャック・ブレイズ』、2012年に『ロックン・ロール・ライド』をリリースし、ベーシストとしてだけではなくボーカルとしても高い評価を得ている。
マット・ソーラム(Matt Sorum)
2024年のTMG活動再開時のドラムを担当。1960年11月19日生まれ、アメリカ・カリフォルニア州ヴェニスビーチ出身。ロックバンドのガンズ・アンド・ローゼズやヴェルヴェット・リヴォルヴァーのドラマーとしても知られており、イギリスのロックバンドであるモーターヘッドのツアードラマーとしても活躍した。
「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」において90位となり、TMGにおいてもパワフルかつ安定したドラミングでファンを魅了した。
滝山幸英(Yukihide “YT” Takiyama)
2024年のTMG活動再開時のサイドギターを担当。生年月日は未公表、日本・兵庫県出身。氷室京介のアルバム『"B"ORDERLESS』やシングル「IF YOU WANT」と「ONE LIFE」の編曲も務めた経歴を持つ人物だ。
松本孝弘とは氷室京介の紹介で知り合い、ライブツアー「B’z LIVE-GYM 2022 -Highway X-」やレコーディングにも参加することとなる。ロサンゼルス在住であるため現地で自身のバンド活動をしつつ、日本国内のアーティストの作曲や編曲なども行っている。
TMG(Tak Matsumoto Group)のディスコグラフィー
シングル
『OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~』
2004年3月31日発売
1. OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~
2. TRAPPED
3. OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~(KARAOKE)
4. TRAPPED(KARAOKE)
1stシングル『OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~』は“和”を感じさせるピアノでイントロが始まり、劇的にヘヴィなギターサウンドへと展開するロックチューンだ。
冒頭にはラップが刻まれ、ハスキーロックボイスのエリック・マーティンのAメロへとつながる。“和”と“洋”が見事なまでに融合された楽曲となっている。オリコン週間チャート最高3位で、オリコン2004年度年間チャートでは95位。英語の歌詞でありながら日本で大きな人気を得た。
アルバム
『TMG I』
2004年6月23日発売
1. OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~
2. Everything Passes Away
3. KINGS FOR A DAY
4. I Know You by Heart
5. I wish you were here
6.THE GREATEST SHOW ON EARTH
7. Signs of Life
8. RED, WHITE AND BULEET BLUES
9. TRAPPED
10. My Alibi
11. WONDERAND
12. TRAIN, TRAIN
13. Two of A Kind
14. NEVER GOOD-BYE
1stシングルの発表からわずか約3か月で発売された1stアルバムで、「OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~」から始まり、MR.BIGを彷彿とさせるようなエリック・マーティンの歌声を堪能できる楽曲がずらりと並ぶ。
ファンの期待を裏切らない松本孝弘のギターサウンドとリフ、ソロ、安定かつパワフルなベース、ドラムなどを聴くことができる1枚で、長い間一緒にバンド活動をしていたかのように息がぴったりな演奏で聴く人を圧倒する。
『TMG II』
2024年9月18日発売
1. CRASH DOWN LOVE
2. ETERNAL FLAMES(feat.BABYMETAL)
3. THE STORY OF LOVE(feat.LiSA)
4. COLOR IN THE WORLD
5. JUPITER AND MARS
6. MY LIFE
7. ENDLESS SKY
8. DARK ISLAND WOMAN
9. FAITHFUL NOW
10. THE GREAT DIVIDE
11. GUITAR HERO
2024年に1stアルバムから20年後に発売された2ndアルバム。オリジナルメンバーの松本孝弘とエリック・マーティン、ジャック・ブレイズに、ガンズ・アンド・ローゼズなどのドラマーとして活躍するマット・ソーラムが加わったことで、よりハードロック色がでている作品となった。前作と異なるのはBABYMETALやLiSAといった女性アーティストがフィーチャリングされいる点で、エリック・マーティンとのかけ合いが楽しめる。
そして20年のブランクを感じさせない楽器陣の演奏もよりパワフルになっており、2024年9月のタワーレコード「マンスリー・タワー・プッシュ」にも選出された。また、1stアルバムと同様、ヨーロッパの名門レーベル「Frontiers Music SRL」と契約を締結。デジタル配信・CDとして世界発売することも決まった。
ライブ・ビデオ(DVD・VHS)
『Dodge The Bullet』
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目次 - Contents
- TMG(Tak Matsumoto Group)の概要
- TMG(Tak Matsumoto Group)の活動経歴
- TMGの原点
- TMG結成までの経緯
- ライブツアーで全国5都市9公演を開催
- 1stアルバム『TMG I』を海外でもリリース
- 2024年に再集結して2ndアルバム『TMG II』を発売
- デジタル配信とCDで『TMG II』を世界展開
- TMG(Tak Matsumoto Group)のメンバー
- 第1期(2004年)メンバー
- 松本孝弘(Tak Matsumoto)
- エリック・マーティン(Eric Martin)
- ジャック・ブレイズ(Jack Blades)
- ブライアン・ティッシー(Brian Tichy)
- シンディ・ブラックマン(Cindy Blackman)
- クリス・フレイジャー(Chris Frazier)
- 第2期(2024年)メンバー
- 松本孝弘(Tak Matsumoto)
- エリック・マーティン(Eric Martin)
- ジャック・ブレイズ(Jack Blades)
- マット・ソーラム(Matt Sorum)
- 滝山幸英(Yukihide “YT” Takiyama)
- TMG(Tak Matsumoto Group)のディスコグラフィー
- シングル
- 『OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~』
- アルバム
- 『TMG I』
- 『TMG II』
- ライブ・ビデオ(DVD・VHS)
- 『Dodge The Bullet』
- TMG(Tak Matsumoto Group)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 『OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~』
- 『GUITAR HERO』
- 『CRASH DOWN LOVE』
- TMG(Tak Matsumoto Group)の名言・発言
- 松本孝弘「記録なんてものはいつか抜かされるもの。だから一喜一憂せずに自分たちが届けたい音楽を作り続けるだけ。」
- 松本孝弘「物事をネガティブに考えていると、ポジティブなものがどんどん逃げていってしまう。仕事もプライベートもその時間を楽しんでできるだけ意味のあるものにしたい。」
- エリック・マーティン「僕にとって歌うことは“仕事”という感覚ではなく、ツアーをやって歌うことが“日常”なんだ。家でじっとするなんて僕にはできない。」
- エリック・マーティン「僕の声で誰かの心に触れることができるとしたら、それが一番の幸せだよ。ありったけの愛を込めて。」
- エリック・マーティン「僕の心は日本の皆さんとともにあり、祈りをINORIとともに捧げます。」
- TMG(Tak Matsumoto Group)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- TMGの名前の由来はMSG
- MSGは“インスピレーションがあった”ことで結成
- ボーカルとしてデイヴィッド・カヴァデールが候補に浮上
- 「Mステ」出演時にはジャック・ブレイズがボーカルを担当
- KAT-TUN「Real Face」のメロディを盛り込んでいる「Gutiar Hero」