TMG(Tak Matsumoto Group)の徹底解説まとめ

「TMG」とは、B’zのギタリスト・松本 孝弘が自身のソロプロジェクトとして海外アーティストとともに始動したバンドだ。2004年にリリースされた1stシングル『OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~』はオリコン週間チャート最高3位、1stアルバム『TMG I』はオリコン週間チャート最高1位と、英語歌詞でありながら日本で高い人気を誇った。2024年には20年ぶりに2ndアルバムをリリースし、日本6都市でツアーも開催した。

TMG(Tak Matsumoto Group)の概要

「TMG」の2004年結成時のメンバーはボーカルがエリック・マーティン、ベース・ボーカルがジャック・ブレイズ、ドラムがブライアン・ティッシーとシンディ・ブラックマン(レコーディング・メンバー)、クリス・フレイジャー(ツアー・メンバー)と全員が海外アーティストで、彼のミュージシャンとしての実力と人脈が知れるそうそうたるメンバーで構成されていた。

松本 孝弘がそれぞれのメンバーに声をかけて結成されたTMGは、日本で活動するために集い、2004年2月9日に活動を開始。同年3月31日にシングル『OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~』を発売し、続けて6月23日に同シングルを収録したアルバム『TMG I』も発売した。

エリック・マーティンはMR. BIGのボーカリスト、ジャック・ブレイズはナイト・レンジャーのベーシスト、クリス・フレイジャーはホワイトスネイクなどのドラマーとして活躍しており、各バンドは日本でも高い人気を得ていたため、必然的にTMGも大きな人気を獲得。

ライブツアー「TMG LIVE “Dodge The Bullet” Tour」や、音楽フェスの「SUMMER SONIC 04」に出演した際には大熱狂の中、圧巻のステージを披露した。

2004年で活動休止となったものの、2024年には20年ぶりに松本 孝弘のもとに再集結し、2ndアルバム『TMG II』を発売。20年の歳月が経ってもなおその人気は衰えず、同アルバムを引っさげて行った日本ツアーのチケットは、6会場9公演の全てでソールドアウト。2024年も解散などは発表されておらず、再び集結するのが待ち望まれるロックバンドとなっている。

TMGの活動経歴

TMGの原点

TMGのギタリストでフロントマンの松本 孝弘

TMGのフロントマンである松本 孝弘の子どものころ、父親は声楽をやっており母親はクラシック好きという音楽に囲まれた生活を送り、中学3年ときの誕生日に両親からビートルズのコンピレーション・アルバム「ザ・ビートルズ1967年〜1970年」をプレゼントされ、それ以降、学校から帰宅するとずっと聴くほど音楽にのめり込むようになる。

その後、のジミー・ペイジと同じモデルであるギブソン・レスポールを購入。その日からプロを目指し、ジミー・ペイジやリッチー・ブラックモア、マイケル・シェンカーやスティーヴ・ルカサーなど、ギターヒーローの楽曲をコピーしてきた。

プロになってからはロックユニットであるB’zを結成、シングルが50作連続でオリコン1位になるなど大成功を収めている。そのユニットをギターの高いスキルとトーンで支え、TMGにおいてもメンバーから「Takはトーンだよ」と高い評価を得ている。

TMG結成までの経緯

MSGのギタリストでフロントマンのマイケル・シェンカー

松本 孝弘は10代のころに、ドイツのギタリストマイケル・シェンカー率いるロックバンドのMSG(Michael Schenker Group)などに憧れがあり、「いつか自分が率いるバンドを作りたい」という気持ちがあった。

気の合うミュージシャンと一緒に楽しく音楽を制作できたらと思い、メンバーの人選を開始。B’zの北米ツアーのときに顔を合わせていたエリック・マーティンとジャック・ブレイズに声をかけたことをきっかけにTMGが結成されている。

ライブツアーで全国5都市9公演を開催

2004年3月31日にリリースされた1stシングル『OH JAPAN 〜OUR TIME IS NOW〜』

TMGは2004年2月9日に始動したことを発表してからの展開が早く、3月31日には1stシングル『OH JAPAN 〜OUR TIME IS NOW〜』をリリース。東洋のオリエンタルサウンドと西洋のロックサウンドを融合した斬新な楽曲で、多くのファンに衝撃を与えた。そして4月9日には目黒・雅叙園で記者会見を行う。

その後、6月23日には1stアルバム『TMG I』をリリースし、翌月の7月30日からはライブツアー「TMG LIVE “Dodge The Bullet” Tour」を開始。8月7日・8月8日に行われた音楽フェス「SUMMER SONIC 04」にも出演し、ステージを大きく盛り上げたことでも知られている。

1stアルバム『TMG I』を海外でもリリース

2004年6月23日にリリースされた1stアルバム『TMG I』

TMGは、DEF LEPPARDやTOTO、WHITESNAKE、YES、JOURNEYなどの有名ロックバンドを輩出してきたヨーロッパの名門レーベル「Frontiers Music SRL」と契約を締結し、11月8日に「TMG I」をヨーロッパ市場に展開した。

その後、12月15日には日本市場向けにライブ・ビデオ(DVD・ブルーレイ)『Dodge The Bullet ~LIVE 2004~』をリリースするに至っている。

2024年に再集結して2ndアルバム『TMG II』を発売

2024年9月18日にリリースされた2ndアルバム『TMG II』

2004年に活動が休止となって以降、多くのファンから再集結・活動再開が待ち望まれる中、2024年3月8日に再集結。

アルバム制作メンバーとしてボーカルはエリック・マーティン、ベース・ボーカルはジャック・ブレイズ、ドラムはクリス・フレイジャーとなり、ライブ・ツアー時はドラムをマット・ソーラムが務め、サイドギターとしてYukihide “YT” Takiyama(滝山 幸英)が参加した。

9月18日には2ndアルバム『TMG II』をリリースし、9月19日から10月12日にかけてはライブツアー「TMG LIVE 2024 -Still Dodging The Bullet-」を行い、6会場9公演で20年ぶりとは思えないほど、エリック。マーティンのハスキーなロックボーカルに、松本 孝弘をはじめとした楽器陣がうまく絡み合い圧巻のパフォーマンスを披露している。

デジタル配信とCDで『TMG II』を世界展開

レコードレーベル「Frontiers Music SRL」のロゴ

TMGは2024年9月19日には、2004年に続きイタリアのレコードレーベルで主にハードロックを手がけている「Frontiers Music SRL」と、海外市場におけるパートナーシップ締結するに至っている。また、同パートナーシップによって「TMG II」をデジタル配信とCDで世界展開することが決定。世界中のTMGファンを歓喜させた。

TMGのメンバー

松本 孝弘(Tak Matsumoto)

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