王様ランキングの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『王様ランキング』とは、十日草輔(とおかそうすけ)による漫画作品である。主人公のボッジは、ボッス王国の第1王子。ボッジは耳が聞こえず、言葉が話せない。優しい性格だが剣も扱えず、周囲からは王の器ではないと思われていた。そんなボッジだがカゲと出会ったことにより、人生が大きく変わっていく。ボッジを支えるカゲや師匠のデスパー、母親のヒリングなど、ボッジを取り巻く人々の名言・名ゼリフは多くのファンに感動を与えた。

デスパーとの修行が終わり、ボッジとカゲはデスパーの元を去る日が来た。ボッジはデスパーに感謝の気持ちを伝える。カゲは「いつボッジの言葉が分かるようになったんだ?」とデスパーに聞くが、デスパーはあっさりと「分かりませんよ」と答えた。驚くボッジとカゲ。「でも私への感謝の気持ちは痛いほど伝わりましたよ」と告げるデスパー。そしてボッジが気にしていることは長所なのかもしれないこと、ボッジの経験は自分の道を切り開く力になると話す。最後に「だから自分の全てを愛しなさい!」という言葉をボッジに贈った。思わずボッジは涙を流す。このデスパーの言葉は、これから先、きっとボッジを支えていく力になる。ボッジに修行だけではなく、生き方をも教えてくれたデスパーの名言である。

「鍛錬は裏切りません。ピンチの時こそ、その真価が発揮される。ピンチは……最大の好機ですよ」

オウケンは冥府の騎士団の団長で、デスハーとデスパーの弟である。努力家で優しい性格だったが、不老不死となり殺人マシーンとなってしまった。オウケンは殺人マシーンになる前に、デスパーから修行を受けていた。オウケンはドルーシから殴られ、ピンチとなった時にデスパーの「鍛錬は裏切りません。ピンチの時こそ、その真価が発揮される。ピンチは……最大の好機ですよ」という言葉を思い出していた。その言葉によりドルーシをはね除け、再び立ち上がる。殺人マシーンとなってもデスパーの言葉は覚えていたのである。デスパーがたくさんの人を導いてきたのが分かるセリフ。立ち上がったオウケンは再びボッス王国の四天王と戦うのだった。

「これからはみんなを幸せにして、あなたも幸せにおなりなさい」

左からアピス、頭を下げるダイダ、ミランジョ、後ろで腕を組むデスパー、冥府騎士団の隊長、ボッジ、ベビン

ボッス王からダイダが解放され、ボッス王の魂は天に昇って行った。そして魔神が現われる。冥府騎士団の隊長により、魔神の首が斬られ、デスパーは魔神の首を持ち上げ、首を返してほしければ願いを叶えるように魔神に要求する。デスパーの願いは殺人マシーンとなってしまった弟のオウケンを元に戻すことだった。しかしボッジに止められ、ダイダが魔神にミランジョを生き返らせるように叫ぶ。ダイダの願いは叶えられた。そして生き返ったミランジョにダイダは「俺の妻になってくれ」と話す。デスパーはオウケンに「兄さん、まだ僕を助けなくていいよ。先に助けるべき人はいるだろう」と言われた事を思い出していた。オウケンを元に戻したかったのは冥府騎士団の隊長も同じ。納得しない隊長をデスパーは制し、「オウケンは不死身だし、また次がありますよ」と話す。そしてミランジョに「もう悲しい事が起こらないよう、教訓を次の世代へ伝える。それがあなたの使命。罪滅ぼしになるかもしれないですね。だからこれからはみんなを幸せにして、あなたも幸せにおなりなさい」と伝えるのだった。オウケンを元に戻す願いを果たせなかった悲しみを押し殺し、ミランジョやダイダに希望を与えたデスパーの感動的な名言である。そんなデスパーにダイダは頭を下げてお礼を言うのだった。

ミランジョの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「いくら奮闘しても、死からは逃れられないだろう」

魔法の鏡の正体はミランジョである。ミランジョは元々は人間の女性だが、肉体を失い、魂のみの存在となった。ダイダの肉体を使ってボッス王を復活させた張本人。そしてミランジョ達とボッス王国との戦いが始まる。冥府の魔物と戦うドルーシは、圧倒的な強さで魔物を倒す。ミランジョはドルーシの強さを賞賛するが、「いくら奮闘しても、死からは逃れられないだろう」と呟く。ミランジョにはドルーシの未来が見えていた。ミランジョの余裕と強さ、そして自信を感じさせるセリフである。だがドルーシは死ぬことはなかった。

ベビンの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「何事も決して楽な道などありませぬ。この時間こそがあなたを作る。周りにも、そして何より己自身に騙されないように」

ダイダは王様ランキングで1位になるために、ボッス王の力を手に入れるように魔法の鏡にそそのかされる。ダイダは踏みとどまるが、それでも魔法の鏡は執拗にダイダを説得しようとするのだった。その時ダイダは稽古中に言われたベビンの「何事も決して楽な道などありませぬ。この時間こそがあなたを作る。周りにも、そして何より己自身に騙されないように」という言葉を思い出していた。ダイダが安易な道に行かないように踏みとどまらせた重要なセリフである。しかしこの後ダイダは意志とは裏腹に、魔法の鏡の思い通りになってしまうのだった。

ミツマタの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「あなたを慕う者はたくさんいます、それを忘れないで下さい」

ミツマタの前に立つボッジ

ボッジは蛇使いのベビンから、「カゲは旅に出たからボッジ様とはもう会えない」と告げられる。ショックを受けたボッジはカゲが捕われていた牢屋に行くが、そこにはカゲはいなかった。カゲがどこに行ったか知りたくて、ボッジは3つ叉の大蛇でベビンの部下であるミツマタの元へ行く。そこでミツマタからカゲは無事であること、そしてベビンはカゲと取り引きをし、重大な任務を与えられ旅に出たことを聞かされる。しかしそれ以上のことは教えてもらえなかった。ミツマタは幼い頃に瀕死だったところをボッジ、ヒリング、ベビンに助けられたため、ボッジに恩を感じている。しかしベビンにも恩があるため、裏切ることはできないのだった。しかし最後にミツマタはボッジに「あなたを慕う者はたくさんいます、それを忘れないで下さい」と話すのだった。ミツマタとボッジの絆が感じられるセリフである。そしてカゲの重大な任務とは、ボッジの命を狙う者からボッジを守ることだった。

「ボッジ様の心がお優しいのは、常に抱きしめてくれる存在があったからですね」

ボッス王国を襲う魔物と戦うため、ボッジ達は城へ駆けつける。そして魔物を倒し、仲間を助けるのだった。ボッジは魔物との戦いで重傷を負ったミツマタを、治癒の魔法で治してくれたヒリングに感謝し抱きつく。ヒリングもしっかりとボッジを抱きしめるのだった。その姿を見てミツマタは「ボッジ様の心がお優しいのは、常に抱きしめてくれる存在があったからですね」と呟く。ミツマタがボッジや、ボッジの周りの人達を大切に思っていることが分かるセリフである。

kenta1022
kenta1022
@kenta1022

Related Articles関連記事

王様ランキング(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

王様ランキング(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『王様ランキング』とは、十日草輔によるファンタジー漫画である。 最初はweb漫画投稿サイト『マンガハック』で毎週土曜日に更新されていたところ、徐々にその人気が認められ、現在は様々なweb媒体で読むことが可能であり、KADOKAWA書店(ビームコミックス)より書籍化もされている。絵本のようなやさしいタッチが魅力の作品。 主人公の耳が聞こえず、話すこともできないボッジ王子と友人のカゲが『王様ランキング』で1位になることを目指して奮闘する物語である。

Read Article

無料で読めるオススメWEB漫画まとめ!『王様ランキング』『ようこそイコイマートへ』など暇つぶしに最適な良作ばかり!

無料で読めるオススメWEB漫画まとめ!『王様ランキング』『ようこそイコイマートへ』など暇つぶしに最適な良作ばかり!

ジャンルや掲載サイトなどを問わず、無料で読めるWEB漫画についてタイトルやあらすじ・ストーリーをまとめた。 予定のない休日や急にぽっかり空いてしまった時間など、暇つぶしに何かしたいけどお金もかけたくない…。そんな時にオススメなのがスマホで楽しめる無料のWEB漫画。ここで掲載している漫画の中には『王様ランキング』のように書籍化が決定している作品や、極度なあがり症の大学生が働くスーパーでの日常を描いた『ようこそイコイマートへ』などがある。

Read Article

目次 - Contents