王様ランキングの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『王様ランキング』とは、十日草輔(とおかそうすけ)による漫画作品である。Web漫画サービス『マンガハック』にて、2017年5月20日から投稿が始まる。2021年10月から2022年3月までアニメも放送された。主人公のボッジは、ボッス王国の第1王子。ボッジは耳が聞こえず、言葉が話せない。優しい性格だが剣も扱えず、周囲からは王の器ではないと思われていた。そんなボッジだがカゲと出会ったことにより、人生が大きく変わっていくのだった。また元気になる名言も多い作品である。

ボッジとカゲは操られていた冥府の魔物を、冥府に帰すことにした。ボッジはもう昔のボッジではなく、デスパーとの修行で強くなった。精神的にも強くなったボッジを見て、ドルーシは「この短期間で本当にご立派に」とヒリングに語りかける。ヒリングは「あの子は……私の子ですもの、当たり前じゃない」と返すのだった。誇らしげにボッジを見つめるヒリングが印象的なシーン。またボッジに対する深い愛情も感じられるセリフである。

「あなたは、自分の人生を生きなさい」

王様になったもののカゲがいなくなって元気がないボッジを見てヒリングは「あなたにとってとっても大事な事を見つけたのなら、我慢することなんてないのよ。自分が輝ける居場所を必死で探して、そこで頑張りなさい」と話す。そしてカゲはボッジにとってお守りであること、お守りは守ってもらうのと同時に、守ってあげるものだと教える。最後に「あなたは、自分の人生を生きなさい」とボッジの背中を押すのだった。ヒリングの母親としてボッジの幸せを願う気持ちがよく表れているセリフ。ボッジは王位をダイダに譲り、カゲを探しに旅立つ。そして無事にカゲと再会するのだった。

デスパーの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「力なんて無くても、私達にはね、いろんな可能性があるんですよ」

左がデスパー、右がボッジ

ボッジとカゲは、どんな者でも強くしてくれるという冥府の王・デスハーに会いに行き、ボッジを強くしてくれるように頼む。しかしそれはデスハではなく、弟のデスパーだった。ボッジとカゲはデスパーを訪ねる。デスパーは喧嘩は弱いが、指導者としての能力は高かった。デスパーには見えない物を感じる力があり、ボッジの手を取り、膂力(りょりょく)がないことを悟る。ボッジに「筋肉の力がない、この先いくら鍛えたとしても力が強くなることはない」と話す。「ボッス王のような豪傑には絶対になれない」と聞き、ボッジはショックを受けて帰ろうとする。しかしそんなボッジにデスパーは、「待ちなさい。私は報酬を受け取っています。あなたを強くしなければならない。力なんて無くても、私達にはね、いろんな可能性があるんですよ。大丈夫、あなたは強くなれますよ、誰よりも」と語りかけるのだった。その言葉を聞いてボッジよりもカゲが喜び、涙を流しながらお礼を言うのだった。ボッジがこれからどうなっていくのか、期待させるセリフである。

「孤独なことも、成功のスパイスなんです」

ボッジとデスパーは、毎日強くなるための稽古を行った。その姿をカゲは見ることはできない。そしてボッジは稽古が終わると気絶するように寝てしまう。カゲはデスパーに、「なんで稽古を秘密にするんだ?」と問いかける。デスパーは「1人で悩み考え、集中し、腕を磨く。孤独なことも、成功のスパイスなんです」と答えるのだった。「でももしボッジ君がくじけそうになったら、何も聞かず、元気づけてください」とカゲに話す。それを聞いたカゲは「もちろん」と嬉しそうに返すのだった。デスパーがボッジのためになることを考え、そして優しさも伝わるセリフ。しかし部屋から出る時に、「本当はあなたをびっくりさせたいだけかもしれませんね」と呟いている。

「だから、自分の全てを愛しなさい!」

優しくボッジの肩を抱くデスパー

デスパーとの修行が終わり、ボッジとカゲはデスパーの元を去る日が来た。ボッジはデスパーに感謝の気持ちを伝える。カゲは「いつボッジの言葉が分かるようになったんだ?」とデスパーに聞くが、デスパーはあっさりと「分かりませんよ」と答えた。驚くボッジとカゲ。「でも私への感謝の気持ちは痛いほど伝わりましたよ」と告げるデスパー。そしてボッジが気にしていることは長所なのかもしれないこと、ボッジの経験は自分の道を切り開く力になると話す。最後に「だから自分の全てを愛しなさい!」という言葉をボッジに贈った。思わずボッジは涙を流す。このデスパーの言葉は、これから先、きっとボッジを支えてい力になる。ボッジに修行だけではなく、生き方をも教えてくれたデスパーの名言である。

「鍛錬は裏切りません。ピンチの時こそ、その真価が発揮される。ピンチは……最大の好機ですよ」

オウケンは冥府の騎士団の団長で、デスハーとデスパーの弟である。努力家で優しい性格だったが、不老不死となり殺人マシーンとなってしまった。オウケンは殺人マシーンとなる前に、デスパーから修行を受けていた。オウケンはドルーシから殴られ、ピンチとなった時にデスパーの「鍛錬は裏切りません。ピンチの時こそ、その真価が発揮される。ピンチは……最大の好機ですよ」という言葉を思い出していた。その言葉によりドルーシをはね除け、再び立ち上がる。殺人マシーンとなってもデスパーの言葉は覚えていたのである。デスパーがたくさんの人を導いてきたのが分かるセリフ。立ち上がったオウケンは再びボッス王国の四天王と戦うのだった。

「これからはみんなを幸せにして、あなたも幸せにおなりなさい」

左からアピス、頭を下げるダイダ、ミランジョ、後ろで腕を組むデスパー、冥府騎士団の隊長、ボッジ、ベビン

ボッス王からダイダが解放され、ボッス王の魂は天に昇って行った。そして魔神が現われる。冥府騎士団の隊長により、魔神の首が斬られ、デスパーは魔神の首を持ち上げ、首を返してほしければ願いを叶えるように魔神に要求する。デスパーの願いは殺人マシーンとなってしまった弟のオウケンを元に戻すことだった。しかしボッジに止められ、ダイダが魔神にミランジョを生き返らせるように叫ぶ。ダイダの願いは叶えられた。そして生き返ったミランジョにダイダは「俺の妻になってくれ」と話す。デスパーはオウケンに「兄さん、まだ僕を助けなくていいよ。先に助けるべき人はいるだろう」と言われた事を思い出していた。オウケンを元に戻したかったのは冥府騎士団の隊長も同じ。納得しない隊長をデスパーは制し、「オウケンは不死身だし、また次がありますよ」と話す。そしてミランジョに「もう悲しい事が起こらないよう、教訓を次の世代へ伝える。それがあなたの使命。罪滅ぼしになるかもしれないですね。だからこれからはみんなを幸せにして、あなたも幸せにおなりなさい」と伝えるのだった。オウケンを元に戻す願いを果たせなかった悲しみを押し殺し、ミランジョやダイダに希望を与えたデスパーの感動的な名言である。そんなデスパーにダイダは頭を下げてお礼を言うのだった。

ミランジョの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「いくら奮闘しても、死からは逃れられないだろう」

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『王様ランキング』とは、十日草輔によるファンタジー漫画である。 最初はweb漫画投稿サイト『マンガハック』で毎週土曜日に更新されていたところ、徐々にその人気が認められ、現在は様々なweb媒体で読むことが可能であり、KADOKAWA書店(ビームコミックス)より書籍化もされている。絵本のようなやさしいタッチが魅力の作品。 主人公の耳が聞こえず、話すこともできないボッジ王子と友人のカゲが『王様ランキング』で1位になることを目指して奮闘する物語である。

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