Ghostwire: Tokyo(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『Ghostwire: Tokyo』とは、2022年にベセスダ・ソフトワークスから発売されたアクションアドベンチャーゲーム。部隊は東京。実際の都市のランドマークや風景が再現されているが、ゲーム内では霧が発生して街はゴーストや怪異に満ちていて、普通の人々が突然消えてしまうという不気味な設定になっている。主人公の伊月暁人(いづきあきと)は謎の存在KKと共に、消えた人々を救うため、ゴーストや異形の存在と戦いながら、この不気味な東京をめぐる。

CV:西健亮

『Ghostwire: Tokyo』の主人公であり、物語の中心人物。彼は、妹を救うため、霊的存在KKと共に戦いながら、謎めいた敵「般若」に立ち向かう青年である。

暁人は、物語の序盤で交通事故に巻き込まれ、瀕死の状態に陥るが、その瞬間、霊的存在であるKKに憑依され、一命を取り留める。この霊的な力を得たことにより、彼は「マレビト」と呼ばれる怪異に立ち向かう力を手に入れ、東京に起こった異変の真相を探る旅に出る。暁人の最も大きな動機は、突如失踪した妹・麻里を救い出すこと。彼の妹に対する愛情は物語全体を通じて彼を突き動かす力となっている。

暁人は一見して普通の青年だが、物語が進むにつれて、彼の内に秘めた強い決意と責任感が明らかになる。妹を救いたいという個人的な使命感だけでなく、東京を襲う危機に対しても自らの力で立ち向かい、人々を救うというヒーローとしての姿も浮かび上がる。また、彼はゲームを通して様々な感情的な葛藤を抱え、KKとの絆も次第に深まっていく。

外見的には、暁人は黒髪で、シンプルなジャケットを着た現代的な青年の姿をしており、東京の街並みで浮かない普通の青年に見えるが、彼の内面には強い意志と精神力が秘められている。

KK

CV:井上和彦

重要な役割を担う霊的存在であり、主人公伊月暁人に憑依し、共に東京で起きた異変に立ち向かうキャラクター。かつては東京の警察官で、霊的な事件に関わっていたKKは、ある事件で肉体を失い霊体となった。瀕死の状態だった暁人に憑依することで再び行動を開始し、物語の重要な局面で力を貸す

KKは皮肉屋で粗野な性格ながら、強い正義感と責任感を持つキャラクター。暁人に対して時に厳しい態度を見せるものの、彼を成長させるためのアドバイスを惜しまず、次第に二人の間に信頼と絆が生まれる。物語が進むにつれて、KKの過去や彼が抱える後悔、そして彼の最終的な目的も明らかになり、彼自身も成長していく。

KKはまた、暁人に霊的な力を提供する存在でもある。風・水・火のエーテル攻撃や、マレビトのコアを引き抜く能力はKKの力によるもので、プレイヤーが使う多くのアクションにおいてKKは重要な役割を果たす。彼は物語の進行や戦闘だけでなく、霊的な知識や事件解決においても大きな助けとなるキャラクターである。

KKと暁人の関係は物語の核心にあり、彼らが共に困難を乗り越え、絆を深めていく姿がゲームの大きな魅力となっている。KKは単なるサポートキャラクターではなく、物語のもう一人の主人公とも言える存在。

般若

CV:咲野俊介

主要な敵キャラクターで、物語の中心的な存在。霊的な力を持つ恐ろしい存在で、東京に起こった異変を引き起こした張本人。般若の外見は、怒りや嫉妬、狂気を象徴する「般若面」を被っており、その面は彼の恐ろしい力と狂気を表現している。

彼の最終的な目的は、霊的な儀式を通じて死者を復活させること。個人的な悲しみや喪失感に深く根ざしたこの計画は、東京を霊的な災厄に巻き込む危険性を持っており、暁人は妹・麻里を救うために般若と対決せざるを得ない。般若は麻里を儀式に利用しようとしており、そのために彼と暁人の対立が物語の中心に据えられる。

般若の目的や行動は、現実と霊界を結びつける儀式に集中しており、彼の計画が成功すれば東京全体が壊滅的な影響を受けてしまう。彼の力と目的は物語を大きく動かし、暁人にとって妹を救うために倒すべき最大の敵となっている。

伊月麻里

CV:瀬戸麻沙美

主人公伊月暁人(いづき あきと)の妹であり、物語の重要な人物。麻里は物語の初期に失踪し、彼女を救うことが暁人の最大の目的となる。麻里の存在が物語の軸を形成しており、彼女を巡る出来事が暁人の行動を強く動機づける。

麻里は、兄である暁人とは深い絆を持っており、家族への愛情が物語の中で繰り返し強調される。彼女は優しく心の強い性格であり、暁人にとって大切な家族の一員。しかし、物語の冒頭で何者かに捕らえられ、彼女を救うために暁人は超自然的な力を駆使して東京を探索することになる。

麻里は、般若の儀式にとって重要な存在として捕えられており、彼女が儀式の一部として利用される危険性が物語を緊迫させる。麻里はその霊的な力や存在自体が儀式の鍵となるため、般若の計画において不可欠な存在とされ、物語のクライマックスに向けて暁人の戦いはますます激しさを増す。

麻里の失踪とその救出が物語の大きな流れを作り出し、暁人の個人的な動機が物語全体を進める原動力となる。兄の視点から見た麻里は、ただの妹ではなく、家族としての絆や守りたい存在としての象徴的なキャラクターであり、彼女を救うことが暁人の成長や決断にも大きく影響を与える。

彼女の最終的な運命は、物語のクライマックスに大きく関わっており、麻里を救い出すことが暁人にとっての勝利であると同時に、物語全体の結末に直結する重要な要素となっている。麻里の存在は、『Ghostwire: Tokyo』の感情的な中心として、プレイヤーに強い動機を与え、物語に深みを持たせる重要なキャラクターである。

絵梨佳

CV:石井未紗

重要なキャラクターの一人であり、霊的な存在として物語に関与している。彼女は主人公伊月暁人やKKとも深い繋がりを持つ人物で、ゲーム全体における霊的事件や陰謀において鍵を握る存在。

絵梨佳は、かつてKKのチームの一員であり、彼らが一緒に働いていた時期がある。彼女は特殊な霊的能力を持っており、その力を使って霊的な事件を調査し、解決する活動をしていた。KKとの間には深い信頼関係があり、彼女の能力や知識はチームにとって欠かせないものだった。しかし、ある事件をきっかけに絵梨佳は霊的な存在となり、現在は霊体としてゲームの物語に登場する。

また、絵梨佳自身の物語や背景も深く描かれ、彼女がなぜ霊体となったのか、そしてその過去に何が起きたのかが徐々に明かされていく。絵梨佳はただの霊的存在ではなく、かつて生きていた時の経験や思いを今でも抱えており、彼女の過去はKKとの関係や物語の核心にも関わっている。

彼女の役割は、霊的な世界と現実世界を繋ぐ重要なキャラクターとして、物語の進行に大きな影響を与える。彼女は物語全体の霊的な要素を深め、プレイヤーに対して重要な役割を果たすキャラクター。

八雲凛子

CV:行成とあ

重要なキャラクターの一人であり、KKのチームの一員として登場する。彼女は霊的な力を持つ有能な女性で、物語の中で霊的な異変に対抗するためのキーパーソンとなっている。冷静かつ知的なキャラクターであり、KKと共に東京での霊的な脅威に立ち向かう役割を担っている。

凛子は、物語の中心となる霊的事件の背後にある秘密を解き明かすために活動しており、彼女の深い知識と能力は、チームの中でも重要な位置を占めている。彼女は科学と霊的な力を融合させたアプローチを取っており、異常現象を論理的に分析し、対処することに長けている。この能力が、東京で巻き起こる超自然的な事象を解明するための鍵となり、暁人とKKにとって大きな助けとなる。

凛子は冷静沈着でありながらも、強い意志を持ったキャラクターで、特に自分の使命に対して非常に責任感が強い。彼女は、個人的な感情に左右されずに任務を遂行するタイプだが、その裏には深い人間的な感情が隠されており、彼女もまた過去に大きな喪失を経験していることが示唆されている。この過去が、彼女の行動原理や他のキャラクターとの関係に影響を与えている。

凛子の役割は、物語の中で霊的な事件を調査、分析するだけでなく、KKのチームメンバーとして、彼らの作戦をサポートする。彼女の知識と霊力は、異変に立ち向かう上で不可欠であり、彼女がもたらす情報や分析は、プレイヤーが物語を進める上で重要な手がかりとなる。また、凛子は科学的なアプローチを好む一方で、超自然的な力に対しても深い理解を持っているため、霊的な現象に対処するための効果的な戦略を提供する。

物語が進むにつれて、彼女のバックストーリーや感情的な側面が明かされていき、彼女が単なる知識人やサポートキャラクターに留まらない、複雑で多面的なキャラクターであることがわかる。八雲凛子は『Ghostwire: Tokyo』の世界において、霊的な脅威と戦う知恵と力を象徴する存在であり、物語を支える重要な役割を果たす。

エド

CV:田村真

KKのチームの一員として霊的な事件に関わっている。彼は主にテクノロジーと科学を駆使して霊的な問題にアプローチする人物で、他のメンバーとは異なる方法で霊的な現象に対処している。エドは、技術的な知識と機械的なスキルを持ち、チームのバックアップとして重要な役割を果たす。

科学やテクノロジーに深い信念を持っており、霊的な現象や怪異をテクノロジーによって理解し、制御できると考えている。霊的な力に対しても懐疑的な態度を取ることが多く、あくまで論理的に解釈しようとする。

エドは、チームのために特殊なデバイスや機器を開発し、それを使って霊的な敵と戦う手助けをしている。たとえば、霊的エネルギーを探知したり、敵を制圧するための装置を提供することがあり、これらの技術は物語の進行に欠かせないものとなっている。また、エド自身は現場に出ることが少なく、主に遠隔からチームを支援する役割に徹している。

彼のテクノロジーに対する信念や科学的アプローチは、霊的な力に依存する他のメンバーとの対照的な存在として描かれている。彼の存在は、霊と科学という相反する要素を繋ぎ合わせ、物語に現代的な視点をもたらしている。エドは、KKや凛子、絵梨佳とともにチームを支える頭脳派のメンバーとして、彼らのミッションを成功に導くために不可欠な役割を果たしている。

ボスキャラクター

痩術鬼(そうじゅつき)

マレビトと呼ばれる怪異の一種で、痩術鬼は黒衣をまとい、顔を覆った姿から強大な霊的力と異様な雰囲気を漂わせている。戦闘が始まる前に、痩術鬼は姿を変え、主人公の暁人同様にエーテル攻撃を繰り出してくる。さらに、広範囲にわたる攻撃を行うことでも知られている。

戦闘中、痩術鬼はエーテルのようなエネルギーを飛ばして遠距離攻撃を行い、プレイヤーに広範囲のダメージを与えることが多い。また、瞬間移動でプレイヤーの近くに現れ、強力な一撃を加えるため、その動きを予測して回避することが重要となる。

猫多羅(びょうたら)

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