ラム(うる星やつら)の徹底解説・考察まとめ
ラムとは漫画『うる星やつら』に登場するメインヒロインである。虎柄のビキニを常に着用し、雷様の様な角が特徴である。元々は地球を侵略しに来た宇宙人であり、主人公の諸星あたると、地球の命運を賭けた鬼ごっこを展開した。結果的に諸星に敗北し、且つ彼にプロポーズされたと勘違いする。以降は諸星を「ダーリン」と呼び、彼に猛烈なアプローチを仕掛けた。また雷を操る超能力を持っており、浮気性で多くの女性を口説きまくる諸星を度々電撃で懲らしめる。最後は諸星と喧嘩しながらも、本心では互いを想い合う温かい関係を築き上げた。
ラムの概要
ラムとは高橋留美子作の漫画『うる星やつら』に登場するメインヒロインである。地球を侵略しに来たインベーダーであるが、誤解から諸星あたる(もろぼし あたる)に惚れて押し掛け女房をする様になった。諸星は友引高校に通う本作の主人公の男子高校生であり、トラブルを引き寄せる不幸体質と、美女を片っ端から口説こうとする浮気性を持つ人物である。但し、ラムに対してだけは一度も口説こうとせず、どれだけ彼女に言い寄られてもなびかなかった。ただ、心の底ではラムの事を想っており、本気で彼女の事が好きな描写が至る所でされている。
本作『うる星やつら』は恋愛ギャグ漫画である。基本的にオムニバス形式であり、1〜数話の物語が連続して展開される。更に「サザエさん方式」を採用しており、1年が何回もループしている。基本的にはギャグ漫画であるが、ラムを始めとする魅力的で可愛いキャラクターが数多く登場し「萌え漫画の元祖」と一部のファンから呼ばれている。またラムと諸星の付かず離れずの複雑な関係性が物語を通して描かれており、人気の一因となっている。
ラムの父親は地球を侵略する為に来襲する。その際に、彼女も同行する形で地球へやって来た。ラムの父親は、ランダムで地球人の代表を選び出し、その者とラムを地球の命運を賭けた鬼ごっこで戦わせる事を企てる。そして諸星が選ばれ、ラムと鬼ごっこをする事になった。最終的に、この鬼ごっこは諸星が勝利し事なきを得る。だが彼が当時付き合っていたクラスメイトの三宅しのぶに対して発した「結婚」という言葉を自分へのプロポーズだと誤解して彼に惚れた。以降は一時母星へ帰るも再び地球へ来訪し、諸星家へ押し掛け女房を始めた。
物語前半ではラム、諸星、しのぶの三角関係を中心に描かれた。ラムが諸星へ猛烈なアプローチを仕掛け、諸星はしのぶへアプローチを仕掛ける。だがトラブルやラムの妨害により、いつも諸星が不幸に遭うというのが大まかな流れであった。ラムは電撃を繰り出せる超能力を持ち、事ある毎に諸星へ電撃を浴びせていた。また彼女の母星では科学力が発達している為、彼女の持ち込んだ道具が暴走してトラブルを巻き起こす展開も繰り広げられた。他にもラムの知り合いの宇宙人や妖怪等がトラブルを巻き起こす物語も展開される。
物語中盤になると面堂終太郎(めんどう しゅうたろう)が登場し、ラム達の人間模様に変化が起こる。面堂は大財閥の御曹司のイケメンである。しのぶは諸星を振って、面堂に好意を寄せる様になり、面堂はラムにアプローチを仕掛ける様になった。諸星は面堂とライバル関係になりつつ、相変わらず美女とあれば誰でも口説いている。ラムは諸星が浮気する度にヤキモチを焼き、電撃で彼を懲らしめるのがお決まりであった。またラムも友引高校に転入し、諸星のクラスメイトとなる。これにより、本格的に学校を巻き込んでラム達の破天荒な日常が展開された。
物語終盤ではラムの曽祖父の因縁が原因となり、宇宙人の男性ルパが強引にラムへ結婚を迫った。この結婚騒動自体は、ルパとその幼馴染の女性カルラが結ばれた事により解決する。しかし諸星との行き違いから、ラムは彼と本格的に喧嘩をしてしまった。そしてラムと諸星は鬼ごっこをする事となる。だが途中でルールが変更となり、諸星がラムへ「好きだ」と言えば、彼が勝つ仕組みとなった。ラムが勝てば、諸星達地球人の記憶から、彼女に関する記憶を全て消してしまう事となる。諸星は意固地になり、ラムへの好意を決して伝えようとはせず、2人はすれ違っていった。だが諸星は心の奥底ではラムの事を愛しており、その事が彼女へ伝わる。これによりラムと諸星は和解し、心を通わせる様になった。そのまま2人は再び、付かず離れずの日常へと戻っていく。そこで物語は完結した。
ラムのプロフィール・人物像
性別:女性
年齢:17歳
出身:鬼星(アニメ版設定より)
誕生日:不明
身長:156cm
体重:46kg
体脂肪率:18.9
スリーサイズ:90cm - 55cm - 92cm
特技:電撃、空中飛行
好きな食べ物:唐辛子、タバスコ等の辛い物、イカ料理(特にスルメ)
苦手な食べ物:梅干し、ニンニク
CV:平野文(1981年版アニメ、OVA、パチスロ版) / 上坂すみれ(2022年版アニメ)
ラムは宇宙人であり、頭に角が生えている美少女である。彼女は鬼族という種族であり、この種族は虎柄の服を身に付けているのが特徴である。ラムの場合は虎柄のビキニを常に身に纏っていた。彼女曰く、これは一張羅であり代えがきかないとの事。また宇宙人の彼女は、地球人と異なる点が幾つかある。寒暖の過酷な環境に強く、冬場でも平気でビキニ姿で行動していた。更に味覚も地球人とは異なり、辛い物を美味しいと感じている。これによりラムが手料理を作ると、かなり辛い料理となっていた。またラムの種族は梅干しを食べると酔ってしまう性質がある。ラムは酒乱気質でもあり、酔った際には無差別に電撃を繰り出していた。
見た目的に雷様の様な姿であり、雷を発生させる超能力を有している。この能力には個体差がある様で、同種族のテンは口から炎を吐き出す能力を持っていた。テンはラムの実家の隣に住む、彼女の従兄弟である。彼女はこの能力を応用し、電気を吸収する能力も発揮していた。また飛行能力も有しており、自由自在に空を飛ぶ事が出来る。これらを組み合わせ、空中から落雷の如く雷を相手に繰り出していた。弱点が角であり、何らかの方法で取ったりしてしまうと超能力を失ってしまう。基本的に身体能力は地球人と同じである為、超能力を封じられてしまうと普通の美少女になってしまう。
ラムの母星では超科学が発達しており、ドラえもんの様な何でもありの道具を度々持ち出す。これを諸星が悪用したり、ラムが彼に使おうとして、大きなトラブルが引き起こされた。物語終盤には、地球人全員の記憶操作をしてしまう装置が登場する程である。またラムは他の宇宙人との交流も多く、作中では彼女の知り合いの宇宙人が多く登場した。
ラムの性格は嫉妬深く、一途である。諸星一筋であり、彼が浮気をする度に怒って電撃を喰らわせるのがお決まりとなっていた。ただ、恋愛経験が無い訳ではなく、地球に来る前にはレイという婚約者が居た。レイはラムと同じ星出身のイケメン男性である。その正体は巨大な虎と牛を掛け合わせた化け物の様な姿をしている。知能は低く、かなり食い意地が張っていた。これによりラムから愛想を尽かされて別れられている。またラムは作中で様々なイケメン男性からアプローチを仕掛けられるが、靡く事は無かった。諸星に対して健気な恋心を抱き続け、甲斐甲斐しく彼に尽くそうとしている。
口調は「〜だっちゃ」という独特な語尾が付く。これは彼女の住む地域の方言との事。
ラムの装備
虎柄のビキニ
ラムが常用している虎柄のビキニ。彼女の家族は常に虎柄の着物を着用している。
一張羅である為、奪われると必死に取り返そうとする。諸星はこの性質を利用し、彼女を鬼ごっこで捕まえた。
UFO
ラムは宇宙人である為、自分のUFOを持っている。このUFOはお風呂も付いており、生活する事も可能である。ラムが諸星家に滞在する様になってからは、空の上に待機させられていた。彼女が実家に帰る際、宇宙旅行をする際、諸星家を家出した際等に、登場している。
従兄弟のテンや他の宇宙人の知り合いも自分のUFOを所持している。感覚的には我々が自動車を持っているのと同じ感覚で、各々がUFOを保有していた。
フル装備
ラムの母星では毎年2月2日に節分が行われる。この節分ではラム達鬼族と、同じ星に住む福の神族が玉入れ競争が行われていた。ラムは節分に赴く際に、このフル装備で臨んでいる。
超科学
ラムの母星では超科学が発達しており、ドラえもんの様な様々なトンデモ道具が多く開発されている。身体とシンクロして対象人物を操ってしまう人形、時空間に穴を開けて過去へ行ってしまう道具、妄想を実体化させるガム等々、その種類は多岐にわたる。だが、そういった超科学の秘密道具が登場する度に、トラブルが巻き起こっていた。往々にして諸星が悪用したり、テンが落としてしまったりと、いくつかパターンがある。
手作り人形
ラムがパスポートの書き換えで母星に一時帰宅する際に、諸星へと渡した手作り人形。事情を説明せずに帰ってしまった為、諸星は彼女が帰ってしまったと思い込み、人形を抱き締めて大泣きしてしまった。実は盗聴器が仕込まれており、諸星の泣き声はラムに筒抜けであった。
水着
普段は虎柄のビキニを着ているラムであるが、夏に海やプールに行く際は別で水着を用意していた。
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目次 - Contents
- ラムの概要
- ラムのプロフィール・人物像
- ラムの装備
- 虎柄のビキニ
- UFO
- フル装備
- 超科学
- 手作り人形
- 水着
- 学生服
- デート用の服
- 運命管理局の制服
- ハイリフレ茸
- 記憶喪失装置
- ラムの能力
- 飛行能力
- 電撃
- 角・髪
- ラムの来歴・活躍
- 宇宙人として誕生
- 惑星小学校への入学
- 地球侵略と婚約
- 諸星としのぶとの三角関係
- 面堂登場
- 諸星との喧嘩
- 最後の鬼ごっこ
- ラムの関連人物・キャラクター
- 諸星家
- 諸星あたる(もろぼし あたる)
- 諸星母
- 諸星父
- 親族
- 父
- 母
- 曽祖父
- テン
- おば
- 宇宙人
- レイ
- ラン
- 弁天
- おユキ
- スケ番3人娘
- ウパ
- ルパ
- カルラ
- クラスメイト
- 三宅しのぶ(みやけ しのぶ)
- 面堂終太郎(めんどう しゅうたろう)
- 藤波竜之介(ふじなみ りゅうのすけ)
- ラム親衛隊
- メガネ
- チビ
- カクガリ
- パーマ
- 教師
- サクラ
- 温泉マーク
- 花和(はなわ)
- 校長先生
- その他
- クラマ
- 面堂了子(めんどう りょうこ)
- 水乃小路飛麻呂(みずのこうじ とびまろ)
- 水乃小路飛鳥(みずのこうじ あすか)
- 錯乱坊(さくらんぼう)
- コタツ猫
- 真吾(しんご)
- 望(のぞむ)
- 因幡(いなば)
- ラムの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「ダーリン!!」
- 「うち、ここで暮らすっちゃー!!」
- 「ダーリンかわいそう…」
- 「バイバイ」
- 「うちも幽霊になろうかな!」
- 「うちと勝負するっちゃ。」
- 諸星と抱き合うシーン
- ラムの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ラムの声優は平野文(旧作)・上坂すみれ(新作)
- 路線変更でメインヒロインとなったラム
- ラムのモデルとなったアグネス・ラム
- 世代を超えてリメイクされる名曲『ラムのラブソング』