私たちはどうかしている(わたどう)のネタバレ解説・考察まとめ

『私たちはどうかしている』とは2016年から2021年まで『BE・LOVE』にて連載された、安藤なつみによる作品。累計発行部数は500万部を突破しており、2020年に日本テレビでドラマ化もされている。本作は金沢を舞台に、400年間代々受け継がれる老舗和菓子屋で起きた殺人事件をきっかけに動き出す。殺人事件により、運命を狂わされた七桜と椿。その2人を取り巻く人間の愛憎劇と殺人事件の謎がやがてひとつに繋がった時、真実は予想もつかない展開へと繰り広げられていく。

長谷栞(はせ しおり)

長谷屋の三女。椿の結婚相手だったが、七桜が挙式当日に現れたことで椿はこの婚姻を取り消してしまう。光月庵で火事が起きた当日、大旦那主催の茶会に訪れていたが、火にのみ込まれそうになっていた椿を助け、顔に消えない火傷の跡を負う。椿への想いを捨て去る事ができずにその後も椿に関わろうとし、決まっていた縁談も断ってしまう。この事で父の怒りをかって家から追い出されてしまうが、椿に頼み込んで光月庵で働かせてもらうことに。3年後に再会した七桜と椿との関係に焦りを感じ、椿の子を妊娠したと周囲に虚言を吐くものの、きっぱりと椿に拒絶されてしまう。椿への想いは、ただ埋められない自身の負の感情を満たしてくれた事に対し、心の中で都合良く利用していたのだと気づいてからは、七桜と椿の関係を応援する立場へと変わる。

長谷由香莉(はせ ゆかり)

長谷屋の現当主でとても美人。幼いころから長谷屋の跡を継ぐ女将として、厳しく育てられていた。多喜川家と昔から付き合いがある。小さい時に多喜川に何かとかまう事で周囲の大人から褒められた経験から、多喜川をかまうことが自身の存在証明だと認識してしまうように。そこから執拗に多喜川に関わりたがり、多喜川と近い距離感にいた七桜を敵視するようになる。

光月庵職人

大倉百合子(おおくら ゆりこ)

七桜の母。職人として腕が良く、多喜川もファンだった。樹と恋仲であったが、その関係を大旦那に認めてもらえずに一度は別れるものの、樹への恋心は抑えられずにいた。行くあてもない時に樹の厚意で光月庵で働く事を提案され、住み込みで職人をしていた。樹刺殺事件の犯人としての容疑をかけられたまま、心労がたたって亡くなってしまう。

城島裕介(じょうじま ゆうすけ)

光月庵の若い新人の職人。実家は和菓子屋「しまや」を営んでいたが、経営自体は火の車だった。再起をかけた百貨店の催事に、万を期して店一番の人気商品を運び込んだが、何者かによって商品を台無しにされる。そこで光月庵の人間が落としたとされる物を拾い、椿が意図的にやったのだと勘違いをし、以来椿を敵視する。椿の大事なものを奪いたい思いから、七桜を自分のものにしようとしていた。

富岡(とみおか)

光月庵のベテラン職人。色欲が強く、女将の色仕掛けに安易に乗る。女将からはいずれ自分の店を持たせて貰う事を条件に、女将の七桜への妨害行動に度々加担している。

山口(やまぐち)

光月庵のベテラン職人。周囲をよく見ることが出来、七桜や椿の事を思ってくれている。事件の真相が明らかになった後、七桜と椿から結婚の報告をされた時、両手をあげて喜ぶチャーミングさも持ち合わせる。

武六会

芥田茂(あくた しげる)

芥田流家元。武六会の一員。

緑川朝子(みどりかわ あさこ)

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