スター・トレック(TMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『スター・トレック(TMP)』とは、1979年公開のアメリカのSF映画で、名作テレビシリーズ『宇宙大作戦』の劇場版第1作である。地球に接近する謎の巨大生命体ヴィジャーに対し、エンタープライズ号のクルーが挑む物語。艦長に復帰したカークと仲間たちが、その脅威を解明し、地球を救うために奮闘する。壮大な映像美と、テクノロジーと人間の関係性を描く深いテーマが、この作品の魅力である。

アイリーア(左)と会話するヒカル・スールー(右)

CV:富山敬(坂東尚樹)/坂東尚樹

エンタープライズ号の操縦士。彼は、エンタープライズ号の航行を直接指揮し、船が正確に目的地へ向かうように操縦を担当している。スールーの優れた操縦技術と冷静な判断は、エンタープライズ号が危険な状況でも安全に航行できる要因となっている。彼の忠実で落ち着いた姿勢は、クルーからの信頼を得ているに違いない。

パヴェル・チェコフ(ウォルター・ケーニッグ)

CV:古川登志夫(テレビ朝日版)/佐久田脩(四宮豪)(ソフト版)

エンタープライズ号の武器管制士として登場する。彼は、船の防御システムや武器を担当し、クルーが遭遇する危機的状況に対処する役割を果たして、チェコフは若さと情熱を持ち合わせており、船内での迅速な対応や、船の防御において重要な役割を担っている。時折見せるユーモアも、クルーの緊張を和らげる一面となっている。

クリスティン・チャペル(演:メイジェル・バレット)

CV:島木綿子(中澤やよい)(テレビ朝日版)/定岡小百合(ソフト版)

エンタープライズ号の医療スタッフとして登場する。彼女は、ドクター・レナード・マッコイと共にクルーの健康を守り、医療面でのサポートを提供している。チャペルは、以前のシリーズでも登場しており、エンタープライズ号の乗組員たちに対する深い思いやりとプロフェッショナリズムを持っている。彼女の存在は、医療チームにおける重要な役割を果たしている。

ジャニス・ランド(演:グレース・リー・ホイットニー)

CV:吉田理保子

ジャニス・ランドは、エンタープライズ号のクルーとして再登場し、船内でのサポート役を務めている。オリジナルシリーズでジェームズ・T・カーク艦長の付き添い役を担っていた彼女は、今回の映画でもその経験を活かし、クルーの一員として重要な任務に貢献している。ランドは、長年の経験と信頼を背景に、エンタープライズ号のミッションを支える役割を果たしており、エンタープライズ号の再稼働に関わる一員として描かれている。

『スター・トレック』の用語

ヴォイジャー6号(Voyager 6)

NASAが1970年代に実際に打ち上げた探査機シリーズ「ヴォイジャー」の架空の延長として描かれた探査機。宇宙を探索していたヴォイジャー6号が、宇宙の遠く離れた場所で高度な機械生命体に改造され、ヴィジャーとなった。

エンタープライズ号(USS Enterprise)

地球連邦の宇宙艦隊に属する宇宙船で、カークが艦長を務める。大改装を経て、より強力で最新のシステムを搭載している。本作では、ヴィジャーの脅威に対処するため、エンタープライズ号が再び活躍する。

コリナー(Kolinahr)

ヴァルカン人が感情を完全に排除し、論理だけに従って生きるための儀式。映画の冒頭で、スポックがこの儀式を受けようとしていたが、ヴィジャーの思念波によってその儀式を中断せざるを得なくなる。

『スター・トレック』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

感情を排除したかったはずのスポックがヴィジャーのために涙を見せる

ヴィジャーに共感し涙を流すスポック

スポックがヴィジャーに対して涙を見せたシーンは、感動的で映画の見どころの一つ。これまで感情を抑え、常に論理的であろうとしてきたスポックが、ヴィジャーとの接触を通じて自らの感情に触れ、その不完全さを理解する瞬間は非常に印象深い。

スポックがヴィジャーに対して涙を流したのは、ヴィジャーの「完全な存在になりたい」という願いに共感したからだろう。スポック自身も長い間、感情と論理の間で葛藤してきた存在であり、ヴィジャーの探求に同じような不安や孤独を感じてきた。このシーンは、スポックが感情を受け入れる重要な転換点であり、物語のテーマである「人間の感情の価値」を強調している。

スポックの涙によって、彼が単なる論理的な存在ではなく、深い感情を持つキャラクターであることが明確に示されており、キャラクターの成長が描かれている。

ヴィジャーの正体の発覚

ヴィジャーの内部に入り、ヴィジャーがヴォイジャー6号であることに気づくクルー

emeraruz7
emeraruz7
@emeraruz7

Related Articles関連記事

スター・トレック BEYOND(Star Trek Beyond)のネタバレ解説・考察まとめ

スター・トレック BEYOND(Star Trek Beyond)のネタバレ解説・考察まとめ

世界的人気を誇るジーン・ロッデンベリーのオリジナル『スター・トレック』を元に、2009年にJ・J・エイブラムズによってリブートされた作品。本作はシリーズ3部作の最後を飾る。 ジャスティン・リン監督(『ワイルド・スピード』シリーズ)が指揮。 エイリアンの襲撃を受け、エンタープライズ号を脱出したクルー達。降り立った未知の惑星でクルー達の絆が試される。

Read Article

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』とは、2011年に公開されたアメリカ合衆国のSFアクション映画。実写映画『トランスフォーマー』シリーズの3作目であり、シリーズ第1部の完結編である。トランスフォーマーたちが住む惑星サイバトロンにて、金属に生命を吹き込むオールスパークを巡った戦いが繰り広げられる中、一隻の宇宙船が脱出した。月面到達が達成されたアポロ計画には、月に墜落したその宇宙船に関する、ある陰謀が隠されていたことが明らかになっていく。

Read Article

サウンド・オブ・ミュージック(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

サウンド・オブ・ミュージック(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『サウンド・オブ・ミュージック』とは、ブロードウェイミュージカルを原作に、1965年にアメリカ合衆国で制作されたミュージカル映画の金字塔。オーストリアからアメリカへ亡命して合唱団を結成したトラップ一家の実話が基になっている。退役海軍トラップ大佐の7人の子供達の家庭教師となったマリアが、持ち前の明るさと優しい歌声で子供達の心を開いていく。雄大なアルプスの風景とナチスドイツの脅威に立ち向かう勇気、そして家族愛が描かれ、アカデミー作品賞、監督賞、録音賞、編集賞、編曲賞の5部門に輝いた。

Read Article

目次 - Contents