十字架のろくにん(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『十字架のろくにん』とは2020年より中武士竜が『別冊少年マガジン』、「マガジンポケット」で連載しているサスペンス漫画である。小学生時代に同級生5人からいじめを受けていた主人公・漆間俊。5人により両親を殺害された俊は、殺しのプロである祖父との訓練により不屈の精神と強靭な肉体を手に入れる。4年後、高校生となった俊は5人への復讐を開始する。復讐を協力する者がいる一方で止めようとする者もいる、そんな中で葛藤し復讐に無関係な者までを巻き込んでいくストーリーは広い読者層から厚い支持を受ける。

主人公・漆間俊の通う高校で、自然に彩られた通学路と昔ながらの気品ある校舎が特徴。生徒の自主性を大事にする校風で、部活動は自由参加。

帝星高校

至極京や右代悠牙(うしろゆうが)などエリートが多く在籍している私立の進学校。

『十字架のろくにん』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

漆間俊「この復讐は誰にも渡さない」

いじめっこ5人を警察に突き出すことを祖父に進められるが、それを拒否する俊。「この復讐は誰にも渡さない」という彼の言葉には、法で裁きを受けるのではなくなんとしてでも自分で復讐を果たしたいと考える熱い想いが込められている。

漆間俊「奴らに心というものがあるなら心すら殺す」

4年間で5人が改心しているかもしれないという甘い考えを持っていた俊が、覚悟を決め直した瞬間に発した言葉。千光寺へ復讐をする際に、油断をして隙を見せてしまったことを反省していた。「奴らに心というものがあるなら心すら殺す」と言う俊は5人への情けを一切断ち切り徹底的に復讐を遂行することを誓う。

至極京「怪獣が何で街を破壊するか分かる?それは人間がどれだけ頑張って作ってきたかわかってるからさ それを壊すのが怪獣はたまらないんだ 怪獣の方が楽しいよ?」

小学生の頃、至極京が円比呂に対して放った言葉。至極は粘土の工作でロボットを作ってほしいと円に言い、一晩かけて作ってきてくれた円の目の前でそれを破壊すると「怪獣が何で街を破壊するか分かる?それは人間がどれだけ頑張って作ってきたかわかってるからさ それを壊すのが怪獣はたまらないんだ 怪獣のほうが楽しいよ?」という狂気に満ちた発言をする。そのときから円は至極を崇拝し、物を壊すことに快感を覚えるようになってしまう。

『十字架のろくにん』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作者である中武士竜が漫画家を目指したきっかけは絵を描くのにハマったこと

2022年10月に掲載された十字架のろくにんの作者・中武士竜のインタビューで漫画家を目指したきっかけや漫画を書くうえで影響を受けた作品、好きな漫画など興味深い内容が記されている。漫画家を目指したのはトレーシングペーパーを使用し絵を描くことにハマったことがきっかけで、当時は父がやっていたゲームのキャラクター『スーパーマリオ』シリーズのヨッシーや『バイオハザード』シリーズのネメシスを描いていた。初めて「こういうものが描きたい」と思った作品にアニメ『マシュランボー』を挙げている。

初めて漫画を描いたのは小学1年生

最初に描いた絵がヨッシーだったこともあり、そのヨッシーを主人公にした『ヨッシーマンの冒険』という藁半紙約50ページ分の漫画を書き上げた。その後は自由帳に棒人間の4コマ漫画をたくさん描いており、本格的に漫画を描き始めたのは小学5年生の頃に参加した漫画教室のようなイベントで漫画を描くための道具を貰ったことがきっかけだと言う。

話題を呼んだ『進撃の巨人』以来10年ぶりの「絶望コンペ」通過作

「絶望コンペ」とは『別冊少年マガジン』創刊時に実施されたコンペで「あなたの絶望を描いてください」というテーマで作品を募集し、大人気作品『進撃の巨人』を輩出した。『十字架のろくにん』は『進撃の巨人』以来約10年ぶりとなる「絶望コンペ」通過作として話題になった。

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