十字架のろくにん(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『十字架のろくにん』とは2020年より中武士竜が『別冊少年マガジン』、「マガジンポケット」で連載しているサスペンス漫画である。小学生時代に同級生5人からいじめを受けていた主人公・漆間俊。5人により両親を殺害された俊は、殺しのプロである祖父との訓練により不屈の精神と強靭な肉体を手に入れる。4年後、高校生となった俊は5人への復讐を開始する。復讐を協力する者がいる一方で止めようとする者もいる、そんな中で葛藤し復讐に無関係な者までを巻き込んでいくストーリーは広い読者層から厚い支持を受ける。

木部十太郎篇

至極と百木を狙う俊達は革命倶楽部の本拠地の特定に成功した。そこに向かう途中ジュージカの3人は百木によって洗脳された革命倶楽部のメンバーに囲まれ命を狙われ、川奈を庇った北見が刺され重症を負ってしまう。応急処置をし、武器を入手するために俊の祖父の倉庫へ向かう3人であったが
北山部隊の生き残りであるという木部十太郎(きべじゅうたろう)と多人数の部下が立ちはだかる。俊の祖父の元同僚で、彼のことを恨んでいるという木部は孫である俊の命を狙うため革命倶楽部の仲間になったのだ。木部達に追われながらも祖父の倉庫にたどり着くが、中身は空っぽになっていた。そこで、待ち伏せしていた木部達に囲まれ3人は倉庫に身を隠す。絶体絶命の状況のなか、窮地を脱する方法を思いついたと言い倉庫から飛び出し
た北見は手作りの爆弾で木部達を巻き込み爆発を起こしたのであった。俊と川奈が外に出ると、全滅した木部の部下と身体がバラバラになった北見の死体があった。北見の墓を立て先に進もうとする2人に真剣を持つ木部が襲いかかる。川奈を安全な場所に隠し、逃げながら武器を探す俊であったが木部に追いつかれてしまう。

『十字架のろくにん』の登場人物・キャラクター

主人公

漆間俊(うるましゅん)

本作の主人公。心優しい少年であったが、小学校時代に同級生5人からいじめを受けたことにより復讐者になった。いじめにより両親を事故に見せかけ殺害されたことにより祖父と2人暮らしをしている。普段は大人しく過ごしているが、凄まじい体術や人を殺すことをも厭わない精神力も備えている。

漆間家

漆間昇(うるまのぼる)

主人公・漆間俊の祖父。両親を亡くしてしまった俊と2人で暮らしている。第二次世界大戦中に発足した呉鎮守府第百特別陸戦隊、通称〝北山部隊〟において最高傑作と言われた殺しのプロである。あらゆる拷問や体術を教え、俊の復讐に協力している。

漆間翔(うるまかける)

主人公・漆間俊の弟。兄想いの心優しい少年であったが、至極京に兄を痛めつけられ両親を殺害される。自身も暴行を受け植物状態になってしまった。

漆間俊をいじめていたグループ

至極京(しごくきょう)

主人公・漆間俊をいじめていた5人の司令塔にして王。小学生の時に俊の両親を殺害した悪の中枢。高校では県下一の進学校に入学しクラス委員を任されるなどクラスメイトからの人望は厚い。さらには高校一年生にして東大模試1位、柔道は黒帯でバスケでは県の選抜選手に選ばれるほどの実力を持っている天才である。

千光寺克美(せんこうじかつみ)

主人公・漆間俊をいじめていた5人のうちの一人。もともとは俊と仲が良かったが至極達を連れてきたいじめの元凶であり、小学生の頃にエアガンで俊に大怪我を負わせている。成績は優秀で運動は苦手。裕福な家庭に育ち女子からは人気があるが、虫や猫をためらいもなく殺すなどサイコパスな一面も持っている。

右代悠牙(うしろゆうが)

漆間俊をいじめていた5人のうちの一人で、小学生時代は〝ヤリチン〟と呼ばれるほどの札付きであった。高校では県下一の進学校に通いながら、仲間の不良達と売春斡旋に麻薬売買と悪の限りを尽くしている。中3の頃から付き合っていた彼女を監禁し性行為を行うなど、奇妙な性的好奇心の持ち主である。

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