凪のお暇(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『凪のお暇』とは2016年より『Eleganceイブ』にて連載が開始された漫画作品。作者はコナリミサト。常に空気を読み、周りに合わせた女子力の高い格好をし、謙虚に振る舞っていた28歳OL大島凪。ある日、彼氏が自分に対する陰口を言っているところを目撃してしまい、過呼吸で倒れてしまう。この出来事をきっかけに、会社を辞め、引っ越しをし、人間関係も物も断捨離。全てをリセットして、貯金の100万円を元手にゼロから新しい生活を始めていく、ラブコメディ漫画である。

『凪のお暇』の登場人物・キャラクター

主要人物

大島 凪(おおしま なぎ/演:黒木 華)

本作の主人公。唯一の趣味は節約。
OL時代は三軒茶屋在住で経理部所属、営業部の我聞慎二と付き合っており、見た目は、ツヤツヤのストレートロングヘア、女子アナ風の格好にしていた。社内では空気を読んでばかりで、本音は口に出さず我慢する日々。ついにストレスが原因で倒れてしまう。このことを機に退職し、家財も人間関係もすべて断捨離して、立川市の六畳一間のアパート「エレガンスパレス」の102号室へ引っ越す。しばし「お暇」と称して満喫することを決める。
髪は本来の癖っ毛のモジャモジャ頭で、服装もラフな格好へと変わる。空気を読み過ぎてしまう自分を変える決意をし、積極的に周囲の人達と関わっていく。
隣人のゴンと交際するも、彼には他にも沢山の交際相手がいることがわかる。周囲の人達の忠告を受け、自分が廃人になる前に、気持ちを整理し別れた。
一方で、母親の夕には空気を読み本音を言えずにいたが、夕が東京に来た際に真実を明かした。
夕が足を痛めたことを機に、北海道の実家でしばらく家族と暮らし始める。

我聞 慎二(がもん しんじ/演:高橋 一生)

凪が勤めていた会社の営業部のエースで、他部署からも愛される人気者。凪の元交際相手で、見た目が好みであったことから付き合い始めたが、親しくなるにつれ、自身とは正反対の不器用で健気な姿に心から惹かれるようになる。
会社や友人などには、気が利いた抜かりない振る舞いができるのだが、好意を持っている相手に対してはモラハラな態度で接してしまい、凪の断捨離の原因となってしまう。凪の新しい家を突き止め再会するも、彼女に対してそれまでと変わらない態度をとってしまい、今後いっさい関わらないよう告げられてしまう。決別後も、凪に執着し恋心を引きずっている。
彼女が働くスナック「バブル」に偶然来店したり、成り行きで彼氏役をしたり、付かず離れずの腐れ縁的な関係だ。
家庭環境は、表面上は一般的な理想の家族像のようだが、父の不倫や、母の整形依存など、実態は崩壊している。
後に大阪支社より異動してきた市川円から好意を寄せられ付き合うことになる。

安良城 欣(あらしろ ごん/演:中村 倫也)

「エレガンスパレス」103号室の住人。クラブイベントのオーガナイザーをしている。見た目は、長髪に顎髭、腕にタトゥーを入れている。
来るもの拒まずな性格で、居心地の良さや優しさゆえに、老若男女問わずモテる。全ての人間に優しく寛容なのだが、目の前にいない人間に対しては約束を反故にするなど誠実でなくなってしまうため、交流した人たちは廃人になってしまう。この事から、「モーゼの海割り」「メンヘラ製造機」と称されている。
ゴン自身は悪気がないのに、自分に関わる人間が廃人になって去ってしまう事にに、虚しさと悲しみを感じていた。そんな中、凪とも親密な関係になり、その後別れを告げられるものの、初めて自身に関わっても廃人にならなかった凪に惹かれて初めて恋心を抱くようになる。

凪の友人・周辺人物

吉永 緑(よしなが みどり/演:三田 佳子)

「エレガンスパレス」202号室の住人。凪の真上の部屋に暮らし、アパートの中で最初に知り合った住人。貧しげな身なりや言動だったが、実はホームシアターで趣味の映画を楽しんでいたり、丁寧に選ばれただろう家具が置かれていた。工夫を凝らし日々を満喫している姿を見て、凪も持ち物の少ない生活を全力で楽しむ決意をする。

白石 うらら(しらいし うらら/演:白鳥 玉季)

「エレガンスパレス」101号室の住人。小学5年生の女の子。母子家庭である。
凪の「ワンちゃんのような」くせ毛を気に入っている。
大人たちに対してはクールに、学校では明るく流行に敏感な自分を演じているが、本当は流行に乗れない悔しさや母親がいつも家にいない寂しさを抱えていた。
凪も母子家庭で寂しい少女時代を送っており、一緒に節約料理や遊ぶようになり心を開くようになる。以降は学校の同級生にも本来の自分を見せるようになる。

白石 みすず(しらいし みすず/演:吉田 羊)

うららの母親。夫とは死別している。仕事で多忙のため自宅を不在にしがちだが、うららには精一杯の愛情を注いでいる。
美人で謙虚な性格だが、意外にも建設現場の職長でクレーン車の操縦をしている。凪の良き相談相手である。

坂本 龍子(さかもと りょうこ/演: 市川 実日子)

凪がハローワークで知り合った28歳の女性。知り合って間もなく、凪に「前向きな気持ちになる石のブレスレット」を買わせようとするが、断られ絶縁されそうになる。その後涙ながらに謝罪し、今では凪と友人関係にある。
最高峰の大学を卒業しているが、コミュニケーション力の低さゆえに就職活動は惨敗している。以降、職を転々としている。
転職に焦っていたが、凪からの忠告をきっかけに有名企業へと再就職を果たす。転職活動中に再会した大学の先輩、沖田と付き合うようになる。
凪が北海道に帰郷した際には、ビデオ通話で連絡がとれるようノートパソコンとポケットWi-Fiを送った。

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