ぼっち・ざ・ろっく!(ぼざろ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ぼっち・ざ・ろっく!(ぼざろ)』とは、はまじあき原作による4コマ漫画で、アニメ化や映画化もされた。陰キャで孤独な高校生活を送っていた主人公・後藤ひとりは、伊地知虹夏(いじちにじか)の誘いで「結束バンド」のメンバーに加わり、ギタリストとして輝かしい表舞台へ立つ。自信がなく陰キャボッチな後藤ひとりことぼっちのキャラクターやそれを取り巻く登場人物たちは個性的で魅力的に描かれている。ユーモアあふれるセリフ回しやシーンが多く、視聴者の感動と共感を得ている。

『ぼっち・ざ・ろっく!』の概要

『ぼっち・ざ・ろっく!』とははまじあきによる四コマ漫画を原作としたアニメ・アニメ映画作品である。『まんがタイムきららMAX』において、2018年2月号から4月号までゲスト連載の後、2018年5月号から正式に連載を開始した。「次にくるマンガ大賞2019・コミックス部門」では8位にランクインするなど注目を集め、アニメ化もされた。2022年10月から12月までアニメが放送されると、その人気は急上昇し、コミックスの売り上げものびていった。

主人公・後藤ひとりことぼっちは、これといって取柄もない少女だった。中学1年生の時にTV番組で見たバンドマンへのインタビューがきっかけとなり、バンドに憧れを抱くようになる。父親からギターを借りてひたすらに没頭し、その演奏動画を動画投稿サイトへ投稿すると、一躍「ギターヒーロー」の名で評判になった。一方、ぼっちの私生活は、重度の人見知り・コミュ障をこじらせた結果、 バンドメンバーに入るどころか友達すら作れないままであった。高校生になって1ヶ月ほど経ったある日のこと、伊地知虹夏の勧誘を受け、ぼっちは「結束バンド」のメンバーとなる。こうして始まった結束バンドのギタリストとしての輝かしい生活が始まるのだった。そのエピソードには、リアルでバンドをしている人なら「あるある」と思わずにやけてしまうシーンや、後藤の陰キャボッチ特有のユーモアあふれるセリフに多くの視聴者を引き付けている。そしてバンドシーンになると一転してシリアスな空気が漂い、ぼっち達結束バンドにすっかり夢中になり、時に感動で涙を流す視聴者も少なくない。

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後藤 ひとり(ごとう ひとり)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「現実は怖い。でも、これから楽しいことがたくさん待っているような気がする」

初めてのライブハウスに不安と期待が高まるぼっち

陰キャでコミュ障の後藤ひとりことぼっちは、高校に入学するまで友達すらいなかった。バンドに入ってライブする夢を抱きつつ、人知れずギター練習をする毎日だった。高校入学から数ヶ月、相変わらず友達もできず鬱々とした日々を送っていたぼっちはある時、虹夏に誘われ、結束バンドのメンバーになった。初めて虹夏に連れられライブハウスに来た時、人の目が怖いぼっちはここでライブするなんて考えられないとつい弱気になってしまう。しかし、「現実は怖い。でも、これから楽しいことがたくさん待っているような気がする」と思い直し、奮起する。ぼっちはずっと憧れていたバンド活動の第一歩を踏み出した。不安よりも希望の方がどんどん膨らんでいるぼっちの心情がシンプルに伝わってくる。

「絶対いやだ働きたくない!! 怖い! 社会が怖い!!」

ノルマ代を稼ぐためにバイトをしようとする虹夏の提案を聞いたひとりの心の声。「絶対いやだ働きたくない!! 怖い! 社会が怖い!!」とネガティブな感情になったひとりは、母親が貯めている結婚費用を差し出してまでバイトを避けようとしていた。結局、コミュ症のぼっちは断ることが出来ずに「STARRY」でバイトをする事になる。

「肝臓売りに行かなきゃ」

夏休みには別のバイトを増やさなければならない事を聞いたひとりは「肝臓売りに行かなきゃ…」と心の声を発する。「STARRY」でのバイトにようやく馴染んで安心していたのも束の間、さらなる苦境が迫った際のひとりの迷言。直後、ひとりは「ウシウシファイナンス」という怪しげな闇金融サイトを見ていた。

「私はゴミ」

初対面の郁代に声をかけようとしたが上手く話しかけれずに逃げ出したひとりの台詞。その後「私はゴミ」と思いながら即興で作った曲を1人で弾き語りをする。この姿を見た郁代はひとりがギターを弾く子だと思って接触する。

「私だけじゃない この4人でだ!」

バンドメンバーの様々な思いに応えるために演奏するぼっち

ぼっちががバンドやっている理由は「他人にちやほやされたいから」だった。今までは人知れず独りで動画配信で活動してきた。ライブハウスでのライブテストの間際もぼっちはそのようなことをふと考えていた。結束バンドの一員になっても人気になって他人にちやほやされたいという理由はかわらない。ただ違うのはかけがえのない仲間ができたことだった。「私だけじゃない。この4人でだ!」と心の中で叫び、ライブテストに挑む。バンドの成長とは何かはわからない。しかし、今はこの4人でちやほやされてバンドをし続けたい。そんな思いがぼっちに芽生えていた。虹夏の本当の夢もかなえてあげたい。だからこんなオーディションで落ちるわけにはいかない、とぼっちは自身を奮い立たせる。結束バンドの存在がぼっちの中でよい変化をもたらし、メンバーの結束も強くなっていくことが感じられる名セリフだ。

「けど! このままじゃイヤだ!」

初ライブの重く冷たい空気を変えるぼっちのソロギター

結束バンドの面々はライブハウスで客を目の前にしての初ライブに挑む。しかし、客の反応は薄く、新参者の結束バンドにはどこか冷ややかだった。演奏もいつもの結束バンドの演奏には程遠く、グダグダだった。このままでは初ライブが散々なものに終わってしまう。「このままじゃ嫌だ!」とぼっちは突然ギターソロをかき鳴らし始める。結束バンドのメンバーや興味のなさそうにしていた客たちの視線はぼっちに集まった。結束バンドの他メンバーもぼっちの意気に答えようと目くばせする。その見事な演奏により空気は一変した。普段、引っ込み思案なぼっちが見せた突然のアドリブに観客もバンドメンバーすらも面食らい、結束バンドの演奏も素晴らしいものになった。ぼっちの中に眠っていた底知れぬ力が解放され、メンバーを牽引する姿はとてもかっこよいシーンである。

ライブでのアクシデントにファインプレーを見せる後藤ひとり

土壇場で見せたぼっちのボトルネック奏法

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