シンクロオンチ!(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『シンクロオンチ!』とは、きらによるラブコメディ漫画。2002年から『YOU』及び『別冊YOU』(集英社)に連載されており、集英社より発売されている。主人公のOLたま子は、スイミングクラブに通い始めたところを、イケメンの男性コーチ・鎌田に誘われ、シンクロを始める事になる。鎌田の指導により、大会に出場するなどシンクロにはまっていくたま子。たま子の鎌田への気持ちは、次第に恋心へと変わっていく。ぽっちゃり体型で自信のない主人公が、シンクロと恋との出会いで変わっていく姿に、共感できる作品となっている。

本作の主人公で、26歳(3巻で27歳になる。)のOL。少しぽっちゃり体型で、その事を気にしているものの、食べる事が好きなため、ダイエットとリバウンドを繰り返す。顔がいい男に弱く、過去の恋愛は全て顔が好きでスタートさせていた。自分に自信がなく、付き合い始めると相手に合わせてしまうため、長続きしないで恋が終わってしまう。お酒を3杯以上飲むと赤裸々モードに突入し、日頃、胸の中にしまっている事を赤裸々に話してしまう性質があるが、本人は自分が全てを話してしまっている事に気付いていない。そのため、一緒にお酒を飲む仲の良い面々には、心の内を知らないうちに打ち明けてしまう事になる。シンクロナイズドスイミングを始め、コーチである鎌田が好き。

鎌田(かまた)

たま子が通うシンクロスクールのコーチ。美形で骨太でセクシーなルックスをもつ。以前ニューヨークで男女混合のシンクロチームを作り、地元の大会で活躍していた。日本に戻ってシンクロ指導をを始めたが、周りの視線が気になり一度は断念。しかし、たま子との出会いをきっかけに、厳しい鬼コーチとしてシンクロスクールの生徒指導を再開した。たま子が元カレのミキオと2人で会っているところを目撃し、たま子への恋心を確信する。

小倉トミコ(おぐらとみこ)

たま子の小さい頃からの親友であり、既婚者で、たま子のよき理解者。習い事マニアで、お茶、お花、着付けなどのスキルを片っ端から習得している。たま子と一緒に、学生時代水泳部に所属していた。たま子に誘われ、一緒にシンクロスクールに入るが、妊娠を機に辞めることになる。

銀太(ぎんた)

鎌田のニューヨーク時代からのルームメイト。両耳にピアスをしており、ゲイを公言している。甘い言葉を囁く男に弱く、付き合い始めると、「重い」と言われて振られてしまう事が多い。ぺットショップでトリマーをしている。鎌田を通じて、たま子もトミコも銀太と仲良くなり、4人でシンクロの後に食事をすることも。たま子の恋の相談相手でもある。

たま子を取り巻く人々

ミキオ

合コンで出会った、たま子の3人目の彼氏。美形で保守的なタイプ。たま子はミキオに嫌われたくないため、好きな音楽も映画も全てミキオに合わせながら交際していた。その結果、関係は悪くなっていき、たま子はミキオと別れる。分かれてから7ヶ月後、ミキオはたま子に連絡し、よりを戻したいと告げる。

乾(いぬい)

日輪シンクロクラブのヘッドコーチで、シンクロの元デュエットの選手。乾は、日輪シンクロクラブに鎌田を勧誘する。乾のクールビューティーな容姿に、たま子は鎌田をとられるのではないかと心配で、鎌田を追って日輪シンクロクラブに入会する。しかし、実は乾は、話題になっている超美形男性シンクロコーチ鎌田を宣伝材料にして、日輪シンクロクラブの名を広めようと画策していた。実力を買われて呼ばれたと思っていた鎌田はショックを受けて、日輪シンクロクラブを辞める事になる。

辻本(つじもと)

シンクロスクールで産休する先生が出たため、代わりを務める事になったシンクロコーチ。トミ子には「シンクロやるには顔が地味」と言い、たま子には「やせなさい」と言い、鎌田には「男がシンクロ!?きもちわるい」と言い放つ、偏見強めの女性。

トールちゃん

銀太の彼氏で、いつも銀太に甘い言葉で愛を囁く。銀太の働くペットショップで、お客として来た事がきっかけで銀太と交際することになった。一度破局するが、鎌田の一押しもあり、再び付き合う事になる。

望月さん(もちづきさん)

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