黒薔薇アリス(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『黒薔薇アリス』とは、2008年から『月刊プリンセス』で2016年から『月刊フラワーズ』で連載されている少女漫画。
ウィーンで人気のテノール歌手ディミトリが事故で命を落としてしまったことをきっかけにヴァンパイアとなり、仲間のレオ・櫂・玲二の3人とともに、高校教師をしていた菊川梓に繁殖の協力を求めるストーリー。魅力あふれる男性キャラクターとアンティーク・ゴシック調の描写で多くの女性から人気を集めている作品。

渋谷の邸宅にディミトリたちと住む吸血樹の1人。容姿端麗で吸血樹となる前は、モデルをしていたこともある。その際の芸名がレオであり、ディミトリやアリスからもレオと呼ばれている。レオという名前は、モデル事務所の面接時に緊張のあまり噛んで自身の名前をたいちれおと言ってしまったことから。長めの前髪を真ん中で分け、眼鏡をかけた柔和な雰囲気の人物。渋谷の邸宅内ではムードメーカーでお兄さん的存在。他の吸血樹たちよりも早く寿命を迎え、アリスとの繁殖を望んだが断られてしまう。その後、渋谷の櫂と玲二が運営していたカフェの常連客であった鳴沢瞳子(なるさわ とうこ)と繁殖し、亡くなった。

櫂(かい)

渋谷の邸宅にディミトリたちと住む吸血樹の1人。マクシミリアンの種を引き継いでいる。玲二(れいじ)の双子の兄で、ふんわりとした外ハネのヘアスタイルに、左目の下にほくろがある。料理が得意で、アリスのために毎日食事を作っている。人見知りで寡黙なため、自ら積極的にアリスとコミュニケーションを取ることは少ないが、彼女のことを意識はしている。
生前、病弱だった玲二に変わり働きながら家計を支えていた。あかねに恋心をいただいており、あかねがいつまでも病弱な玲二を思っていることに業を煮やし、無理やりあかねを抱く。その様子を玲二に見られてしまい、あかねとともに銃殺されてしまった。
渋谷の邸宅を訪れたテオドールが寿命を迎えた後、玲二が自刃したことに怒ったエドヴァルドに攻撃され瀕死の状態となる。ディミトリがアリスと繁殖を終えた後もひとりカフェ「静寂館」に残り、ディミトリの種を引き継いだ吸血樹を待ち続けている。

玲二(れいじ)

渋谷の邸宅にディミトリたちと住む吸血樹の1人。マクシミリアンの種を引き継いでいる。櫂の双子の弟。兄同様ふんわりとした外ハネのヘアスタイルでほくろはない。デザートを作るのが得意で、アリスのために日夜甘いものを手作りしている。人当たりがよく柔らかい心優しい性格。
生前は病弱で、あかねと恋仲であり、彼女と結婚するために闘病していた。絵を描くのが得意だった。櫂があかねを無理やり犯した際その現場を見てしまい怒りにまかせて二人を銃殺した。
テオドールが寿命を迎える直前、コートとともに宿泊していた都内のホテルのカードキーを託され、エドヴァルドと過ごすようになった。ディミトリを殺す可能性を示唆したエドヴァルドからディミトリを守るため、吸血樹を殺すことができる「シュテイムガーベル」を使い自刃する。

ブラッドレイ

ディミトリの吸血樹の種となったヴァンパイア。1908年に繁殖を終えて亡くなった。マクシミリアンによると、飄々としながらも時に残忍で何をするかわからない人物であった。
c(ツェー)の音程で出す声で、人間の心を操ることができる能力はブラッドレイからディミトリに引き継がれた能力である。

テオドール

CV:寺島拓篤
アニエスカの婚約者で通称テオ。ディミトリを引き取ったマイアー侯爵の息子で、ディミトリとは兄弟のように育った。アニエスカとは親が決めた婚約者同士という間柄だが、まだ幼い彼女のことは、妹のように思っており、彼女以外の複数の女性とも関係を持っている。
ディミトリが彼の力で自殺をさせようとした際、本当は亡くなっておらず彼もブラッドレイの種を引き継いだ吸血樹となっていた。寿命が尽きる直前に日本を訪れ、たまたまディミトリに再会する。

エドヴァルド

吸血樹の1人。通称エド。かつてマクシミリアンとともにブラッドレイに仕えていた吸血樹。テオドールとともに行動し、たまたま渋谷でディミトリたちと遭遇する。
幼い少年のような見た目でありながら、100年以上生きており、ブラッドレイに強い忠誠心をもっている。玲二がディミトリの邸宅から持ち去った「シュテイムガーベル」を持ったことで過激な言動がみられるようになる。「シュテイムガーベル」で玲二が自刃した後、怒りにより櫂を攻撃、瀕死の状態に追い込んだ。しかし、ディミトリとクラレンスに大量の樹液(血液)により復活した櫂に攻撃され、大人しくなる。

クラレンス

かつてマクシミリアンとともにブラッドレイに仕えていた吸血樹。地上最強の吸血樹といわれている。瀕死となった櫂を助けるため、ディミトリのもとを訪れ、樹液を与えた。エドヴァルド曰く、ブラッドレイの一番のお気に入りで、ブラッドレイから大量の血液を与えられ数百年生きている。

吸血樹の周辺人物

アリス

CV:ゆかな
アニエスカの身体に梓(あずさ)の魂が入った人物。梓が事故で亡くなった後、ディミトリによって魂をアニエスカの身体にいれられた。その目的は、吸血樹の繁殖のためで、渋谷の大きな屋敷に住んでいたディミトリ、レオ、櫂、玲二の4人の中からより優れた個体を選別する使命を負わされた。繁殖に協力した女性が吸血樹をどう想っていたかが、吸血樹の種に大きな影響を与えることから、4人をじっくり見極め繁殖する相手を選ぶようにしている。レオの死や双子とのやり取り、生島光哉(いくしま こうや)の襲来を経て、ディミトリを繁殖相手に選んだ。
彼女が目覚めて以降は、本作は彼女視点で物語が進んでいく。

アニエスカ・フォン・ローゼンフェルト

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