恋のミニスカウエポン(D.E.B.S.)のネタバレ解説・考察まとめ

『恋のミニスカウエポン(D.E.B.S.)』とは、アンジェラ・ロビンソンによるアメリカ合衆国のアクション・ロマンチックコメディ映画。
才能ある学生で構成された国家防衛のためのスパイ軍団、D.E.B.S.(デブス)。その中でも特に優秀な女子学生4人が、ある女性凶悪犯の企みを探るミッションを与えられる。だがD.E.B.S.の内の1人が女性凶悪犯と恋に落ちてしまい、事態は思わぬ方向へと進み出す。軽快なアクションと複雑な恋模様が絡み合う様子が見所の作品。

『恋のミニスカウエポン(D.E.B.S.)』の概要

『恋のミニスカウエポン(D.E.B.S.)』(原題:D.E.B.S.)とは、2005年3月25日にアメリカ合衆国で公開されたアクション・ロマンチックコメディ映画。監督・脚本を務めたのはアンジェラ・ロビンソンである。

アンジェラは1971年2月4日生まれのアメリカ合衆国出身で、ブラウン大学で演劇を学んだ後、ニューヨーク大学大学院で美術学修士号(MFA)を取得した経歴を持つ。主なテレビ作品に、2004年から2009年まで放送されたShowtimeの人気テレビドラマ『Lの世界』があり、アンジェラは監督・脚本・プロデューサーの1人として参加した。そして主な映画監督作品には、『ハービー/機械じかけのキューピッド』(2005年)、『ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密』(2017年)などがある。『恋のミニスカウエポン(D.E.B.S.)』では、第54回ベルリン国際映画祭テディ賞を受賞した。

本作はアメリカ合衆国で人気のアクション映画『チャーリーズ・エンジェル』(2000年)の要素があることから、学生版チャーリーズ・エンジェルとも謳われている。

才能ある学生で構成された国家防衛のためのスパイ軍団、D.E.B.S.(デブス)。その中でも特に優秀だと認められたエイミー・ブラッドショー、ドミニク、マックス、ジャネットの女子学生4人は、凶悪犯罪者であるルーシー・ダイヤモンドの企みを探るミッションを与えられることになる。早速ルーシーを張り込む4人だったが、その後エイミーがルーシーと鉢合わせしてしまうトラブルが起きる。だが会話を交わしたことからお互いを知り始め、2人は次第に惹かれ合っていく。D.E.B.S.に所属するエイミーと犯罪者のルーシーという、敵同士に当たる2人の恋の行方が見所の作品。また、軽快なアクションと複雑な恋愛模様が絡み合う様子が魅力的に映し出されている。

『恋のミニスカウエポン(D.E.B.S.)』のあらすじ・ストーリー

スパイ軍団

大学進学適性試験SATという試験が行われ、エイミー・ブラッドショー、ドミニク、マックス、ジャネットの女子高生4人が合格通知を受け取る。だがその試験は国家防衛のために作られたD.E.B.S.(デブス)というスパイ軍団に入るためのものだった。その後4人の学生は諜報活動をするため軍団に加入し、寮に住むようになる。

ある日、軍団のリーダーであるしっかり者のマックス、いつも煙草をくわえているアジア系のドミニク、優等生のジャネット、試験で唯一満点を取った天才・エイミーの4人は、ボスであるミスター・フィップスの指令を受けてカフェにやってきた。フィップスのいる席に座って各々が朝食を注文すると、そこにD.E.B.S.の学校長を務めるミス・ピートリーが現われる。ピートリーは悪の軍団の凶悪犯罪者であるルーシー・ダイヤモンドの企みを探るミッションを4人に与え、その場を去った。ドミニクが「ルーシー・ダイヤモンドって誰?」と片言の英語で疑問を口にすると、フィップスがルーシーについて説明し始めた。フィップスによるとルーシーは悪の軍団のトップにいる人物で、世界中で盗みや殺人を繰り返す女性犯罪者だという。そして彼女は近々アメリカ合衆国にやってきて、ロシアの女殺し屋・ニノチカと会談するというのだ。フィップスは「彼女と戦って生きている者はいない」と、ルーシーの強さと恐ろしさを4人に話した。

レストランでの銃撃戦

天井から吊り下げられたブランコからレストランの様子を監視するD.E.B.S.の4人(左から、エイミー、マックス、ジャネット、ドミニク)

ルーシーの企みを探るミッションを遂行するため、D.E.B.S.の4人はルーシーとニノチカが会談をするという高級レストランを秘密裏に訪れていた。誰にも見つからないようにレストランの天井からブランコを吊り下げ、全体の様子を見るエイミーたち。するとシークレットエージェントに所属するエイミーの元恋人・ボビーが命綱を付けて彼女たちの元に降りてきた。ボビーはエイミーに話しかけて彼女に復縁を迫るが、エイミーは「もう私たちは終わったの」と言って彼の要求を断る。

そのときレストランにルーシーが入店し、エイミーたちは双眼鏡を構えた。ルーシーはニノチカのいる席に座って料理を注文している。ルーシーの様子を探っていると、エイミーの元に再度ボビーが降りてきて、「プレゼントしたブレスレット返してくれない?」とエイミーに尋ねた。それを聞いたエイミーが呆れつつも差し出すと、手が滑ってブレスレットが落ちてしまう。そしてちょうどルーシーの注文したスープにブレスレットが入り、D.E.B.S.たちの存在が彼女に気付かれることになってしまった。咄嗟にエイミーたちが銃を構えると、ボブがルーシーのいるテーブルに向かって発砲してしまう。ルーシーとニノチカはそれに反撃し、何発かの銃弾を撃ち込んだ。そのためレストランは逃げ惑うお客と銃弾の嵐で大騒ぎになる。その後、テーブルやカウンターを盾にしながら銃撃戦を繰り広げるD.E.B.S.たち。一方、ルーシーは一瞬の隙をついてレストランの裏口から逃走するのだった。

2人の出会い

銃撃戦の直後、リーダーのマックスは3人にルーシーを見つけるための指示を出す。彼女の指示でドミニクとジャネットはレストランの中を捜索し、エイミーはレストランの外を捜索することになった。

エイミーが裏口を出て近くにある大きな倉庫に入ると、積み上げられた資材の死角からルーシーが飛び出してきてぶつかってしまう。エイミーが咄嗟に銃を構えるとルーシーも銃を向けた。「ニノチカと会談してたのはなぜ」とエイミーが問いかけると、ルーシーは「お見合いしてただけよ。なぜ上から降ってくるの」と答えた。予想外の返答に驚いたエイミーは銃を降ろし、「実は私、あなたのファンなの」と言う。そしてエイミーはルーシーをテーマに卒業論文を書いていたことを話し、彼女に握手を求めた。エイミーの話を聞いたルーシーは笑顔で握手を交わしてその場を去り、軍団の仲間であるスカッドの車に乗り込んだ。

敵同士の2人

車内でルーシーが「もう一度エイミーに会いたい」と口にすると、スカッドは「彼女はスパイだぞ」と敵であることを強調する。だが頑なに気持ちが揺るがないルーシーに負けて、スカッドはエイミーの住む寮まで彼女を送っていくことになった。そしてルーシーは寮に易々と侵入し、寝ていたエイミーを地下のナイトクラブまで強引に連れて行く。
そこでエイミーはルーシーと話すにつれて、ルーシーの悪事について誤解をしていたことに気付いた。彼女が原因とされていた数多くの人の死は、ルーシーが殺したのではなく凍傷やエボラなどの環境のせいだったのだ。こうして今までとは異なるルーシーの素顔を知ったエイミーは、次第に彼女に惹かれていく。

後日、D.E.B.S.の学校ではルーシーと戦って生還した初めての人物としてエイミーが賞賛を受けていた。学校長のピートリーはエイミーの活躍を見込み、D.E.B.S.の新たなリーダーに任命する。そのため元々リーダーを務めていたマックスはショックを受けた。

それから数日後、ルーシーたちが銀行を襲撃するとの情報が入った。そしてD.E.B.S.の4人が銀行に潜入すると、マックスとドミニク、ジャネットの3人が金庫に閉じ込められてしまう。すると1人になったエイミーの元にルーシーが現われ、「私と一緒に来て」とエイミーを誘う。エイミーは「一緒には行けない」と一度断るものの、ルーシーの魅力に抗うことができず彼女にキスをする。そしてルーシーとエイミーは銀行を抜け出し、2人きりで日々を過ごすようになった。

別れ

D.E.B.S.の3人はエイミーが誘拐されたと思い、救出するために動き出していた。そしてルーシーのアジトに潜入するが、そこで見たのはルーシーと愛し合うエイミーの姿だった。マックスは呆れ顔になり、ドミニクとジャネットもため息をついてその場を去る。

その後、事実を知った学校長のピートリーはエイミーの処分を考える。しかしD.E.B.S.の評判が落ちることを懸念したマックスは、エイミーに最優秀D.E.B.S.の勲章を与えてはどうかとピートリーに提案した。最優秀D.E.B.S.に選ばれた生徒は、卒業パーティーでスピーチを披露する場が設けられる。そのためエイミーにはルーシーに誘拐されていた被害者であることを卒業スピーチで話してもらい、全てを丸く収めようとマックスは考えた。このことをエイミーに伝えると、エイミーは涙ながらに同意し、ルーシーに別れを告げる。一方、エイミーに別れを告げられたルーシーは犯罪の道から足を洗うことを決め、今まで奪ってきた盗品を全て返すことにした。

卒業パーティー

エイミーとルーシーが別れてから数日後、D.E.B.S.の卒業パーティーの日がやってきた。
そして卒業スピーチの時間になり、マックスに渡された原稿を持ってエイミーが壇上に進んだ。しかしエイミーは原稿を読まず、ルーシーと過ごした楽しく大切な日々を笑顔で語る。そのスピーチの様子を、ルーシーは会場に忍び込んで聞いているのだった。

その後エイミーは壇上を去り、ルーシーの元に駆け寄って彼女を抱きしめる。ルーシーの出現で会場は大騒ぎになり、エイミーとルーシーは追っ手を振り払って逃げ出した。しかしマックスたちに見つかり、銃を構えられてしまう。ルーシーに銃口を向けるマックスとジャネット、ドミニクの3人にエイミーは「撃つのはやめて」とお願いする。するとマックスは「エイミーを泣かせないで」とルーシーに言い、銃を降ろして2人を逃がすことにした。エイミーは3人に感謝し、彼女たちと抱きしめ合って別れる。そしてエイミーとルーシーは車を走らせ、2人は寄り添いながらバルセロナに向かうのだった。

『恋のミニスカウエポン(D.E.B.S.)』の登場人物・キャラクター

主要キャスト

エイミー・ブラッドショー(演:サラ・フォスター)

CV:根谷美智子
本作の主人公。D.E.B.S.(デブス)の試験で満点を取るミス・パーフェクト。その優秀さが評価され、D.E.B.S.の一員として諜報活動を始める。任務で出会った悪の軍団のトップであるルーシー・ダイヤモンドと恋に落ち、一緒に過ごすようになった。元々ルーシーのファンで、彼女を卒業論文のテーマにしていた。その後ルーシーとの交際がばれて別れることになるが、D.E.B.S.の卒業スピーチで彼女に対する素直な思いを語り、再び彼女と一緒になる。

ルーシー・ダイヤモンド(演:ジョーダナ・ブリュースター)

CV:岡本麻弥
世界中で犯罪を繰り返す悪の軍団のトップ。レズビアンで、ロシアの女殺し屋・ニノチカとお見合いをする。その後、D.E.B.S.のエイミーと恋に落ちた。恐ろしい凶悪犯罪者だと世間で言われていたが実際は1人も殺していない。エイミーに別れを告げられた際には更生を誓い、今までの盗品を全て返すという行動力を見せた。最後にはエイミーと一緒に車を走らせ、2人の時間を過ごす。

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