WILD ADAPTER(ワイルドアダプター)のネタバレ解説・考察まとめ

『WILD ADAPTER(ワイルドアダプター)』とは、峰倉かずやが2000年より連載している漫画作品。裏社会と繋がりを持つ青年・久保田誠人と獣の右手を持った記憶喪失の青年・時任稔が、謎の薬物「W.A(ダブリュー・エー)」をめぐる事件に関わりながら絆を深めていく姿を描いた、ハードボイルド・アクション漫画だ。峰倉かずやの圧倒的な画力で描かれるダークな世界観と退廃的な雰囲気、久保田と時任の言葉では言い表せない関係性が魅力となっている。

『私立荒磯高等学校生徒会執行部』全2巻表紙

『WILD ADAPTER』に登場する久保田誠人と時任稔をスターシステムで出演させた、セルフパロディ漫画『私立荒磯高等学校生徒会執行部』が存在する。この作品は雑誌『Chara』で連載され、全2巻のコミックスが発売された。元々は読み切りの予定であったが、人気を博したため連載することになったという。本作はドラマCD化され、さらにOVAも発売された。

峰倉かずやにとって特に思い入れのあるキャラは木場治

神田龍之介に自身の決意を告げる木場治

『WILD ADAPTER』には様々なキャラが登場するが、その中で特に峰倉かずやにとって思い入れのあるキャラは木場治だという。木場はコンプレックスの塊で、プライドの高い努力型人間である。自分のいる場所でのし上がろうと努力することができるが、高い自尊心ゆえに融通がきかず苦しんでいる。そして、努力しても天性の才能を持った人間に敵うことはなく、その事実を認めたがらない。峰倉かずやは、木場の中途半端なところが自分に似ていると感じたらしく、彼を描いていてとても恥ずかしかったと語っている。

『WILD ADAPTER』OVAの主題歌・挿入歌

OP(オープニング):森川智之&石川英郎「漂流者」

作詞:峰倉かずや
作曲:西岡和哉
編曲:西岡和哉

ED(エンディング):森川智之&石川英郎「カレイドスコープ」

作詞:峰倉かずや
作曲:西岡和哉
編曲:西岡和哉

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