WILD ADAPTER(ワイルドアダプター)のネタバレ解説・考察まとめ

『WILD ADAPTER(ワイルドアダプター)』とは、峰倉かずやが2000年より連載している漫画作品。裏社会と繋がりを持つ青年・久保田誠人と獣の右手を持った記憶喪失の青年・時任稔が、謎の薬物「W.A(ダブリュー・エー)」をめぐる事件に関わりながら絆を深めていく姿を描いた、ハードボイルド・アクション漫画だ。峰倉かずやの圧倒的な画力で描かれるダークな世界観と退廃的な雰囲気、久保田と時任の言葉では言い表せない関係性が魅力となっている。

CV:森川智之
誕生日は昭和54年8月24日で、身長は184センチ、体重は74キロ。血液型はO型。
本作の主人公。7ヶ月間、出雲会年少組のリーダーとして活動していたが、小宮の死をきっかけに脱会。その後、路地裏で倒れていた時任を拾い、彼と生活するようになった。趣味は賭け事で、特に麻雀が好き。また、甘いものに目がなく、かと思えば牛丼には七味を山盛りにして食べる。新しい物は試さずにはいられない性分で、コンビニで新商品が発売されると、それがどんなに奇妙なものでも必ず購入する。ヘビースモーカーで、愛飲している銘柄はセブンスター。

時任稔(ときとう みのる)

CV:石川英郎
誕生日は昭和52年9月8日で、身長は168センチ、体重は58キロ。血液型はB型。
本作におけるもう1人の主人公。何者かに追われ、路地裏で倒れていたところを久保田に拾われた。右手が獣化しているため、黒い手袋で隠している。過去の記憶を失っており、なぜ自身の右手が獣化しているのかはわかっていない。久保田から「時任」と呼ばれているが、これは久保田がつけた名前で、本名ではない。性格は真っ直ぐで繊細。また、飽き性である。単行本7巻にて、15年前にベトナムで事故に遭い行方不明となった少年・潮稔であることが明らかになった。

協力者

鵠(コウ)

CV:関俊彦
身長は171センチで、体重は58キロ。血液型は不明。
中華街の片隅にある薬店兼雑貨屋「東湖畔」の店主。拳銃や銃弾など、一般人が手に入れられないようなものを取り扱っている、ミステリアスな雰囲気の男性。医師免許は持っていないが、客に求められれば医療行為のサービスも行う。獣の右手を持っているため病院に行くことができない時任の主治医となっている。

葛西蛍一郎(かさい けいいちろう)

CV:辻親八
身長は170センチで、体重は68キロ。血液型はO型。
久保田の母方の叔父で、雀荘に出入りしている不良刑事。久保田が中学生の頃、彼を引き取り一時期一緒に暮らしていた。久保田が麻雀にハマったのは葛西の影響である。久保田と彼が拾った時任のことを気にかけていた。時任の正体が潮稔であることに気づき、それを久保田と時任に報告しようとマンションへ向かったところ、何者かに殺害された。

新木(あらき)

CV:坪井智浩
葛西の後輩である新米刑事。凄惨な死体に慣れておらず、獣化した人間の死体を見る度に吐いている。よく葛西にいじられているが、彼のことを心から慕っていた。葛西の死後、彼の遺志を継いで「W・A」の謎を追っていく。

滝沢亮司(たきざわ りょうじ)

CV:松本保典
身長は174センチで、体重は65キロ。血液型はB型。
久保田と時任がカルト教団「邂幸の牙」に潜入した際に知り合った、アサニチ新聞の記者。「邂幸の牙」教祖・三ツ橋佳代の弟で、母親を自殺に追いやった教団のことを独自に調べていた。「邂幸の牙」の一件が解決したあとはフリーライターとなり、「W・A」の謎を追っている。

出雲会

真田(さなだ)

CV:小杉十郎太
久保田を出雲会にスカウトした男。初登場時は支部長だったが、のちに出雲会代行となった。久保田に対して異常な執着心を抱いており、その久保田が大切にしている時任に興味を持つ。アークという名前の犬を飼っており、その名前は自身が愛飲するタバコの銘柄「アークロイヤル」から取った。

小宮信夫(こみや のぶお)

CV:千葉進歩
身長は172センチ、体重は61キロ。血液型はO型。
久保田が出雲会に所属していた際、年少組の副リーダーを務めていた青年。久保田がマイペースで真面目に仕事をこなさないため、よく振り回されていた。薬物中毒の母親が「W・A」絡みの事件に巻き込まれたことをきっかけに、「W・A」について調べ始める。その結果、「W・A」を狙う東条組に殺害された。彼の死は、久保田が出雲会を脱会するきっかけとなった。

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