WILD ADAPTER(ワイルドアダプター)のネタバレ解説・考察まとめ

『WILD ADAPTER(ワイルドアダプター)』とは、峰倉かずやが2000年より連載している漫画作品。裏社会と繋がりを持つ青年・久保田誠人と獣の右手を持った記憶喪失の青年・時任稔が、謎の薬物「W.A(ダブリュー・エー)」をめぐる事件に関わりながら絆を深めていく姿を描いた、ハードボイルド・アクション漫画だ。峰倉かずやの圧倒的な画力で描かれるダークな世界観と退廃的な雰囲気、久保田と時任の言葉では言い表せない関係性が魅力となっている。

CV:鈴置洋孝
殺人事件の容疑者となった久保田の事情聴取をした警部補。正義感が強すぎるあまり、高圧的かつ暴力的な取り調べを行う。

酒井里香子(さかい りかこ)

CV:西原久美子
志村建に殺害された風俗嬢。アンナの友人で、彼女からはリカと呼ばれていた。

『WILD ADAPTER』の用語

キーアイテム

W・A(ダブリュー・エー)

獣化した遺体の手

正式名称は「ワイルド・アダプター」。その成分も販売ルートも一切不明の薬物。わかっていることは、「W・A中毒症状」とみられる遺体はいずれも全身の体毛が伸び、爪や牙も異常に発達するということ。そして、身体能力が著しく向上することのみ。中毒症状が出た人間はことごとく死亡しており、生存者は時任だけである。その時任も、獣化が進行してゆくゆくは死亡する可能性がある。ヤクザはこの薬がもたらす「身体能力の異常な向上」に目をつけており、薬を利用して軍事への本格介入を目論んでいる。

組織

出雲会(いずもかい)

出雲会の事務所

かつて久保田が在籍していた暴力団。真田が代行を務めている。同じ暴力団である東条組とは敵対関係にある。

東条組(とうじょうぐみ)

代行と電話をする関谷純

関谷純が代行を務める暴力団。「W・A」を切り札として軍事への本格介入を狙っており、同じく「W・A」を狙う出雲会と敵対している。

邂幸の牙(かいこうのきば)

「邂幸の牙」の講修親睦会

獣を崇拝するカルト教団。人間としてのしがらみを脱ぎ捨て野生に適合する「ワイルド・アダプト」を教えとしていた。「W・A」に関係している風を装っていたが、実際は無関係。「W・A」との関係をほのめかしていたのは、「W・A」関係者をおびき寄せるためだった。信者からお布施を巻き上げ、暴力団の資金としていた。

建物

東湖畔(とうこはん)

東湖畔の入り口

中華街の片隅にある、薬品取り扱い店兼雑貨屋。鵠が店主をしており、久保田は度々この店でバイトをしている。薬のほかに「中華鍋=銃」「具材=銃弾」などの隠語を使って、一般人が入手できない特殊な商品の売買も行っている。

隠語

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