魔術師 MERLIN(海外ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『魔術師MERLIN』とはアーサー王伝説でお馴染みのマーリンを主人公にした歴史ファンタジードラマだ。2008年から2012年にかけて製作されたイギリスドラマであり、全5シーズンから成る。アーサー王伝説をベースに、若かりし頃のアーサーとマーリンの出会いから、キャメロットの偉大なる王とそれを支える魔術師へと成長していく様を描き出した作品。老人のイメージが強いマーリン像のイメージを一新し、まだ魔力も不安定で未熟な青年であるマーリンが「偉大な魔術師」と呼ばれるまでの軌跡が綴られている。

アヴァロン

アーサーが眠るアヴァロン湖。本ドラマでも度々登場する場所である。ちなみに、これはアーサーの死から現代にタイムスリップする際に登場するシーン

湖に浮かぶ小さな島。あらゆる傷を癒す力があると伝えられており、太古の魔法が生まれた聖地とされている。魔力を回復させるためや、強力な魔術を完成させるために度々登場する場所でもある。アーサーの永眠地。

エクスカリバー

アーサーの手に握られている物がエクスカリバー。エクスカリバーを手に、モルゴースの不死身の騎士と対決するシーン

ドラゴンの息によって鍛えられた剣で聖剣とも魔剣ともいう。魔法で作り出したものを破壊する力を持っている。
悪の手に渡ると恐ろしい兵器になるということもあり、普段アーサーが手にしない時にはアヴァロンの湖の底で魔法によって管理されている。
エクスカリバーが必要な時には、湖の精であるフレアが湖から剣を差し出す。

ドルイド

親を殺され、首都キャメロットに助けを求めにやってきたモルドレッドと仲間のドルイド人。モルドレッド初登場エピソード

ドルイドとは、太古の魔法を信奉する者たちのことを指していう。アルビオンの各地におり、小さな集団で移動生活を送っている。ウーサーによる迫害がある前は、都で魔術の使い手として重宝されていた。
ドルイドはマーリンのことを彼らの言葉で「エムリス」と呼び、敬意を持っている。
ちなみに、モードレッドはドルイド出身である。

『魔術師 MERLIN』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ガイアス「マーリン、お前とアーサー殿下はコインの裏と表なんだ」

一仕事終え、和むアーサーとマーリン

アーサーとマーリンが運命共同体であることを如実に示したセリフで、様々なシーンで用いられている。
「マーリン、お前とアーサー殿下はコインの裏と表なんだ」、それはアーサーとマーリンがそれぞれコインの裏表であり、どちらか一方が欠けてもいけない、二人で協力して試練を乗り越えろというメッセージが込められている。

ドラゴン「アーサーは永遠の王である」

円卓の騎士らを束ねるアーサー王

直訳すると「アーサーは過去そして未来の王である」というセリフ。つまり、アーサーは「永遠の王」と形容される偉大な王なのだというセリフ。
このセリフは予言に登場するものだが、マーリンやガイアス、グウェンといった人物の口からも時々聞かれるセリフなのだ。

アーサーの重要性、アーサーが背負う運命の大きさがこのセリフから伝わってくる。

シーズン5のラストでも、ドラゴンによってこの言葉が語られている。
「アーサーは永遠の王である。死しても、人々が必要とした時に必ず蘇るであろう。」

マーリン「僕が魔術師なんだ」

アーサーが亡くなった瞬間

シーズン5のラスト。モードレッドによって瀕死の傷を負ったアーサーは、マーリンの魔力を使わずして延命できるすべはなかった。
しかし、これまで魔術師であることを隠してきたマーリンは、開けっぴろげに魔術を使うことに拒否反応を示す。そこで、アーサーに決死の覚悟で告白する。
「僕が魔術師なんだ」と。

しかし、そんなわけはないと全く信じてくれないアーサー。アーサーを信じさせるべく、簡単な魔法を見せるマーリン。
しかし、魔法を見たアーサーは、近寄るなとマーリンを拒絶してしまう。お互いの信頼関係が一瞬にして崩落した瞬間だった。

最終的にガイアスが間に入って、これまで何度となくアーサーの危機を救ってきたのは他でもないマーリンであること、マーリンの魔術は決して悪いものではないということ、マーリンをこれまで通り信じて欲しいということが伝えられる。

アーサーは友としてのマーリンを信頼し、最期を看取ってもらう。

『魔術師 MERLIN』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

未計画だったモルガーナの闇落ち

姫ではなく魔女として登場した際のモルガーナ。姫の時のメイクや衣装とはまったく違ったものをまとい、雰囲気を変えている

モルガーナ役のケイティ・マクグラスはシーズン3の製作が開始されるまで、モルガーナの闇落ちについては知らされていなかったという。また、どこまで悪役になるかも未計画だったそうだ。
綺麗なお姫様役が伝説の魔女(アーサーの敵)にどう変化していくのか楽しみだとシーズン2製作時には語っていたが、予想をはるかに上回る闇落ちっぷりに、演じるケイティもゾクゾクと楽しんだそうだ。

ケイティは元々衣装係として勉強し、スタッフとして活動していたところを見染められて女優としてブレイクした人物だ。そのため、今回のような悪役に挑戦するのは初めてで、大変楽しんで撮影に臨むことができたと語っていた。

マーリンとアーサーの絡みはアドリブの連続

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