魔術師 MERLIN(海外ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『魔術師MERLIN』とはアーサー王伝説でお馴染みのマーリンを主人公にした歴史ファンタジードラマだ。2008年から2012年にかけて製作されたイギリスドラマであり、全5シーズンから成る。アーサー王伝説をベースに、若かりし頃のアーサーとマーリンの出会いから、キャメロットの偉大なる王とそれを支える魔術師へと成長していく様を描き出した作品。老人のイメージが強いマーリン像のイメージを一新し、まだ魔力も不安定で未熟な青年であるマーリンが「偉大な魔術師」と呼ばれるまでの軌跡が綴られている。

パーシヴァル(演:トム・ホッパー)

シーズン3より登場。(シーズン3以降は字幕対応のみのため、日本語吹き替えはない。)

長身で、がたいの良い青年。ランスロットの友人のようで、アーサーやマーリンがキャメロットから逃亡した際に、救援を申し出ている。
剣の腕はそこそこながら、持ち前の怪力で敵を倒す。アーサーに絶対的な信頼を寄せており、平民でありながら騎士に任命された。

心優しい性格であり、円卓の騎士たちとの仲は大変良好。
最終シーズンではガウェインと共にモルガーナの策略にはまり、絶命してしまう。

ランスロット(演:サンティアゴ・カブレラ)

日本語吹き替え:宮内敦士

シーズン1で登場。マーリンを助けたことがきっかけでキャメロットへ。高貴な志を持つ者として、マーリン、アーサーに気に入られる。ランスロットはぜひアーサーに仕えたいと申し出るが、アーサーの父ウーサー王は貴族の血が流れていない者に騎士の爵位を渡すわけにはいかないと断じる。なんとかしてランスロットをアーサーの騎士にさせたいマーリンは魔術でランスロットを高貴な身分の者にするが、そんなウソには耐えられないとランスロット自ら固辞、キャメロットを去る。

シーズン2で再び登場。モルガーナの身代わりに捕まったグウェンと再会するランスロット。騎士になる夢を諦め、賞金稼ぎとして荒んだ生活をしていたランスロットは、グウェンと再会したことで、再び騎士になる志を取り戻す。グウェンを救助したものの、同じく救助に駆け付けたアーサーとグウェンの様子で全てを悟ったランスロットは、自分がいては殿下の恋が実らないと再び身を引いてしまう。

シーズン3では、キャメロットを追われたアーサーを助けるべく参上。何度となく自分のために誠意を尽くしてくれるランスロットをいよいよ仲間に入れるアーサー。晴れてランスロットは騎士に任ぜられる。しかし、続くシーズン4でマーリンとアーサーの代わりに自らの命を犠牲にし、キャメロットを救う。キャメロットは救われたものの、円卓の騎士成立からほどなくして大事な仲間を失った痛手は大きく、アーサー、マーリン、グウェン、ガウェイン、パーシヴァル、エリアン、レオンの心は深い悲しみに覆われた。

シーズン4半ばではグウェンとアーサーの仲を引き裂く目的で、モルガーナによって魂がこの世に召喚される。最終的にマーリンの手によってランスロットは本当の安眠を手に入れるのだった。

レオン(演:ルパート・ヤング)

日本語吹き替え:菊本平

アーサーの忠実な家来として、初期からキャメロットの騎士を務めていた人物。騎士隊長の役目も担っており、アーサーの右腕として活躍していた。
グウェンとは幼馴染であり、助け合うところも多い。
アーサーが王になってから、自身も円卓の騎士の一人としてアーサーをサポートした。

最後の戦いで唯一生き延びた円卓の騎士であり、アーサー亡き後王妃になったグウェンをサポートしている。

モルドレッド(演:アレクサンダー・ヴラホス)

モードレッド幼少期(演:エイサ・バターフィールド、日本語吹き替え:白石涼子)

青年になったモードレッドは最終シーズンに登場。幼少期のモードレッドはドルイドの子としてマーリンやモルガーナに匿われた過去を持つ。予言において、アーサーを殺す人物とされ、マーリンはその動向に目を光らせるも、まだほんの子供を殺すこともできず、放置した。青年になったモードレッドはアーサーの信頼を得て、円卓の騎士の一人に任ぜられる。得意の魔法は隠し、見事に騎士を演じ切る。しかし、恋人であるドルイドのカーラが魔術師であり、かつアーサーを殺そうとした罪から死罪に処せられてしまう。同じ魔力を持ちながら魔術師に味方しないマーリンに恨みを抱いたモードレッドは、モルガーナにエムリスの正体がマーリンであることを告げ、アーサーを裏切る。そして、最後の戦いではアーサーを魔剣で刺し致命傷を与えるも、返り討ちにあい絶命する。

強い魔力を持つ者

ニムエ(演:ミシェル・ライアン)

日本語吹き替え:岡寛恵

アーサーをこの世にもたらした魔女であり、太古の魔法を自在に操り、司祭としての地位を持つ強力な魔女。魔術が溢れていた時代は、「姫」と呼ばれ、敬われていた。しかし、アーサーの出産時にアーサーの母であるイグレイン王妃が亡くなったことをウーサーに責められ、迫害に遭う。ウーサーの魔女狩り、魔術師狩りで多くの同胞を失った悲しみと憎しみからキャメロットに度々魔法攻撃を仕掛ける。マーリンに対しても最初は対抗意識を見せていたが、やがてマーリンの強大な運命を知り、マーリンの味方になろうとする。しかし、マーリンは魔法を自分の都合でコントロールするニムエと手を組む気はないと、天気を操り、ニムエの命を粉砕してしまう。

モルゴース(演:エミリア・フォックス)

日本語吹き替え:深見梨加

モルガーナの異父姉で強力な魔力を誇る魔女。剣の実力も相当で、アーサーを負かしている。妹であるモルガーナをキャメロットの正統な跡継ぎにすべく、キャメロットの敵国の王センレッドと手を組み、キャメロットを陥落する。
モルガーナを非常に大切にしており、モルガーナに危機が迫った際には潔く退散している。
キャメロットで孤立していたモルガーナを奮起させ、魔術の手ほどきをした人物でもあり、モルガーナが悪の道を歩むことになった元凶なのだ。

ドラゴン(声演:ジョン・ハート)

日本語吹き替え:掘勝之祐

名をキルガラといい、存命している最後のドラゴンとして登場。
登場当初は、キャメロットの王城の地下に鎖で繋がれ、囚われていた。マーリンとはテレパシーのような魔法で意思疎通していたが、後にマーリンがドラゴンロードとして覚醒してからは、太古の言葉(竜の言葉)で会話をするようになる。
王城に囚われている間は、マーリンに魔術の知識を与えたり、助言を与えたり、予言を示したりした。魔術を使える同族としての絆が芽生えるも、マーリンによって自由にさせてもらうとキャメロットを攻撃した。最後はマーリンの慈悲によって助命される。その後もマーリンの召喚に応じ、度々マーリンやアーサーのピンチを救った。

マーリンの家族

フニス(演:キャロライン・フェイバー)

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