ジャイアントロボ 地球が静止する日（GロボOVA）のネタバレ解説・考察まとめ
『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』とは、1992年から1998年にかけて発売されたOVA。横山光輝原作の特撮番組『ジャイアントロボ』が原案だが、主人公と主役ロボットの見た目と名前以外は完全に別物である。横山の他作品のキャラクターがスターシステムで次々と登場するのが特徴。主役ロボットの略称からとって「Gロボ」とも呼ばれる。
国際警察機構に所属する草間大作とジャイアントロボは、世界的犯罪組織BF団と戦いつつ、夢のクリーンエネルギー・シズマドライブの謎に迫っていく。
BF団に対抗するために結成された組織。世界各地に支部が存在する。
役職
十傑集（じゅっけつしゅう）
BF団の超A級エージェント10人による組織。それぞれが巨大ロボにも匹敵するほどの絶大な戦闘力を秘めている。
エージェント
BF団の構成員の総称。
九大天王（きゅうだいてんのう）
国際警察機構の中でも最強の戦士9人に与えられる尊称。実際に「上から9人の実力者」というわけではなく、立場や任務上の理由で辞退する者もいる。
エキスパート
国際警察機構の構成員の総称。
道具類
シズマドライブ
完全クリーンかつリサイクル可能な夢のクリーンエネルギー。物語が始まる10年ほど前に、シズマ博士ら4人の科学者によって作られた。
実は地球の大気に悪影響を与える物質を少しずつ排出しており、フォーグラー博士がこれに気づいたことが物語の発端となった。
アンチ・シズマドライブ
シズマドライブの機能を強制的に停止させるフィールドを発生する装置。全部で3本が存在し、全てそろった状態で完全な形で作動させれば、効果範囲は相乗効果によって地球全域を覆うまでに至る。
その本質は「シズマドライブの強制停止」ではなく、「シズマドライブの無害化」にあり、物語の最終盤でその事実が明かされた。
見た目は「中央に丸いものが浮いた赤い液体入りのガラス管」で、スピンオフ作品では「梅酒」に例えられている。
事件
バシュタールの惨劇（バシュタールのさんげき）
物語開始の10年前、バシュタールという小国で起きた事件。シズマ博士たちが強行したシズマドライブの実験により、地球全土のエネルギーを中和する事態を引き起こし、たった7日間で世界人口の1／3を失わせる大惨事となった。
実験の途中に失敗を悟ったシズマ博士たちは逃走し、最後まで実験内容を見届けたフォーグラー博士は行方不明となる。このこともあって世間的には「フォーグラー博士によって引き起こされた事故」だと目されている。
『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
鉄牛「すまねえ大作、これからは俺が！俺が守ってやる！こんな俺みてえな大人にならねぇようになぁ！！」
「俺たちが命懸けで戦っているのに、いつも美味しいところだけかっさらい、手柄は全部自分のものみたいな顔してやがる」と大作を嫌っていた鉄牛。しかし大作が戦いの中で苦しみ、涙を流す様を見て、「そうとは知らずに父を殺し、途方に暮れて泣いていた過去の忌むべき自分の姿を大作に投影していただけだった」と気づき、兄貴分たる戴宗との約束という以上に自分の意志で彼を守ろうと決意する。
「すまねえ大作、これからは俺が!俺が守ってやる！こんな俺みてえな大人にならねぇようになぁ！！」とは、その際に鉄牛が発した言葉である。彼の自分自身の人生への後悔と、だからこそ大作には自分と同じ失敗をさせまいとする強い決意が溢れている。
草間博士「幸せは犠牲無しに得ることはできないのか。時代は不幸無しに越えることはできないのか」
大作の父である草間博士は、BF団に協力してジャイアントロボを作り上げる。しかしこれが「最強のロボを作り上げるためにBF団を利用した」だけであることが判明し、彼らの手で粛清される。
「幸せは犠牲無しに得ることはできないのか。時代は不幸無しに越えることはできないのか」とは、草間博士が死の間際に大作に残した問いであり、本作を貫く重要なテーマである。
ヒィッツカラルド「ただし真っ二つだぞ」
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目次 - Contents
- 『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』の概要
- 『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』のあらすじ・ストーリー
- 2種のシズマドライブ
- 豪傑たちの黄昏
- バシュタールの真実
- BF団の混乱
- 地球静止作戦の終焉
- 『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 草間大作（くさま だいさく）
- 銀鈴（ぎんれい）／ファルメール・フォン・フォーグラー
- 黒旋風の鉄牛（こくせんぷうのてつぎゅう）
- 国際警察機構（こくさいけいさつきこう）
- 中条静夫（ちゅうじょう しずお）／静かなる中条（しずかなるちゅうじょう）
- 神行太保・戴宗（しんこうたいほう・たいそう）
- 不死身の村雨健二（ふじみのむらさめけんじ）
- 呉学人（ご がくじん）
- 青面獣の楊志（せいめんじゅうのようし）
- 公孫勝・一清道人（こうそんしょう・いっせいどうじん）
- BF団（ビーエフだん）
- 幻夜（げんや）／エマニュエル・フォン・フォーグラー
- 衝撃のアルベルト（しょうげきのアルベルト）
- 混世魔王・樊瑞（こんせいまおう・はんずい）
- 素晴らしきヒィッツカラルド（すばらしきヒィッツカラルド）
- ビッグ・ファイア
- 策士・諸葛亮孔明（さくし・しょかつりょうこうめい）
- その他
- フランケン・フォン・フォーグラー
- 『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』の用語
- 組織
- BF団（ビーエフだん）
- 国際警察機構（こくさいけいさつきこう）
- 役職
- 十傑集（じゅっけつしゅう）
- エージェント
- 九大天王（きゅうだいてんのう）
- エキスパート
- 道具類
- シズマドライブ
- アンチ・シズマドライブ
- 事件
- バシュタールの惨劇（バシュタールのさんげき）
- 『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 鉄牛「すまねえ大作、これからは俺が！俺が守ってやる！こんな俺みてえな大人にならねぇようになぁ！！」
- 草間博士「幸せは犠牲無しに得ることはできないのか。時代は不幸無しに越えることはできないのか」
- ヒィッツカラルド「ただし真っ二つだぞ」
- 中条「私は長官としてだれ一人として救えなかった。友として何もしてやれなかった。そんな自分に腹が立つ！！」
- 黄信「真実とは問いかけることにこそ、その意味もあれば価値もある」
- 幻夜「こんな恐ろしいものを僕に渡しておいて、どうしろって言うんだよ！」
- アルベルト「世界の運命は、こんな若造などに好きにさせるものではない。全ては我々BF団と貴様ら国際警察機構とで決着をつけるものだ。違うか！」
- 『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 偶然が生んだヒィッツカラルドの真空波
- アメリカでの販売に関するエピソード