平和の国の島崎へ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『平和の国の島崎へ』とは原作濱田轟天、作画瀬下猛により、2022年より『モーニング』に連載されているバトル・アクション漫画作品である。原作の濱田轟天は本作が、デビュー作である。主人公の島崎慎吾は9歳のとき国際テロ組織LELに拉致され、洗脳と訓練により戦闘工作員になる。30年後、脱出を図り日本にたどり着いた島崎はLELから命を狙われ、公安からは重要人物として監視される日々を送ることとなる。島崎が起こすバトルシーン、アクションシーンが見どころである。

LELはスペイン語の略称でLigo de Ekonomia Liberigo。日本語で「経済解放同盟」の意味である。世界中で不当な搾取をなくし、経済格差をなくそうという主張の元、活動している国際テロ組織。世界各国に構成員を多数潜伏させている。その行動は、拉致、ハイジャック、暗殺など過激なテロ行為をくり返し実施している国際テロ組織である。

コロニー

主人公島崎と同じ、LELから脱出してきた元工作員たちが集団で暮らす寮。島崎たちが暮らすコロニーの他にもコロニーが存在している。

喫茶「ルパソ」

主人公島崎がアルバイトしている喫茶店。鳥海カオリの両親が経営している家族経営の喫茶店である。島崎は漫画家のアシスタント仲間鳥海カオリに紹介され、「ルパソ」でアルバイトすることになる。店名は「ルパン」ではなく、「ルパソ」である。

公安外事課

公安外事課とは、外国諜報機関の諜報活動や、国際テロリズムなどを調査する日本の公安警察の中に存在する機関である。『平和の国の島崎へ』の作品では、常に主人公の島崎やLELなどの活動を監視している。

『平和の国の島崎へ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

島崎慎吾「あのばしょのことを忘れるためにも ここでいばしょをふやさなきゃ」

島崎が1話で言った「あのばしょのことを忘れるためにも ここでいばしょをふやさなきゃ」は、この作品を位置づける重要なセリフである。LELから脱走し祖国平和の国日本に30年ぶりに帰ってきた島崎。LELでの過酷な体験を忘れるためにも平和の国日本での居場所を増やしたいと考えていた島崎慎吾。そんな矢先、コロニーの仲間の緒方から、漫画家川本のアシスタントを紹介される。絵が好きだった島崎は、自分の好きな絵を描きながら少しでも自分の居場所が増えることを願っていた。島崎はLELでの過酷な思い出を忘れるために、日本で平和な暮らしを取り戻そうとつぶやいた島崎の心の叫びである。

対人地雷「お前は変われないだろう」「死ぬより辛い日々だな」

島崎がつくった「タアメイヤ」がSNSで取り上げられるほど評判を呼んだことで、LELに島崎の居場所がばれてしまった。島崎せん滅のためにLELは戦闘工作員を送り込む。島崎は平和に暮らしている人たちに危害が及ばないよう、LELのせん滅をはかる。LELが送り込んだ戦闘員の7割以上が島崎に殺害され、島崎せん滅作戦をLELは中止する。しかし、対人地雷だけは島崎を殺そうと自爆覚悟で島崎に近づく。島崎は対人地雷の目論見を見破り、対人地雷を殺害する。対人地雷は死に際に「お前の周りから人がどんどん離れていく…」「お前がこれからどんなに変わろうとしても お前は変われないだろう」「死ぬより辛い日々だな…」そう言って死んでいった。平和に暮らすことを望んでいる島崎に、対人地雷が放った辛辣な言葉。島崎は、平和に生きようと変わろうとしても変われない。島崎の周りからは人がどんどん離れていき、死ぬよりもつらい日々が待っているという対人地雷の呪いの言葉である。

島崎慎吾「ボク自身のために」

島崎は小さい頃の自分に似ていると、LELの養成機関「ピースフル・カレッジ」にいたSATAを気にかけていた。SATAはLELの命令で、ヤクザの詰め所を襲撃。その後ヤクザに拉致され、襲撃を自白させられてしまう。ヤクザはSATAをともないLELに襲撃に出かけるが、返り討ちにあう。LELはSATAは使えない、とみて殺害しようとする。島崎は小さい頃の自分に似ているSATAを救出に向かうが、騒ぎを起こすなと、仲間の緒方の妨害にあう。しかし、島崎は小さい頃の自分に似ているSATAを救出に向かう。「必ず助け出します。ボク自身のために」というセリフからは、SATAの救出が自分自身にとって必要なことであるという島崎の想いが込められている。

『平和の国の島崎へ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作中に登場した食べ物の元ネタを紹介

エチオピアの塩コーヒー

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