九尾の狐とキケンな同居(韓国ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『九尾の狐とキケンな同居』とは、2021年5月から7月まで放送された韓国のラブコメドラマ。伝説の霊獣である九尾の狐と天真爛漫な女子大学生、977歳差のファンタジーラブコメディーとなっている。全16話。原作は、韓国のウェブコミックの一種である縦読み漫画のWebtoon。なんでもはっきりものを言い、物怖じしない主人公の女子大生、ダムと977歳で九尾の狐であるウヨとのコミカルなやり取りが人気を博した。

『九尾の狐とキケンな同居』の概要

『九尾の狐とキケンな同居』とは、2021年5月26日から7月15日まで韓国のtvNで放映された全16話のラブコメドラマ。脚本は『キム秘書はいったい、なぜ?』のペク・ソヌとチェ・ボリム。
原作は2017年から連載を始め、韓国でドラマ放映時には6億5千万PVを達成した「ナ」による縦読み漫画のWebtoon。

伝説の霊獣である九尾の狐、シン・ウヨと、天真爛漫な女子大学生であるイ・ダムによる、977歳差のファンタジーラブコメディーとなっている。
あるとき、ひょんなことからウヨの大切な玉をダムが飲み込んでしまったダム。玉を取り出す方法を見つけるため、2人の危険な同居が始まる。

本作は、Netflixで配信スタート直後から人気トップ10入りをした人気ロマンティックラブコメディドラマとなっている。主人公である大学生のイ・ダムを演じるのは『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』で数々の賞を受賞したイ・ヘリ。九尾のシン・ウヨは、『恋愛ワードを入力してください~search www~』で話題となったチャン・ギヨンが務めている。

『九尾の狐とキケンな同居』のあらすじ・ストーリー

同居編

999才の九尾の狐であるシン・ウヨは、人間になることを目標としていたが、人間になる為に残された時間は1年。それまでに赤い玉に人間の精気を集め、青く染めなければならない。しかし、そんな大事な玉がひょんなことから女子大生のイ・ダムに飲み込まれてしまった。玉を取り戻す方法を探すため、二人は同居を始めることに。

実は玉を取り戻すためというのはただの口実で、ウヨは玉を取り出す方法はすでに知っていた。しかしダムの腹に入った玉が一瞬青く染まったのが気になり、同居を提案。ただ、玉は1年以内に取り出さないと死んでしまう恐れがあると聞いたダムは自暴自棄に。そんなダムをみたウヨは契約書を作る。契約書には寅年の男性との接触を避けること、鶏肉を摂取しない、お酒を控えることが書かれており、フライドチキンとお酒が大好きなダムは絶望を覚える。ウヨに対しても悪い印象しかなかったが、共に生活する中でダムはウヨのやさしさに触れ、同居を前向きに考え、「長老(オルシン)」と呼ぶことに。大学で最大限に寅年の異性を避ける日々を頑張るダムに、大学一のモテ男である寅年のケ・ソヌ先輩が復学するというニュースが飛び込む。女性に避けられたことのないソヌはあからさまに接触を避けるダムに興味を抱き、猛烈アプローチを始めると同時に友人からの提案でダムを落とせるかの賭けに乗る。そしてダムのピンチを救ったことからデートの約束を取り付ける。
そんな中、ウヨはヘソンに「ダムと付き合えばいい」と言われ、ダムに提案してみるも「タイプじゃない」とバッサリ断られてしまう。
その日、弟のダンはなかなか家に帰らないダムにしびれを切らし、ダムを尾行する。ウヨの家を突き止め乗り込むも、ウヨは道術を使い二人の記憶を消してしまう。勝手に記憶を消したことに怒ったダムは家を飛び出してしまう。帰ってきたダムに人と過ごすのが苦手だというウヨ。ダムは「自分と過ごすのも玉のために我慢しているのか?」と問う。翌朝、ダムはソヌとのデートに向けて家を出ようとすると玄関にポストイットを発見する。そこには「ダムさんと過ごすのは大丈夫」というメッセージ。ダムは「長老との一緒に過ごすのは楽しい」と返事を残す。
ソヌとのデートでは嫌われるよう振る舞い、完璧に嫌われたと思っていたダム。しかしデートの後もソヌからのアプローチは止むことはなかった。それを見かねたウヨはヘソンを交換留学生として大学に送り込む。そんな中、課題の一つがデートをしてレポートにまとめるというものになり、奇しくもダムはソヌとペアになり、デートをすることになる。当日、ダムはひどい生理に見舞われ、見かねたウヨは道術でダムに変身し、代わりにデートをする。しかしデート中、ダムとソヌはヘソンとジェジンとばったり会い、ダブルデートをすることに。そこでダムに変身しているウヨはヘソンからダムに対して情が湧きすぎていないかと釘をさされ、「情が湧きすぎてもいいことなんてない」という思いに至る。
急にウヨに距離を置かれたダムは寂しさを感じるようになりスギョンに相談する。「理由があるのかも」と言われたダムはウヨになぜ急に距離を置いたのか問い詰める。しかし反対に「ソヌは君のことを特別に思っている」とウヨにいわれてしまう。「好きになっても相手が期待する姿に応えられなかったら?」と不安を吐露するダム。そんなダムにウヨは「誰かを好きになるというのはその人を勝手に誤解することかもしれない」と語る。その言葉にときめいたダムはスギョンとジェジンに相談するとスギョンには「その人の事が好きなのでは?」と助言を受けるが、自分がウヨを好きになるはずがないとつっぱねる。しかし、ウヨを意識して避けてしまうダム。一方相談を受けたジェジンは先のデートの様子からソヌのことではないかと盛り上がるが、その盛り上がりを止めるため、以前相談を持ちかけられた時の相手のことだと伝える。しかし、その事実を相談されていなかったジェジンは落ち込み、ダムを避けるようになる。ジェジンの対応に怒り心頭のダムをみて、ウヨは禁止していたお酒を解禁する。久しぶりのお酒に酔ったダムはウヨに「好きだ」と伝えてしまうが、本当の意味でウヨには伝わっていなかった。

片思い編

学校ではソヌが友人らに賭けをチャラにしたいと申し出るしかし、賭けの話をジェジンが聞いてしまう。ジェジンはソヌに詰め寄り、それが騒ぎに発展してしまう。そこダムがやってきて、「もう関わらないで」とソヌを突き放す。落ち込むダムはスギョンとジェジンとごはんに行くも気分がのらない。しかし、その理由はウヨにとって自分は突然現れた厄介者に過ぎないと思うとはなんの価値もない気になり気分が落ち込んでしまうのだ。そんな気持ちを引きずったまま家の中へ入れず、家の敷地内で考え込んでいると、ダムを心配し、外に出てきたウヨに見つかる。ダムはウヨに「自分にとって大切で特別な人だ」と告げ、ウヨも特別な人だと返してくれたものの「姪のようだ」と言われ、肩透かしをくらうダム。その言葉に気分を悪くしたダムはウヨを「叔父さん」と呼ぶように。
翌日、スギョンとジェジンにその事を打ち明けると「振られた」と烙印を押され、スギョンは新しい恋を見つけるべきだとジェジンに誰か紹介するよう頼む。最初は乗り気でなかったダムも結局は紹介を受けることに。しかし、デート中に向かったカフェで偶然ウヨと鉢合わせてしまう。最終的には散々だったデート終了後、ウヨと帰り道を歩いていると「家族を知らない自分にとって姪という言葉は勇気が必要な言葉だった」と打ち明けられる。
二人の関係は良い方向へ向かう兆しがみえたがヘソンはウヨに「あなたは大事な人ができるとつらくなる。たった一人の仲間がつぶれるのは見たくない」とダムとの関わり方に警鐘を鳴らす。というのも、玉を取り出すと同時に記憶が消えてしまうため、忘れられることを恐れたウヨは玉を取り出せず愛する人を失ってしまった過去があった。その頃大学ではダムが母親から連絡をもらっていた。NYに住む母親に荷物を送るからと住所を聞かれ、バレることはないとタカを括ったダムはウヨの住所を教えてしまう。しかし、弟のダンからの連絡でソウルにいることが分かり大急ぎでウヨの家に向かうも、すでに母親はウヨの家でダムの帰宅を待っていた。二人の関係性について質問をするも、かみ合わないダムとウヨ。ダムは意を決して母親の記憶を消すことをウヨに頼むが、うまくいかない。意思の強い人間には効かなかったのだ。とはいえ、母親はウヨを気に入り、仕事のためにまたソウルを発ってしまう。ウヨが二人の関係性をみて「それが家族なんだね」とこぼすとダムは「例え玉を取り出したとしても長老にとって思い出すだけで心強い存在になる」と伝える。その言葉を聞いたウヨはダムから玉を取り出すことを決意する。しかし、頻発していた連続殺人事件にウヨが懇意にしている出版社の知り合いが巻き込まれてしまう。調べてみるとこの殺人事件はウヨと関係があった女性が被害に合っていると知り、ダムも狙われる可能性が高いとみたウヨはダムを傍に置いておいた方が安全だと判断し、学内ではヘソンに見守るよう頼むウヨ。しかし、二人はなぜダムがこんなにも狙われないのか不思議に思っているとウヨとヘソンに玉を渡した山神(サンシン)が現れる。山神はこの連続殺人事件が1000年経っても人間になれなかった九尾が悪鬼となったもので、玉を探し回っているためだと告げる。そしてダムに被害が及ばなかったのは山神が結界を張ったりして守っていたからだった。しかし、その行為は人間界への過干渉だという山神はこれ以上ダムを守ることはしないと宣言。今まで以上にダムに過保護になるウヨ。試験が近いダムは勉強に励むものの試験の出来はふるわない。翌日のテストのため図書館で夜通し勉強することに決めるが、その図書館にウヨが現れる。しかし、それはダムのお腹にある玉を狙っている悪鬼であった。それに気づいたウヨはすぐさま悪鬼を捕らえて別の場所に移動し、悪鬼を滅する。ウヨは今度こそダムを解放することにし、試験を終えたダムを旅行に誘う。そこで実は玉を取り出す方法は初めから知っていたこと、そして全て忘れることを伝え、ウヨはキスをして玉をダムから取り出した。

同居解消編

ダンと自宅の生活を送るダム。しかし、実は記憶は消えていなかった。ウヨを思い出し涙が止まらないダムはスギョンとジェジンを誘い、ウヨとの生活ではできなかったことで発散させようとする。
ウヨはダムが気になり、彼女の学科の教授として大学に現れる。そこでダムはウヨがまだ人間になっていないことに気づく。そしてヘソンはダムを大切に思っているのに記憶を消すという煮え切らない行動をとるウヨに問い詰め、「私は自分に嘘はつかない」と言い放つ。
ダムはエレベーターでウヨとソヌに鉢合わせる。ソヌに食事に誘われるとダムはウヨへの反発心からその誘いを受け、そのまま食事に出かけると、そこでダムはソヌに告白される。しかし、ソヌは「ただ知っていてほしいだけだ」というが、ダムは好きな人がいるとソヌに伝える。ジェジンと飲みにいくが、泥酔したジェジンは帰り道で道路に脇に停まっていたヘソンの車のミラーを壊してしまう。しかし、その車からウヨも降りてきてダムは動揺する。ウヨは酔いつぶれたジェジンを送ると申し出るがダムはそれを断りジェジンを連れてその場を離れる。ウヨは離れていくダムをみて初めて自分がダムを好きなことを自覚する。
学科の旅行に出かけたダムたち。ウヨは行かないと意地を張るが、ヘソンからダムの写真を送りつけられたまらず車を走らせる。その頃ダムはクラスに向けて発表をしておりウヨの地下室で発見した文化遺産を「触った」と表現。普通は触れないのに、とクラスがどよめくなかウヨが合流する。その発表を聞いていたウヨはダムの記憶が消えていないことに気づく。ただ、記憶があるのになぜ記憶がないふりをするのかが分からなかった。その夜の宿泊先は偶然にもウヨがダムから玉を取り出し、記憶を消した場所だった。夜、ダムは一人で外に出ているとウヨが「記憶が消えていないね」と話かける。するとダムは「勝手に終わらせたくせに、わたしのことはどうでもいいくせに心配するな」とキレ始めた。ウヨはダムにはっきりと「好きです。好きになって」といわれてしまい、「もう引き返せない」とダムを抱きしめる。

恋人編

二人は初めてのデートに行くことに。ウヨは張り切ってダムをエスコートするが、デートコースは40年近く前のもの。「時の流れについていけていない」と肩をおとすだがダムは一緒にいられたら楽しいとごはんを頬張る。そんなダムの姿を見てウヨは初めて食欲を感じる。ヘソンは食欲は危険なものでウヨがダムを求めるほど強くなるといい、実際、恋人関係をゆっくり進めていくと言っていたのにも関わらず、一度ダムにキスをすると止めることができなかった。それは「本能が精気を強く求めているから。だけど、ダムに玉を返し精気をためてもらえば心配ない」とヘソンは言うが、ダムから精気をもらうことは彼女の命を危険に晒すことになるため、ウヨは乗り気ではない。代替案のないまま飢えはどんどん大きくなっていき「スキンシップをしない恋愛」や人間の食べ物を試してみるもうまくいかず、ウヨは倒れてしまう。自分からダムを守るため、ウヨはダムに距離を置くことを提案する。納得のいかないダムだったが、体重が減り、ウヨに精気を吸われた事実を目の当たりにしたダムは仕方なくウヨの提案を受け入れる。
大学の文化祭、山神がウヨの前に現れ、ウヨの行動に呆れ、人間は人間と結ばれるべきだとダムとソヌを赤い糸で結んでしまう。焦ったウヨはダムに会いに行き「距離を置こうといったのを後悔している」とこぼすとダムは精気を吸われてもいいから一緒にいたい言われ、距離を置くことはなかったことにする。文化祭の打ち上げでソヌはダムに積極的に絡みにいくがその姿に周りには二人が付き合っていると勘違いをされてしまう。勘違いされたくないダムは「彼氏がいる」とみんなの前で公表する。その発表にショックをうけたソヌはやけ酒をあおり、泥酔状態に。酔い覚ましに外に出たソヌと帰宅するダムが出くわし、ダムは無視して帰ろうとするが、山神が結んだ赤い糸に引っ張られ、ソヌの世話をしてしまう。
ダムとソヌの赤い糸が気になるウヨ。しかし、ダムの様子をみて気にしないと決め、デートの約束を取り付ける。課題をしたいダムはウヨの家に行くことに。当日、ダムがウヨの家に到着する直前に警察から連絡が。スクーターを倒して壊してしまったと同時に自分のアーチェリーも壊されたという。更にその相手はソヌの妹、ソウ。妹に呼び出されたソヌは示談でまとめ、アーチェリーの修理代も申し出るが、ダムはそれを断り、アルバイトをすることに。そのアルバイト先はソヌの叔父の店で、カードを止められたソヌもそこで働くことになる。ダムはウヨに伝えるため会いに行くと停電になり、暗闇の中で動いていると体があたり、うっかり玉がダムに渡ってしまう。玉を返すため、二人はキスをする。ダムから精気をもらうことに消極的なウヨにダムは「手を繋ぐくらいはさせて欲しい」と願い出る。それと同時にソヌと働くことになったことを伝えると、ウヨも赤い糸について伝える。
ダムとソヌが頻繁に出くわすのは山神の赤い糸のせいであり、自分の意思ではないと気持ちをウヨに集中させる。しかし、ある時突然今まで見えなかった赤い糸が見えるようなる。すると山神が目の前に現れ、運命に抗うダムに、ソヌを選んだ場合の未来の夢を見せられる。
ウヨが助けにくるが、ウヨもダムと同じ夢を見させられる。平凡で幸せそうなソヌとの未来に嫉妬しつつも憧れるウヨ。ダムはウヨとデートをし夢のことを忘れようとするが、キムチ用の白菜が予定より1日早く到着してしまい、デートは一緒にキムチを漬けるというウヨがあこがれた平凡なものとなった。
大学ではダムが所属する歴史雑誌クラブの人数が足りずウヨに協力してもらい宣伝してもらうとソヌも参加することに。クラブで1泊2日で出かけることになり、そこで酔っぱらったソヌは「どうやったら自分をみてくれるんだ?」とダムに縋る。しかしダムは「どれだけ拒めばあきらめてくれるのか?」とソヌを拒絶する。ダムを諦めようとしていた矢先、帰りの空港でダムがウヨと付き合っていることを知り、ソヌは猛反発。大学ではウヨは別の女性教授と付き合っているという噂が立っており、手を繋ぎ睦まじくカフェで過ごす写真が出回っていた。精気が必要だからと自分に相談することなく他の女性を利用し、危険にさらしたウヨを許せないダムは別れを切り出す。
ダムはウヨといることで他人にまで危害が及ぶのであればこの関係を解消したい。ウヨに「助けてと私の手を握ればいいのに」と泣きながら訴えるとウヨは「君を危険に晒すとわかっていてそれはできない」と答える。好きなのに一緒にいられない苦しさを抱えているとヘソンに食事に誘われる。そこで、ウヨの赤い玉が最近は安定して青いために無理してでも精気を集めようとしたことを知りウヨのもとに走り、玉を渡すよう迫る。頑なにダムに玉を渡さないウヨとどうしても玉が欲しいダムの攻防戦が始まるが、ウヨは精気が足りず体調を崩してしまう。ところが、一緒に階段を上がっているとジェジンは衝撃を受けて階段から転がり大けがをしてしまう。その時階段の上に立っていたのはウヨだった。
帰り道、ダムは山神と話をするため赤い糸を刃物で切ろうとする。案の定、山神と話すことに成功したが、そこで玉を青く染めるのは精気ではなく人間性だと教えられる。そして今まで山神の行為がいじわると感じていたが、それはウヨの人間らしい感情を揺さぶり、人間になるための行為だったことを知る。そしてダムはもう一度ウヨと住むことを決める。

再同居編

ダムはウヨに人間性を培ってもらうため、ジェジンとスギョンを家に招いたり、ウヨにヘソンと食事に行ったりといろいろと画策するがうまくいかない。しかし、二人で手を繋いで歩いているところをクラスメートに写真を撮られ、拡散されてしまう。ダムはウヨが大学に来る前から付き合っているからと、堂々と振る舞う。ソヌは父親に勧められ、留学を決意。噂が広まったことでダムを心配するが、ダムの様子をみて留学することを伝える。それを聞いたダムは最後のお別れに握手をすると、今まで切れることのなかった赤い糸が切れた。友人二人にもウヨを恋人して紹介し、今まで隠していた玉が青く染まる理由をウヨに伝える。ようやく安心して二人で過ごせると喜びダムはキスをしようとするがウヨは精気を取ってしまうことを恐れて離れようとする。そこでダムはウヨを人間にする代わりに自分の身を守るよう山神と取引をしていたことを明らかにし、そのまま二人は口づけをし、肌を重ねる。
玉は以前よりも青くなっていき、ウヨは道術のコントロールがうまくいかないことが増えてきた。ヘソンはそれを人間になる予兆だという。より人間性を高めるため善人の行いをしようとするが、クラスメイトの僻みからスギョンが好きだった相手がバレてしまい、大騒ぎに。ウヨの模範になるため、悪口は言わないつもりだったのだが、クラスメイトに放送禁止用語を連発する場面をウヨに見られてしまう。「私が危険だったから助けに来てくれたのね」というダムの発言に対し、その気配に気づかなかった自分、そして女性に触れても精気を感じなかった自分に気づきだんだん人間なり始めていると感じるが、その夜自分の手がきえかかるのを見て、今までのは人間になる予兆ではなく、消滅する予兆であることに気づく。しかし、ダムはその予兆を、人間になるのが近いと喜ぶ。
喜ぶダムに本当のことを言えず、片時も離れたくないと一緒に寝たり、ダムに学校をさぼって遊びに行こうと誘う。出先で転びそうになるダムを助けようとするが通り過ぎてどっかに行ってしまう。急にいなくなったウヨにダムは「急にいなくならないで」と伝える。ヘソンに「消えるところを見られてもいいのか?」と言われ、ウヨはダムを自宅に帰し、少しずつ距離を置くようにする。ウヨの行動にダムは人間になるためではなく別れの準備をしているのではと勘繰る。その時、机に置いていた二人の写真からウヨが消えるのを目の当たりにし、ウヨに会いに走っているとダンプカーにひかれてしまう。しかし、実際はウヨがダムの代わりにひかれており、ウヨはそのまま消えてしまう。ウヨが消えて悲しむダムだが、写真からウヨが消えていない気づき、ウヨの家で待っていたら帰ってくるかもしれないとウヨの家で時間を過ごすようになる。いくら待っても帰ってこないウヨにヘソンは自分の玉を使いダムの記憶を消すようウヨに頼まれたとダムに会いに来る。しかしダムは忘れるくらいなら記憶と一緒に苦しみながら生きていきたいと断る。翌朝、泣きつかれて寝てしまったダムの前にウヨが戻ってくる。
「忍耐を知り、愛を知り、犠牲を知り、生きる理由をみつけ、お前を待つ人がいるなら獣から人間になれるだろう」
最後に山神が与えた試練、ウヨが自分を犠牲にしてダムを救うか、そしてダムはウヨを待っているかというものだった。

『九尾の狐とキケンな同居』の登場人物・キャラクター

主要人物

シン・ウヨ(チャン・ギヨン)

本作の主人公の一人で、999年生きてきた九尾の狐。人間になりたいと考えていたが、心から愛した人間を失った悲しみから人間になることは半ば諦めていた。そんな中、ダムと知り合い、恋に落ちる。ダムを想うがあまり自己完結で動く傾向がありそれでダムと喧嘩する。900年以上に渡り培った知識で本を書いたりして、稼いでいるため、裕福。牛の血が好物。人間になっては食べ物の味が分かるようになり、食いしん坊とダムと食に関して意気投合するようになる。

イ・ダム(演:イ・ヘリ)

この物語の主人公でヒロイン。意志が強く、言いたいことは言わないと気が済まない女子大生。恋愛経験はゼロでそういうことには鈍感。最初は九尾のウヨを怖がっていたが、段々と彼が優しい人だということが分かり、いつでもピンチに駆けつけてくれる彼に惹かれていく。記憶が消えなかった時やウヨが他の人に精気を求めた時は相談をしてくれなかったことに怒っていた。肝が据わっており、ウヨが人間になるようサポートする代わりに精気を吸われても死なないよう交渉するほど。

ケ・ソヌ(演:ペ・イニョク)

裕福で、頭もよく、イケメンと三拍子そろったソグァ大一のモテ男。最初は自分をあからさまに避けるダムを落とすのをゲーム感覚で楽しんでいたが、ダムの真っすぐな性格にだんだんと惹かれ、本当に好きになってしまう。それから純粋にダムに好意を寄せるものの、ダムとウヨが付き合っていることに気づいてしまう。山神にダムと赤い糸で結ばれ、気持ちは一層強くなるが、失恋し、親の勧めもあり、アメリカ留学を決意し渡米する。

hiroyuki1111u6
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@hiroyuki1111u6

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