シジュウカラ(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『シジュウカラ』とは、坂井恵理による恋愛漫画作品。2018年から2023年まで『JOUR』にて不定期連載された。夫も息子もいる女性漫画家と、18歳年下の男性漫画家との10年間にわたる恋愛模様を描く。繊細な心理描写、性的虐待・搾取、児童虐待、貧困、ネグレクトといった社会問題を果敢に描く姿勢が評価され、第23回文化庁メディア芸術祭・審査委員会推薦作品に選ばれた。2022年には山口紗弥加、板垣李光人主演でテレビドラマ化もされた。
岡野克巳(おかの かつみ/演:池内博之)
忍の同級生で、漫画研究会の仲間。そして元彼氏。2年前に離婚してバツイチ独身。漫画雑誌の編集長。忍と再開後、不倫の関係に。編集者としては極めて優秀で、忍は彼に全幅の信頼を置いている。一方で、彼女を売れやすい「型」にはめ込もうとする傾向も。忍と同時に、千秋の担当編集者も務めており、結果として二人の再会のきっかけを作ることに。
忍と洋平の離婚後は、忍との結婚を真剣に考え始める。クリスマスイブの日に忍へプロポーズするが、忍が千秋への思いを残していることを察して身を引き、婚約指輪の代わりに千秋が忍へのラブレターとして書いたネームを手渡す。
よっきゅん
忍の同級生で、漫画研究会の仲間。忍が洋平と離婚の話し合いをする際立ち会うことを申し出たり、あや子の相談にもよく乗っていたり、友人思いで面倒見の良い人物。夫婦仲はいまでもラブラブ。
あや子(あやこ/演:高野ゆらこ)
忍の同級生で、漫画研究会の仲間。夫が一回り年下の女性と浮気したことで、離婚、シングルマザーに。アルバイトを掛け持ちして子供を育てるが、経済的に困窮して生活保護を受給することになる。
みひろとその家族友人
紺野みひろ(こんの みひろ/演:山口まゆ)
千秋の同居人。同居してはいるが、籍は入れておらず、肉体関係もなかった。父親から性的虐待を受けた心の傷を抱えており、千秋のエッセイ漫画『となりのおばさんに買われていました』に深く共鳴。その分千秋への依存は激しく、忍との仲を知った後は千秋の携帯電話を破壊、外に出られないように閉じ込めてしまったほど。
しかし、忍や岡野など信頼のできる大人に初めて出会ったこと、忍の後押しで人形制作という自分自身が夢中になれる世界を見つけたことで精神的に安定し、千秋への依存心も徐々に薄れていった。
人形の展示会で出会った友人と同居するため千秋の家を出、人形作家を目指して前向きに努力する生活を送る。
物語終盤では、自分と同じように父親から性的虐待を受けていた妹ひいなを実家から救い出し、友人を交えて3人で暮らすことになる。
紺野ひいな(こんの ひいな)
みひろの妹で高校生。みひろと同じく、父親から性的虐待を受けていた。みひろに実家から救い出された後は、高校を退学して高卒検定試験を受けることと、父親を告訴することを誓う。
ミズキ
みひろの友人で同居人のロリータ少女。
忍の漫画家仲間
杜殿津マリ(とどのつ まり/演:入山法子)
忍が20年間アシスタントをしていた大御所少女漫画家。40年間漫画家を続けてきたベテラン。漫画原稿は今でも紙に手描きで入稿している。
藤原ともり(ふじわら ともり/演:野口聖古)
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目次 - Contents
- 『シジュウカラ』の概要
- 『シジュウカラ』のあらすじ・ストーリー
- 綿貫忍と橘千秋の出会い
- 橘千秋の過去
- 海辺の町への逃避行
- 5年後のふたり
- 忍と千秋の再会
- みひろの暴走
- 思いを確かめ合うふたり
- 『となりのおばさんに買われていました』映画化
- 『名もなき詩』
- 『シジュウカラ』の登場人物・キャラクター
- 綿貫家
- 綿貫忍(わたぬき しのぶ/演:山口紗弥加)
- 綿貫洋平(わたぬき ようへい/演:宮崎吐夢)
- 綿貫悠太(わたぬきゆうた/演:田代輝)
- 橘家
- 橘千秋(たちばな ちあき/演:板垣李光人)
- 橘冬子(たちばな とうこ/演:酒井若菜)
- 橘家の隣人
- 山口星宙(やまぐち せいら/演:榊原有那)
- 星宙の母親(せいらのははおや)
- 漫画研究会の仲間
- 岡野克巳(おかの かつみ/演:池内博之)
- よっきゅん
- あや子(あやこ/演:高野ゆらこ)
- みひろとその家族友人
- 紺野みひろ(こんの みひろ/演:山口まゆ)
- 紺野ひいな(こんの ひいな)
- ミズキ
- 忍の漫画家仲間
- 杜殿津マリ(とどのつ まり/演:入山法子)
- 藤原ともり(ふじわら ともり/演:野口聖古)
- 『シジュウカラ』の用語
- ペンネーム
- ササキシノブ
- ささき蜜柑
- 漫画のタイトル
- ウサギなんて追いかけない
- 地獄にホットケーキ
- となりのおばさんに買われていました
- 最後の初恋
- 名もなき詩
- 『シジュウカラ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 橘千秋「“先生”です。“おばさん”なんかじゃありません」
- 綿貫忍「こういうの男だったら「俺に気がある?」ってカンチガイしちゃうやつかな。わきまえてますよそのへんは、女だもの、40だもの」
- 橘千秋「カバン…空っぽでいいから、帰らないでよ…」
- 橘千秋「今から僕に証明させて、僕がどんなにあなたを愛しているか。ふたりであたらしい名作を作ろう」
- 『シジュウカラ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 連載当初の予定は2巻程度
- 最初は名前もなかった冬子
- 洋平の最後は作者のこだわり
- 『シジュウカラ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):ロイ -RoE-「ニードル」
- ED(エンディング):SpendyMily「後悔」