EVE ghost enemies(イヴ・ゴーストエネミーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『EVE ghost enemies』(イヴ・ゴーストエネミーズ)とは、2022年にRed Flagshipから発売されたゲームソフト。1995年にPCで発売され人気を博した『EVE burst error』を第1作とする「EVEシリーズ」の8作目である。主人公は私立探偵・天城小次郎と捜査官・法条まりな。2人の主人公を操作してストーリーを進めていくマルチサイトアドベンチャーゲームとなっている。『EVE rebirth terror』で描かれた世界観の、さらにその先を描く。

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エルディア共和国

本作に登場する架空の国家。国内に砂漠地域を持つ中東の小国として描かれている。勤勉な国民性から生み出された高度な科学技術力、そして前国王時代に整備された情報部の優秀な諜報能力を背景に発展して来た。長らく王族による独裁政治が敷かれていたが、近年ではロイド首相を筆頭に民主化を望む声も高まっており国家として政治的な過渡期を迎えつつある。
御堂真弥子、ロス=御堂、ストールマン=孔、アクア・スティル・ロイド、プリシア・レム・クライム、シリア・フラットなど登場人物の大半が同国の出身者だ。ディーブや桂木源三郎はエルディア出身ではないが外国人として同国の発展を影から支えて来た。前国王死亡後はそのロイド首相率いる改革派による様々な民主化政策が断行されるが、首相を始め複数の閣僚や主要人物が王位継承事件の最中に命を落としている。混乱の後に前国王の姪にあたるプリシア・レム・クライムが新女王に即位した。

旧科学局

旧情報部と共にエルディアの発展に貢献した部署である。ドールマン=孔を中心に様々な研究の開発で成功を収めたが、クローン人間の研究、生物兵器、麻薬に類するような薬品など、倫理観を埒外に置いた研究成果を危険視する声もあった。
C計画に於ける前国王の記憶の受け皿として用意されたクローン人間のμ-101も科学局によって開発された。その後局長のドールマンは息子であるストールマンによって殺害されており、中心人物を失ったこととこれまでの研究成果の非人道性などを理由にロイド首相による民主化政策の一環として解体された。解体にはロス=御堂が携わっており、C計画の機密保持と隠蔽のために解体されたとされる。

大使館

派遣先の首都または主要都市に置かれ、派遣元の国を代表して外交活動の拠点となる地のこと。その敷地は不可侵であり、設置された国家の官憲は特命全権大使の同意無しに立ち入ることが出来ない。法律や租税などについても全て本国の領土と同じ扱いを受けるため、大使館の敷地内はその大使館設置国の領土と言っても過言ではない。日本国内におけるエルディアの拠点となる大使館は、文化的な中心地でもあるエール外国人学校とはそれほど遠くない場所に位置している。

プリシア・レム・クライム

エルディア前国王の姪。王族に相応しい品格と豊かな見識を持つ聡明な女性で、前国王に後継者がいなかったため血縁者の中で最も王位に近い人物として周囲から期待されていた。前国王時代の専制政治による国家と国民の疲弊には早くから頭を悩ませており、次代のエルディア政治の課題として専制政治からの脱却および民主政治への移行を目指していたとされる。

μ-101

有機生命体、即ち人造クローン人間の個体番号。エルディア前国王が自分の記憶と人格を数値化し、死後も別の肉体にそれらを移植することで永遠にエルディア国王として君臨することを望んだ「C計画」の要となるクローン体のことである。同研究の中心人物は科学局局長を勤めたドールマン=孔。記憶や人格の数値化には最先端の生体クローニング技術やナノマシン技術が使われており、倫理や資金の問題を度外視した極秘計画のもと小国の独裁国家エルディアには世界各国から各部門のエキスパートが集結して活発な研究が行われていた。

ラストマ・グルリタ・ラシャール卿

エルディアの画家。生没年不詳。印象派に影響を受けた独特の画風で知られ、エルディア共和国国璽でもあるシルクスクリーン絵画の作者でもある。国璽の絵を書き上げた後、「我に触れし者よ、その罪は深く、神刃によって地獄の業火に焼かれん」の言葉を残して自身の首を刃物で切り裂いて自殺した。彼の作品でもある国璽を巡っての血生臭い政治闘争などの逸話に事欠かないことから「呪われた画家」とも言われており、芸術方面よりはオカルト方面でその名が残されているらしい。

C計画

正式名称はNeo Cerebral Project。直訳すれば「新たなる頭脳の計画」の意。改革派に命を狙われて身の危険を感じたエルディア前国王が数値化した自分の人格と記憶を人造人間μ-101に移植し、それまでと全く違う肉体になることで改革派から逃れつつ再び国王として再臨する計画のこと。

EVE

C計画の要となるクローン生命体μ-101のコードネーム。御堂真弥子のことを指す。

『EVE ghost enemies』のアイテム

ルスヴン弾

別名吸血弾。撃たれると血が止まらなくなる。

ジェラルミンケース

メタレリウム爆弾が入っている。Ever3と呼ばれる兵器の1つである。

黒い基盤ブレイン

イレイスの脳みそのデータが入っている特別な基盤。スーパーコンピューターでしか解析出来ない。

スーパーコンピュータースパイラル

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