税金で買った本(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『税金で買った本』とは図書館勤務経験のあるずいのが原作を、作画を系山冏(けいやまけい)が担当する、図書館を舞台としたお仕事コメディ漫画である。講談社の青年向け漫画雑誌『ヤングマガジン』で2022年から連載されている。ヤンキー高校生の石平紀一が図書館でアルバイトを始め、さまざまな職員や利用者と触れ合っていく姿が描かれている。読むと図書館の日常について楽しく学べるのが魅力の一つ。日本出版販売が運営する「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」で第8位に選出された。

早瀬丸小夜香(はやせまるさやか)

一般図書係で働く司書。非正規職員。
美人でおっとりタイプだが、本を探し出すリファレンスの仕事になると目の色が変わる。
他の職員からも頼られる存在であるが、立場としては非正規職員である。
強面だが根は素直で好奇心の塊である石平の性格を早々と見抜き、可愛がるようになった。

白井里雪(しらいさとゆき)

資料係で働く男性職員。非正規職員。
筋骨隆々のマッチョな体格。以前は気が弱い貧弱文学青年であったが、自らを大きく見せることで迷惑利用者から図書館を守ることができると考え、筋トレに励み現在の体格を手に入れた。手先が器用なため、よく児童図書係に工作を頼まれている。
本人曰く人嫌いの陰キャで、しばしば腕力で利用者を威圧しようとすることから、早瀬丸によく叱られている。

その他の図書館職員

吉沼寛一(よしぬまかんいち)

一般図書係のチーフ。正規職員。
温厚な初老の男性。
チーフとして頼られることが多いが、穏やかな性格のためあまり面倒事には向いていない。

茉莉野美波(まりのみなみ)

一般図書係の女性職員。正規職員。
市役所の職員だったが、承認欲求が強く目立つ仕事ばかりしようとしていた。そのためあらゆる部署で問題を巻き起こし、図書館に流れ着いた問題児。
図書館でも目立つ仕事ばかりをやりたがり、地味な一般業務は非正規職員に押しつけるなどの振る舞いで図書館員全員に嫌われている。
特に白井は強く反発しており、「図書館に島流しされてきた自覚はありますか?」と正論をぶつけ論破していた。

梨原規香(なしはらのりか)

一般図書係の女性職員。非正規職員。
40代の穏やかな女性で、石平にも優しく接する。
図書館が購入する「選書」を担当しており、利用者に人気の本を選ぶ「貸出至上主義」の立場で選んでいた。
対して「良書至上主義」の角野とは常にライバル関係にある。

島本実央(しまもとみお)

一般図書係の女性アルバイト。
主に貸出カウンターの業務を担当している。
石平が初めてカードを作りに来た時には、その風貌に怯えてしまい早瀬丸に頼っていた。

松浦(まつうら)

一般図書係の女性職員。非正規職員。
読まれなくなった本を閉架に移す「除架」や最終的に本を廃棄する「除籍」を担当している。
茉莉野美波に仕事を丸投げされ苦労しているが、良いところもあると見放すことが出来ない優しい性格。
石平には「ヒモ男とズルズル付き合ってたりするタイプ」と言われていた。

角野光(かどのひかり)(チーフ)

資料係のチーフを務める女性職員。司書教諭、学校司書の資格を持つ正規職員。
真面目で責任感が強く、見た目の厳しさもあり石平からは「教師側の人」と苦手意識を持たれている。
「選書」担当でもあり「良書至上主義」の立場から梨原といつも対立している。

tomo
tomo
@go-117231004696504957412

目次 - Contents