税金で買った本(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『税金で買った本』とは図書館勤務経験のあるずいのが原作を、作画を系山冏(けいやまけい)が担当する、図書館を舞台としたお仕事コメディ漫画である。講談社の青年向け漫画雑誌『ヤングマガジン』で2022年から連載されている。ヤンキー高校生の石平紀一が図書館でアルバイトを始め、さまざまな職員や利用者と触れ合っていく姿が描かれている。読むと図書館の日常について楽しく学べるのが魅力の一つ。日本出版販売が運営する「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」で第8位に選出された。

カホちゃん

図書館の利用者。女子高生。
片付けの出来ない親のせいで汚部屋に長いこと住んでおり、鼻がバカになってしまっていた。
ゴミのせいで匂いがついてしまった本を返却しようとして弁償を求められるが、自分では臭いと感じていない。
図書館で借りた片付けの本と友人の手助けもあり、部屋をきれいにする。その結果鼻も元に戻り、返却した本が臭かったことに気づく。
改めて新品の本を購入し、きちんと弁償した。

鈴木(すずき)

小さい頃に図書館で借りた本を無くしてしまった罪悪感から、図書館に通えなくなっていた。
その本はきちんと弁償し、図書館を利用するようになる。しかし今度は些細な汚れも気になってすぐ弁償を申し出る、弁償依存症になってしまう。
石平と『マクベス』に出てくるマクベス夫人のエピソードを話したことで自分の罪悪感を見直し、依存症から抜け出る努力をする。

三浦(みうら)

図書館に職場体験でやってきた女子中学生。
生真面目に働くが、やや人見知りな性格。将来の夢は図書館で働くことである。

竹中(たけなか)

図書館の本の延滞や紛失という悪事を、意識的に繰り返す高齢者。
そのいい加減さは白井が作ったクソ利用者図鑑にも掲載されるほどである。
しかしあっけらかんと開き直った性格で、石平とは気が合うようになった。

石平くんの関係者

灰坂坑太(はいさかこうた)

石平のヤンキー友達。石平とは中学生からの付き合いである。
元々は優等生だったが、中学受験に失敗したことからヤンキーになってしまった。
自分はケンカが弱いため、石平を頭としたヤンキーチームを作り、その参謀役になることを目指している。

山田栄介(やまだえいすけ)

石平のヤンキー友達。
天然で自分の思っていることを言葉にすることや考えたりすることが苦手。
喧嘩っ早いがそれほど強くはないため、しょっちゅう殴られている。

柴はるか(しばはるか)

石平の同級生で学校の図書委員を務めている。
自ら陰キャのオタクを名乗っているが、自己主張はしっかりとする性格である。

芦川(あしかわ)

石平が通う高校の図書室の司書の先生。
高校の図書室の運営はもちろん、他校と合同でイベントを行うなど積極的に活動していた。
また個人でも「ぱーんちゃん」というキャラクターで、Vチューバーとしての顔も持っている。
「ぱーんちゃん」は子どもたちに本の楽しさを伝えようと配信しているが、再生数は伸びていない。

灰坂の姉

灰坂のお姉さんで大学2年生。
優等生だった弟の影に隠れ、親からはないがしろにされていた。弟が中学受験に失敗して荒れているときに、巻き込まれ怪我をしてしまう。
その後努力して偏差値の高い高校・大学に進学する。蔵書点検のアルバイトの佐藤とは高校時代からの友人。

tomo
tomo
@go-117231004696504957412

目次 - Contents