Hades(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『Hades』は、海外のインディーゲームスタジオであるSupergiant Gamesが開発・販売を手掛けるローグライク・アクションゲーム。2021年に正式版がリリース、同年に日本語ローカライズ版が発売されている。
ギリシャ神話を舞台に、冥界神ハデスの息子である王子ザグレウスが冥界から地上へと脱出する旅の過程が描かれる。
スタイリッシュなアクション、ランダムに変化する飽きのこない戦闘要素に加えて、個性的なオリュンポスの神々との間で織りなされるストーリーも魅力の1つだ。

冥夜の鏡

冥界の館で使用できるザグレウスの強化要素の一つ。ストーリー序盤でザグレウスの母(義母)ニュクスに話しかけることで使用できるようになる。

ダンジョン内で手に入る「冥府の鍵」や「闇の結晶」といったアイテムを消費することで、ザグレウスの体力や回復量等を恒久的に強化することができる。特に、ダンジョン内で死んでも一度だけ復活できる「死神騙し」は非常に強力な強化要素となっている。

ダンジョン内で取得した「冥府の鍵」や「闇の結晶」は、ザグレウスがダンジョン内で倒されても失われないため、ダンジョンに挑み、「冥府の鍵」や「闇の結晶」を持ち帰り、ザグレウスを強化し、再度ダンジョンに挑んでいく、というのが基本的なゲームサイクルとなる。

宮大工

冥界の館で使用できるザグレウスの強化要素の一つ。冥界の鏡と同様に、ストーリー序盤で解放される。

宮大工は、ザグレウス自身を強化するのではなく、ダンジョン内で取得できるアイテムを増加させたり、ダンジョン内に回復エリアなどの特殊エリアを作り出すなど、ダンジョンそのものを改修することによって攻略をしやすくするというもの。
また、冥界の館に建築物や家具などを設置することもできるようになるため、エンドコンテンツの一つとしてインテリアを楽しめるという機能も持つ。

好感度

好感度を上げることで恋愛要素にも発展するデューサ。ギリシャ神話の怪物であるメデューサが元ネタ。

『Hades』には、魅力的で好感が持てるようなキャラクターが多く登場する。

冥界の館では、特定のキャラクターに話しかけることができ、それぞれのキャラクターにザグレウスへの好感度がステータスとして設定されている。繰り返し話しかけることで好感度が上がると、攻略の幅を広げてくれる特定のアイテムをもらえたり、専用のイベントが発生したりする。

また、キャラクターの中にはザグレウスと恋愛関係に発展する者も存在するため、恋愛シミュレーションのように楽しむこともでき、ゲームの遊びの幅を広げる要素の一つとなっている。

『Hades』の登場人物・キャラクター

主要人物

ザグレウス

本作の主人公であり、ギリシア神話における神の一人。本作では、冥界神ゼウスと夜の女神ニュクスの間に生まれた子であるという設定となっている。

冥界での陰鬱とした生活に嫌気が指し、冥界から地上への度重なる脱出(家出)を繰り返しているが、冥界に住む霊魂や父ハデスからの刺客によって幾度となく倒されており、その度に神の力により冥界の館(実家)により復活を遂げている。

神の家系に生まれたため育ちが良く、師匠であるアキレウスやその他の神々に対しては礼儀正しい。しかしながら、自分の家のことを顧みない父ハデスに対しては不遜な態度を取り、いわゆる反抗期の息子のような性格を持っている。

その実は、ハデスとペルセポネとの間に生まれた子であり、ニュクスは義母であることが発覚する。ニュクスが義母であることが発覚して以降は、放浪しようと思って冥界から脱出しようとしていた目的も、実母ペルセポネに会うため、そして、父ハデスと実母ペルセポネが平穏な家族生活を取り戻すためへと変遷し、心優しい青年の性格が垣間見えるようになる。

ハデス

主人公であるザグレウスの父親であり、冥界神として、死者の魂を司る。ギリシア神話ではオリュンポス12神の一人に数えられることもあり、その実力は神々の中でもトップクラス。

本作では、死者の管理を行う者として、多忙な役所仕事を行っており、息子であるザグレウスのことに気をかける余裕も家庭を顧みることもない、亭主らしい父親として描かれている。その性格は、秩序を重んじ、厳格であり、冥界の陰鬱とした生活に反発する息子ザグレウスに対しては、冥界からの脱出を許さないという毅然とした態度で臨む。

後々、ザグレウスが冥界から脱出することを許さなかったのは、愛する妻ペルセポネをオリュンポス12神の怒りから守るためであることが判明し、厳格でありながらも、愛情深い性格であることが伺える。

ペルセポネ

ザグレウスの実母であり、オリュンポスの女神。本作では、夫であるハデスに惚れられたことをきっかけに、その叔父にあたるオリュンポス神ゼウスの助力を得て、地上であるオリンパスを脱し、冥界へと下ったという様子が描かれる。

半ば誘拐のような形で冥界に下るも、夫であるハデスのことを愛していた。しかしながら、冥界で生まれることになる息子ザグレウスはオリンパスでは生きていけないという運命を憂い、また息子であるザグレウスが死産であったことをきっかけに、冥界での生活を捨て、また、冥界へ下るという禁忌を犯したことによるオリュンポスの神々の怒りに触れないよう、冥界と地上の狭間で生活することを選択する。

ニュクス

ハデスの妃であり、ザグレウスの母であるが、その実は、死産だったザグレウスに生命を与えたザグレウスの義母である。

ハデスが冥界に来る前に冥界を治めていたが、冥界における死者の管理に忙殺されていたところ、ハデスの助力により冥界の混乱が整備された。このことをきっかけにハデスに恩義を感じており、ザグレウスの母の代わりとなりザグレウスを育てるとともに、冥界の秩序を守るという選択をした。

誠実な人物であり、ザグレウスに対しては、本当の息子であるように気を使っており、ザグレウスは真実を知るべきだという立場から、ザグレウスの冥界からの脱出を支援する。

オリュンポス12神

Unmak2_abn2
Unmak2_abn2
@Unmak2_abn2

目次 - Contents