わたしの幸せな結婚の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『わたしの幸せな結婚』とは、KADOKAWAの富士見L文庫から刊行されている顎木あくみによる小説である。継母たちから虐げられて育った斎森美世が、孤高のエリート軍人の久堂清霞と政略結婚をするところから始まる和風シンデレラ・ストーリー。作品の中で結婚について相手と築いていく信頼性や、幸せな気持ちが現れている名言や名シーンが数多く登場している。
美世が久堂家に嫁ぎに来た初日、清霞は「いいか、ここでは私の言うことに絶対に従え。私が出ていけと言ったら出ていけ。死ねと言ったら死ね。文句や反論は聞かん」と冷たく恐ろしい言葉を言い放った。今までの婚約者たちは家名や財産目当てであり、どうせ今回もそうであろうと思い冷たく発言したのだった。
「謝るな。謝罪はしすぎると軽くなる」
美世と暮らしていく中で、何に関しても「申し訳ありません」と息を吐くように謝る美世に清霞が言った言葉が「謝るな。謝罪はしすぎると軽くなる」である。使用人として生きてきた美世は、事あるごとに謝ってきた。そんな美世に清霞は、本当に謝る時に言うことだと教えるために発言した。
美世に惹かれていく清霞
最初は美世に冷たい態度をとっていた清霞だったが、美世の振る舞いや真っ直ぐなところに次第に惹かれていく。美世の作った料理を清霞が「うまい」と言うと涙しながら喜び、美世の純粋さに心を動かされていった。つらい生い立ちを経験してきた美世の過去を知り、さらに深い愛情を抱くようになる。
「私がお前のような傲慢な女を選ぶことなど、天地がひっくり返ってもありえん」
香耶と香乃子によって斎森家の蔵に監禁されてしまった美世。香耶と香乃子は美世を執拗に痛めつけながら、「自分から縁談を断れ」と迫る。ボロボロになりながらも2人に抗っていた美世を助けに清霞が駆けつける。そこで清霞は香耶に「自分の方が清霞にふさわしい」と言われ、「私がお前のような傲慢な女を選ぶことなど、天地がひっくり返ってもありえん」と冷たく言い香耶を黙らせた。美世に手を出したことを許せず、怒りに満ちた清霞の言葉だ。
「そうして支え合うのが夫婦だろう?」
仕事で多忙な清霞は長い間家を空けることもあった。もっと一緒にいたいと思っていた美世だが、その気持ちをしまい込んでいた。寂しそうにしている美世に気がついた清霞は、「自分の気持ちを曝け出して、甘えていい」と教える。それでも戸惑っている美世に言ったのが「そうして支え合うのが夫婦だろう?」と言う言葉だ。寂しいなら寂しいと自分の気持ちを伝えていいと優しく教えたのだった。
不器用な清霞
美世は久堂家に来てから、毎晩酷い悪夢を見続けていた。このことを清霞に相談したいと思ったが、仕事で忙しい清霞の様子から言えずにいた。悪夢のせいで体調がすぐれないにも関わらず、美世は立派な淑女になるため無理をしても稽古を続けていた。だが、日に日に窶れ顔色も悪くなっている美世を放ってはおけず、「こんなことになるなら、お前に勉強の機会など与えるのではなかった」と清霞は自分に頼ってくれない美世に不満をぶつけてしまった。美世が悪夢に苦しめられていることを知りながらも、何も出来ずにいる自分自身に苛立ちを顕にしてしまった清霞は美世をさらに苦しめてしまうのだった。
「こんな面倒な男と結婚してもらえるだろうか?」
異形の攻撃を受け昏睡状態となってしまった清霞。美世の夢見の異能なら昏睡状態の清霞を目覚めさせることができるかもしれないと、美世は清霞の隣でそっと目を閉じ清霞の夢の中へと入っていく。異形と闘っている清霞を見つけ、美世は力を最大限に使い異形を消滅させる。そして、ずっと一緒にいようと誓い合い、夢から戻った2人は無事に意識を取り戻した。後日、淑女レッスンの目標となっていたパーティーに参加するため、会場にやってきた美世と清霞。夢の中で誓い合ったことをもう一度確かめておきたいと、清霞は「こんな面倒な男と結婚してもらえるだろうか?」と言った。不器用さを出しつつも、美世に伝えた清霞のプロポーズの言葉である。
久堂 葉月(くどう はづき)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「あなたにこんなに想われているなんて、清霞は本当に幸せ者だわ」
立派な淑女になるため、美世は清霞の姉である久堂 葉月(くどう はづき)に特訓をしてもらうこととなる。俯き自信のなさげな美世の様子を見て、「あなたはこれからどうしたい?どんなふうに生きたい?」と聞く。美世は清霞のことを思いながら「わたしはひとつだけ決まっています。わたしはここに、旦那さまのそばにいたいです。ずっといつまでも」とはっきりと返答をする。その答えに葉月は「あなたにこんなに想われているなんて、清霞は本当に幸せ者だわ」と嬉しい気持ちを表した。
「花は限られた時間で一生懸命に咲くから美しいんだって」
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目次 - Contents
- 『わたしの幸せな結婚』の概要
- 斎森 美世(さいもり みよ)名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「わたし、とうとう帰る家も思い出さえも失ってしまったのね」
- 「お初にお目にかかります。斎森美世と申します。どうぞよろしくお願いいたします」
- 「と、取り乱してしまい申し訳ありません。あ、あの、う、嬉しくてつい涙が」
- 「わたしは、わたしが旦那さまの、久堂清霞の婚約者です。絶対に譲れません」
- 「誰かの喜ぶ顔を想像して何かをすることがこれほど楽しいとは知らなかった」
- 強くなった美世
- 久堂 清霞(くどう きよか)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「いいか、ここでは私の言うことに絶対に従え。私が出ていけと言ったら出ていけ。死ねと言ったら死ね。文句や反論は聞かん」
- 「謝るな。謝罪はしすぎると軽くなる」
- 美世に惹かれていく清霞
- 「私がお前のような傲慢な女を選ぶことなど、天地がひっくり返ってもありえん」
- 「そうして支え合うのが夫婦だろう?」
- 不器用な清霞
- 「こんな面倒な男と結婚してもらえるだろうか?」
- 久堂 葉月(くどう はづき)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「あなたにこんなに想われているなんて、清霞は本当に幸せ者だわ」
- 「花は限られた時間で一生懸命に咲くから美しいんだって」
- ゆり江(ゆりえ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「ゆり江はうれしかったのですよ。気を遣って、仕事を手伝ってくださった方は初めてでしたから」
- 「坊ちゃん、女は愛されて自信をつけるのですよ」
- 五道 佳斗(ごどう よしと)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「いやぁ、今日はまた一段とお綺麗で」
- 斎森 香耶(さいもり かや)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「お姉様が私より幸せだなんて、絶対に…絶対に許さないわ」
- 斎森 香乃子(さいもり かのこ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「見苦しいのよ!」
- 斎森 真一(さいもり しんいち)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「分かったならさっさと支度をしろ」
- 花(はな)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「大丈夫です、お嬢様なら」
- 辰石 幸次(たついし こうじ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「君の言うとおり、僕が一番大事なのは美世だ」
- 鶴木 新/薄刃 新(つるき あらた/うすば あらた)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「時は来た…迎えに行くよ、美世」
- 「君を守るために」
- 薄刃 澄美(うすば すみ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「自分を信じるのよ。あなたの中の、その力を」
- 薄刃 義浪(うすば よしろう)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「これからは遠慮せず頼ってほしい」