テコンダー朴(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『テコンダー朴』とは、2007年から原作・白正男、絵・山戸大輔により、『スレッド』(晋遊舎)で連載がスタートした漫画作品。その後『実話BUNKAタブー』(コアマガジン)に移行した。
特徴は主人公が韓国人であるということ。主人公である朴星日が、テコンダーの韓国人として日本で生活する様子を描く。
特徴的な政治風刺的な描写がSNSで話題になることもある一作。ファンからは『テコ朴』という略称で親しまれている。
朝鮮部落の知恵袋的な存在の老人で、白い髭を生やし、韓国の伝統的な服であるパジ・チョゴリとカッを常に着用している。冷静で常に落ち着いた性格であり、韓国起源説を積極的に主張。韓国に誇りをもち、主人公らから深い尊敬を受けている。
おっちゃん
中年男性で、どこにでもいるような風貌。常にタオルを鉢巻代わりにし、ハラマキもよく着用している。彼は主人公たちと頻繁に行動を共にし、主人公に絶大な信頼を寄せている。長老とも親交が深いが、一度長老の「飛行機の韓国起源説」には冷静にライト兄弟の発明が飛行機の起源ではないかと反論したことがある。
暴行などで被害に遭いがちであるが、他の登場人物と違い武道の心得がないためにそれに抵抗することはできない。また、タイで麻薬を吸ったり、賭けマージャンを行ったりするなど、少々危険な趣味をもつ。
その言動には軽率で差別的な傾向が目立ち、タイ出身のソムチャイを激怒させたことがある。彼は長老とともに、また在日朝鮮人としての苦悩をみせることもあるが、本人は韓国および朝鮮半島にアイデンティティをもっている。
チョッパリをどつき隊とその協力者たち
廬 満錫(ノ マンソク)
チョッパリをどつき隊隊長で、「チョッパリキラーズ」というバンドのギター・作曲も担当しており、コンサートも行っている。自らを「差別主義者(レイシスト)・即・撲殺」の正義とし、チョッパリキラーとして釘バットを振るい、レイシストたちと戦闘する。しかし、低身長であるがゆえに相手にゴミ箱に放り投げられてしまうなど戦闘はそれほど得意としていない。また、低身長があるがゆえにバットやバイク、ギターが異様に大きくみえる。
桜木との戦いのさなかバンドメンバーであるイムリネに告白し、交際関係に発展した。コンサートでイムリネの隣でギターを務めたこともある。イムリネが「日本には奇妙なキムチがある」と宣言したコンサートではギターを務めていた。
林 里恵(イム リネ) / 林原 リンディ(はやしばら リンディ)
チョッパリをどつき隊副隊長にして、チョッパリキラーズのボーカリスト(2代目)で、コンサート会場で「日本には奇妙なキムチがある」と宣言し、日本における朝鮮差別を批判した。
ギャンブル好きの父親(故人)が江南ファイナンスから借りた借金を返済するため、月山の慰安所で働いていた過去を持つ。「伝説の慰安婦」と呼ばれ、最後の出勤日には3,000人もの客が3kmもの行列を成した。
借金を返済し引退したが、月山の謀略により捕らえられ、再び慰安婦にされそうになったところをコアラの覆面を被った謎の男「コアラマスク」に救われる。
精神科医(せいしんかい)
眼鏡をかけた精神科医の女性で、いつも中指を立てている。激しい叫び声とともに「馬鹿野郎!」や「豚野郎!」と罵りながら中指を挙げた状態で殴りかかる。
在糾会の仲間たちを複数撃破したが、伊集院相手には通用せず、敗北を喫した。第3巻では巣鴨プリズンに阿倍野の担当医として登場し、彼を極右性人格障害と診断し、薬を飲むように促し、最終的にロボトミー手術をすすめた。
阿倍野の保釈が確定すると、「このファシスト…戦争犯罪人を野に放つわけにはいかない」と叫び、おそいかかったが、返り討ちにあった。
覇皇会館(はおうかいかん)
覇皇(はおう)
武道:覇皇空手
必殺技: 覇皇空手奥義・大東亜共栄拳
覇皇は格闘家であり、空手団体「覇皇会館」と巨大財閥・覇皇グループの代表である。覇皇グループの経済力はとてつもなく高いようである。覇皇の政治的権力は非常に高く、首相も 覇皇には逆らえないようである。また、過去に朴兄弟の父親を殺害したようである。
彼の必殺技は「覇皇空手奥義・大東亜共栄拳」で、相当な破壊力をもち主人公たちを苦しめた。覇皇は阿倍野を使って全世界に対して宣戦布告し、各国首脳とのタイマン勝負を通じて世界の王になることを目論んだ。しかし、主人公らのテコンドー最終奥義「南北統一」によって仇をとられ、その野望は挫折に終わったのである。
覇王子(はおうじ)
武道:覇皇空手
必殺技: 覇皇空手奥義・八紘一宇、大東亜共栄拳
覇王子は覇皇の息子であり、覇皇亡き後の覇皇グループの総帥である。彼は武道と帝王学の両面において、父である覇皇の素質を受け継いでいる。覇王子は父を超えるという野望を秘め、その成果を発揮することに情熱を傾けているようである。
彼の必殺技は「覇皇空手奥義・八紘一宇」と、父から受け継いだ「大東亜共栄拳」である。覇王子は正々堂々とした戦いを好み、その信念をモットーに掲げているようであり「優勝劣敗」の理念を持ち、誇り高い戦いを重んじているようである。
藤原 正臣(ふじわら まさおみ)
藤原正臣は、覇皇の側近として忠実に仕える、眼鏡をかけた中年男性である。東京大学法学部を卒業し、元警察官僚で管理官にまで昇進したエリートでしたが、彼の運命はイチ空手道場である覇皇会館に転職することによって変わった。その用意周到な計画と冷静な判断力により、覇皇からも信頼を得ている。
格闘技に関する深い知識を持ち、武闘大会の実況解説を務める。
第7巻では東郷に命じて金正男を不意打ちし、正々堂々と戦うことをモットーとする覇皇の怒りを買った。第8巻では、覇皇との戦闘中、阿倍野を妖怪と恐れ、最終的には日本刀で背後から腹部を突き刺し、阿倍野を暗殺した。また、その罪を償うためその場で切腹して死亡した。その際に「覇皇会館万歳」と叫びながら息を引き取った。
日本の政治家
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目次 - Contents
- 『テコンダー朴』の概要
- 『テコンダー朴』のあらすじ・ストーリー
- 覇皇武道大会
- 日本人との戦い
- 『テコンダー朴』の登場人物・キャラクター
- 主人公とその仲間たち
- 朴 星日(パク スンイル)
- 朴 英日(パク ヨンイル)
- 金 承煕(キム スンヒ) / ハットリ・キム
- ソムチャイ・カーオパット
- 嘉手納 結衣(かでな ゆい)
- 長老(ちょうろう)
- おっちゃん
- チョッパリをどつき隊とその協力者たち
- 廬 満錫(ノ マンソク)
- 林 里恵(イム リネ) / 林原 リンディ(はやしばら リンディ)
- 精神科医(せいしんかい)
- 覇皇会館(はおうかいかん)
- 覇皇(はおう)
- 覇王子(はおうじ)
- 藤原 正臣(ふじわら まさおみ)
- 日本の政治家
- 阿倍野 晋二(あべの しんじ)
- 岩波 茂男(いわば しげお)
- 野畑 佳広(のばた よしひろ)
- 鳩川 由紀彦(はとかわ ゆきひこ)
- 枝尾 幸雄(えだお ゆきお)
- 菅野 直哉(かんの なおや)
- 覇皇武闘大会出場選手
- 篠田 三郎(しのだ さぶろう)
- 和泉 柔一郎(わいずみ じゅういちろう)
- 劉 書文(りゅう しょぶん)
- 若乃丸 勝司(わかのまる かつじ)
- 呉 武弦(ご ぶげん)
- マーク・リッジウェイ
- 石井 松太郎(いしい まつたろう)
- マルチン・スペルマン
- イワン・スヴォーロフ
- その他の登場人物
- 桜木 誠人 (さくらぎ まこと)
- 伊集院 畸太郎(いじゅういん きたろう)
- 金 日成(キム イルソン)
- 金 正日(キム ジョンイル)
- 金 正男(キム ジョンナム)
- 飯田 興一(いいだ こういち)
- 飯田 摩美子(いいだ まみこ)
- 竹原 康麿(たけはら やすまろ)
- 高村 慶介(こうむら けいすけ)
- 茶山午太郎(ちゃやま うまたろう)
- 朴兄弟のアポジ(父親)
- 尹 幸吉(ユン ヘンギル)
- ドナルド・トランプ
- 秦 淑雅(チン スア)
- リンダ・イングリッド
- 安田 正儀(やすだ まさよし)
- パラク・オバマハ
- 『テコンダー朴』の用語
- 壁画
- 覇皇武闘大会
- 覇皇会館
- チョッパリをどつき隊
- 『テコンダー朴』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- おっちゃん「あんた背中がチョッパリだぜ」
- ソムチャイ「韓流マンセー」
- 『テコンダー朴』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 韓国の国会と『テコンダー朴』