夏目友人帳の名言・名セリフ／名シーン・名場面まとめ

「お前はえらいね。おれは小さい頃、さみしくても恐くてどうにかしようなんて思わなかったんだ。だからいっぱい色んなものに気づけなかったのかもしれないなぁ」

自分に会うためだけに1人で山から降りてきた子狐に、夏目は「お前はえらいね。おれは小さい頃、さみしくても恐くてどうにかしようなんて思わなかったんだ。だからいっぱい色んなものに気づけなかったのかもしれないなぁ」と言葉を零す。

子狐は、夏目に会うためだけに勇気を振り絞って1人で山から降りてきた。
妖が見える事で不遇な幼少期を送ってきた夏目は、子狐の行動に「自分が幼い頃は恐くて自ら行動することができなかった」と後悔をにじませる。
夏目の悲しい過去と、子狐の勇気ある行動に夏目が励まされたことが分かる言葉である。

ニャンコ先生の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「お前の心に隙があったからだろう。あやかしは人の心にひきずられる。食われたくなければ心を強くもつことだ」

寝ぼけたニャンコ先生に食べられかけて怒った夏目に対して、ニャンコ先生は「お前の心に隙があったからだろう。あやかしは人の心にひきずられる。食われたくなければ心を強くもつことだ」と言葉を返す。

過去の独りぼっちだったころの夢を見ていた夏目は、寝ぼけたニャンコ先生に食べられかける。
そのことに怒った夏目だが、それに対してニャンコ先生「心に隙があったせいだ」と厳しい言葉をかける。
孤独だったころを思い出して落ち込む夏目にとっては、ニャンコ先生の言葉は厳しくありながらもこれからのために必要な優しい言葉でもあった。

「弱いものはいつもずるい。私をなぜ波立たせるのか。この子も、あいつも…」

普段から人を好かないと言い張っているニャンコ先生が、森で穴に落ちて帰れなくなっていた幼い少女を助けながら「弱いものはいつもずるい。私をなぜ波立たせるのか。この子も、あいつも…」とその胸中を語る。

冷蔵庫の海老を勝手に食べてしまったことを夏目に叱られたニャンコ先生は、意趣返しに暫く帰らないと森にこもることにした。そして、その森の中で穴に落ちてしまって帰れなくなっている少女に出会うのだった。
ニャンコ先生は自身を猫だと思い「1人にしないで」と追いすがる少女に根負けしてしばらく傍に寄り添うことにした。
しかし、雨が降ってきたことで「猫は濡れたら死んでしまう」と少女が錯乱して泣き疲れて寝てしまったため、本来の姿に戻って少女を交番に送り届けるのであった。
「弱いものは嫌いだ」と言いながらも、「1人はさみしい」と「一緒に居たい」と態度で示されると心が波立つのだと独白する、本当は心優しいニャンコ先生の一面を垣間見ることができる言葉である。

「だからあまり妖に関わるなと言っているんだ。いつもうまくいくと限らん。ささいなことですれ違うもんさ。それが嫌ならやはり、関わるべきではないのさ」

夏目は、友人となった妖に誤解されたまま喧嘩別れのようになってしまった。ニャンコ先生はそんな夏目を、「だからあまり妖に関わるなと言っているんだ。いつもうまくいくと限らん。ささいなことですれ違うもんさ。それが嫌ならやはり、関わるべきではないのさ」と慰める。

夏目は友人となった妖のカイに誤解されたまま別れることになり、初めて友人と喧嘩になり仲直りの方法が分からないと落ち込む。
そんな夏目にニャンコ先生は、「ささいなことですれ違うもの」だと「それが嫌なら妖に関わるべきでない」と不器用ながらも慰めるのだった。
厳しくも優しいニャンコ先生の一面を見ることができる言葉である。

「仮にも私はこれの用心棒。次にこれに手を出すならお前らの敵は祓い人ではなくこの私。いつでもかかってくるがいい」

夏目に攻撃しようとした妖たちに対して、夏目を守るように抱えたニャンコ先生は「仮にも私はこれの用心棒。次にこれに手を出すならお前らの敵は祓い人ではなくこの私。いつでもかかってくるがいい」と言い放った。

祓い屋に森の住処を脅かされ仲間の1人も連れ去られてしまった妖たちが、その仲間を助けて連れ帰った夏目に対しても人間だからという理由で襲いかかった。
それに対してニャンコ先生が本来の姿に戻り夏目を守るように抱えながら言い放ったかっこいい言葉である。
自称用心棒を掲げてはいるが普段は夏目をからかったりしていることが多いニャンコ先生が、はっきりと自分は用心棒であることを告げて夏目を守る、二人の関係性をよく表している言葉である。

「あいつらに祓わせたくないなら、そういう事態にならぬよう踏んばってみせろ。それくらいの覚悟なしにはやり通せんぞ」

夏目は、封印されて姿を見せない豊月神の代わりに、森を守るために不月神と戦うことになった。そんな夏目にニャンコ先生は、「あいつらに祓わせたくないなら、そういう事態にならぬよう踏んばってみせろ。それくらいの覚悟なしにはやり通せんぞ」と激励の言葉を伝える。

夏目は、10年に一度行われる豊月神と不月神の戦いに巻き込まれる。
封印されて姿を見せることがない豊月神の代わりに不月神と戦うことになった夏目は、豊月神を勝たせるかまたは不月神が勝った場合はこれを祓うように依頼されたという名取に再会する。
妖を祓うことに抵抗のある夏目の心情を察して、ニャンコ先生は夏目に厳しくも激励の言葉を伝えるのだった。
厳しい言葉の中にある、夏目を思う優しさが垣間見えるニャンコ先生の言葉である。

「私は面白おかしくヒマつぶしを楽しんでおるのだ。今やりたいように生きるがよい。出会ってしまったのならば」

人である香（かおる）と生きることを決めた妖である葵（あおい）に対して、ニャンコ先生は「私は面白おかしくヒマつぶしを楽しんでおるのだ。今やりたいように生きるがよい。出会ってしまったのならば」と伝えた。

妖である葵は、特定の妖だけを見ることができる香と幼少期をともに過ごしたが、香が葵に対して恋心を抱くようになったことで「妖に恋をしている間は人と恋愛をすることもできないのは不毛だ」と距離を置いていた。
しかし本当に葵が大切であった香は、策を講じてだまし討ちのような形で葵と再会しその想いをぶつけ、葵もその想いに応える決心をするのだった。
人とは生きる時間が違うため、いつか来る別れを想い「ニャンコ師匠も…ご苦労されますね」と言う葵に対して、ニャンコ先生は今自分がやりたいことをやっているのだとはっきりと伝えた。
今夏目とともに居るのはニャンコ先生の意思であると、直接言葉にしなくとも夏目との今を大切にしているのだと伝わる言葉である。

名取周一の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「人間は無茶したって強くはならない。まずは自分を知ることだ」