夏目友人帳の祓い屋まとめ

『夏目友人帳』とは、緑川ゆきによる漫画作品。2008年にアニメ第1期が放送され、2018年には映画化もされた。妖が見える少年・夏目貴志が、ニャンコ先生と出会い、祖母の遺品「友人帳」を手にしたことで物語が始まる。様々な人間や妖と出会い、夏目が人として成長していく姿を描く。
「祓い屋」は、怪異現象を解決することを生業としてきた人々。妖と契約して「式」として使役したり、独自に術の研究を行ったりしている。

『夏目友人帳』の概要

『夏目友人帳』とは、緑川ゆきによって描かれた日本の漫画作品。2003年『LaLa DX』にて初掲載され、2007年から『LaLa』で連載を開始した。2008年にテレビアニメの第1期が放送され、2018年には映画化もされている。2022年1月には、単行本の国内累計発行部数が1600万部を突破した。
1話完結型のストーリーがメインとなっており、全体を通して主人公・夏目貴志の成長を描いている。心が温まる感動系の話が多いが、妖怪と人間の恋、妖怪退治を始めとしたホラーアクションなど、ジャンルを問わない楽しみ方ができる。

物語は、妖が見える少年・夏目貴志が、猫の姿をした妖・ニャンコ先生と出会い、祖母の遺品「友人帳」を手にしたことから始まった。夏目は様々な人間や妖と関わり、出会いと別れを繰り返しながら、人として成長していく。

古い時代から怪異現象の解決を生業としてきた人々を「祓い屋」という。妖と契約を結び「式」として使役したり、様々な術を独自に研究・伝承したりしている。定期的に会合が開かれており、同業者間で情報交換を行っている。

「祓い屋」とは

古い時代から怪異現象の解決を生業としてきた人々のこと。妖と契約を結び「式」として使役したり、様々な術を独自に研究・伝承したりしている。定期的に会合が開かれており、同業者間で情報交換を行う。
必ずしも妖が見える人間ばかりではなく、祓い屋としての能力も人によって様々である。見えていた「式」が見えなくなると「廃業」に追い込まれることになり、そうなった場合は祓った妖や式から報復されるという宿命を抱えている。

『夏目友人帳』に登場する祓い屋

名取家(なとりけ)

元々は妖祓いを生業としている大家だったが、能力者が現れず廃業に追い込まれることとなった。そのため、妖からの報復を恐れている。同業者間では「廃業に追い込まれた無様な一族」として悪い意味で有名だったが、名取周一の活躍によりその評価は覆され「さすがは名取」と言われるようになった。

名取 周一(なとり しゅういち)

CV:石田彰

劇やドラマ、映画などで活躍する人気俳優。美青年で芸能人特有のキラキラとしたオーラを放っており、人目を集めては楽しんでいるような様子が多々見られる。
妖が見える人間にしか心を開かず、その点で互いに理解し合える夏目のことを気に入っている。妖に対してはあまりいい印象を持っておらず、そういった類の生き物に感情移入する夏目に忠告することもあった。
「ヤモリの形の痣」の妖が体に住み着いている。全身を動き回っているが、その様子は普通の人間には見ることができない。また、左足にだけは決して移動しないため本人は不気味に感じ、同業者からは左足がいずれ失われる所だからと揶揄される。全身を動き回るだけで健康などに影響はなく、正体や住み着いている理由は不明。

祓い屋の仕事をする時には、「柊」「笹後」「瓜姫」の三体の式を使役している。
廃業となり妖からの報復を恐れている両親は、名取が能力者であることも快く思っておらず、家族間には根深い確執を抱えている。
高校生のときに出会った祓い屋のタクマに強い影響を受けており、妖祓いのノウハウや同業者間での立ち位置は彼のことを参考にしている。

的場一門(まとばいちもん)

祓い屋をまとめる大家で、一家から能力者が出なかった家系などを妖から守る互助組織。
情報を共有し、協力して強力な妖と対峙している。祓い屋は原則として個々が個人事業主であるが、的場一門は会社組織のようなものであるため扱える仕事も多く、同業者からは良く思われていない。

的場 静司(まとば せいじ)

CV:諏訪部順一

最大の祓い屋集団「的場一門」の当主。常に不敵な意味を浮かべており、他人を見下した態度を取ることも多い。普段は穏やかな口調で愛想が良い面もあるが、相手が人であろうと妖であろうと「使えるか、そうでないか」で判断する非情で合理的な性格。
かつて妖に「仕事を手伝ったら右目を喰わせる」と約束した先祖がおり、それが守られなかったせいで右目を狙われているため、文様の入った眼帯をつけている。また、眼帯の下には酷い傷があると言われているが詳細は不明。

卓越した妖力の持ち主で、術を駆使して大妖怪であるニャンコ先生とも渡り合える実力を披露したことがある。得意な武器は弓矢で、呪符を付けた破魔矢であれば大妖でも消滅させることが可能だ。

七瀬(ななせ)

CV:土井美加

的場一門の秘書。メガネをかけており、細目が特徴的な初老の女性。温和で優しそうに見えるが、使役している妖乱暴に扱うなど非情な一面を持っている。
小さい頃は祓い屋の家の子供として妖とどう接するべきかと悩み、夏目のように一般人から気味悪がられていた。

その他

タクマ

CV:山路和弘

名取にとって師匠のような存在である男性。元祓い屋だが、段々と妖が見えなくなっていき、ある日完全に見えなくなってしまった。
祓い屋時代は、「銀露」「ジンベ」「紅紐」という3体の妖を式にしていた。しかし、契約を解除する前に能力を失くしてしまったため、亡くなるまで契約状態が続くことになり、妖が原因だと思われる不穏な出来事が多発するようになる。タクマ自身は「式たちが自分を殺そうしているのだ」と思っていたが、捨てられたと勘違いした式が「ピンチになればまた頼ってくれるはず」という思いから健気に行動を起こしているだけだった。この出来事からも分かるように、現役時代は式に対して相棒のように接し、信頼関係を築いていた。

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