夏目友人帳の妖怪まとめ

『夏目友人帳』とは、緑川ゆきにより2007年9月号から『LaLa』で連載が開始された和風ファンタジー漫画。妖怪を見ることができる主人公の夏目貴志(なつめ たかし)が自称用心棒のニャンコ先生とともに妖怪達との出会いや別れを繰り返していく物語である。妖とは妖怪のことを指す人ならざる者たちの総称で、人間に敵対的な者も居れば逆に友好的な者も存在する。また人間側も妖怪が見える者とそうでない者が存在し、作中では見える者の苦悩や見えない者の葛藤が描かれている。

『夏目友人帳』の概要

『夏目友人帳』とは、緑川ゆきによる少女漫画。2007年9月号から『LaLa』で連載が開始され、2022年1月時点で国内累計発行部数は1600万部を突破するほどの人気作である。
アニメシリーズは2008年から6作が放送され、2018年9月には劇場版が公開されるなど、幅広くメディア展開がされている。
主人公である高校生の夏目貴志(なつめ たかし)は、幼いころから普通の人には見えない妖(あやかし、妖怪)の姿を見たり、声を聴くことのできる能力を持っていた。
ある日夏目は、祖母・レイコが妖怪をいじめ負かして奪った名を集めた契約書である「友人帳」を祖母の遺品の中から見つける。
友人帳に名を記された妖怪は持ち主に名を呼ばれると逆らうことができず、名が書かれている紙を燃やされたり破かれたりすると同じ目に遭うという。
そのため名を奪われたものは命を握られたも同じであり、友人帳を手にすれば多くの妖を従えることができるようになるのだ。
そんな友人帳を理由に妖怪達から狙われるようになってしまった夏目は、レイコと既知であった大妖怪であるニャンコ先生と「用心棒をする代わりに彼の死後に友人帳を譲り受ける約束」を交わして共に妖怪達に名を返す日々を送り始めるのだった。

妖とは

妖(あやかし)とは、緑川ゆきの少女漫画『夏目友人帳』に登場する人ならざる者たちの総称。
作中では妖怪と呼ばれたり、土地神のような高位な存在も同じ括りとされている。
妖怪たちの中には人間に敵対的な者も居れば逆に友好的な者も存在し、また人間側も妖怪が見える者とそうでない者が存在する。
力の強い妖怪ほど知能が高い傾向にあるようで、人間との交流も見受けられる。

『夏目友人帳』の妖怪

夏目の協力者の妖怪

ニャンコ先生 / 斑(まだら)

CV: 井上和彦、小林沙苗(女子高生姿への変身時)

主人公である夏目貴志(なつめ たかし)の「自称」用心棒。「招き猫」を依代に長い間封印されていたが、夏目が結界を切ったことにより解放された。
長年封印されていたため体が依代の招き猫姿に慣れてしまい普段は「招き猫のような猫」の姿をとっているが、正体は妖の間で名の知れた上級の強力な妖「斑」で、本来は巨大で白い獣の姿で飛行能力も持つ。
妖の中でも上級であるため、人間や下等な妖に対して常に高圧的で、陽気で短気な性格をしている。
夏目とは、用心棒をする代わりに彼の死後に友人帳を譲り受ける約束を交わしており、夏目の祖母のレイコとは知り合いだったが勝負は断り続けていたため、友人帳の中に名はない。

夏目組・犬の会

夏目貴志のしょうもない悩みやお節介に付き合って、呼び出しあらば犬のごとく馳せ参じようという妖が集まった飲み会サークル。発起人は中級妖怪のコンビ。

中級妖怪(ちゅうきゅうようかい)

牛(左)とつるつる(右)

CV(つるつる):松山タカシ
CV(牛):下崎紘史

八ツ原に暮らす妖のコンビ。お調子者で、作中の妖怪の中では登場頻度が高い。
本名は共に不明であり、ひとつ目の妖は「つるつる」、牛顔の妖は「牛」と呼称される。
夏目を「夏目様」、「夏目の旦那」と呼び慕っている。

三篠(みすず)

CV:黒田崇矢

斑時のニャンコ先生にも見劣りしないかなりの巨体で、右手は馬、左手は人間、人の体と馬の顔を持つ。
子分としている蛙以外にも、沼護り(沼の主)として沼に住む複数の妖を従えている。
友人帳に書かれた妖の中では唯一夏目の命に従っているが、大妖としてのプライドが高いのか、主人である夏目に軽んじるような口をきく描写が多々見られる。
夏目が友人帳を持つに相応しいかを試した際、相応しくないと判断しながらもその人柄を気に入り名をそのまま預けている。

カッパ

CV:知桐京子

炎天下が苦手な下級妖怪。
道端で干からびそうになっていた所を夏目に助けられてから「夏目親分」と呼び慕っている。

ヒノエ

CV:岡村明美

三篠の知り合いの呪術の知識が豊富な呪詛使いの女妖。斑とも旧知の中であり、喧嘩友達のような関係である。
男嫌いであるが、レイコに惚れていたため、レイコに瓜二つな孫の夏目のことは例外的に気に入っている。
レイコに断られたため友人帳に名は書かれていないが、三篠と同様に夏目に協力することを約束している。

紅峰(べにお)

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