各務原なでしこ(ゆるキャン△)とは【徹底解説・考察まとめ】

各務原なでしこ(かがみはら なでしこ)とは、漫画『ゆるキャン△』の主人公の一人である。高校一年生の時、静岡から山梨に引っ越してきた。富士山を見るために本栖湖のキャンプ場を訪れ、ソロキャンプをしていたもう一人の主人公・志摩リン(しま りん)と出会い、キャンプに興味を持ち始めた。その後、学校の野外活動サークル(通称:野クル)に入部し、キャンプを楽しむようになっていく。明るく前向きな性格で、誰とでもすぐ仲良くなる。料理は食べることも作ることも好きで、キャンプご飯を工夫しながら作っている。

なでしこは、年末から元日まで郵便局で短期アルバイトをし、1月2日と3日は浜松の祖母の家に行く予定だった。リンは磐田(いわた)で年越しをしていたところ、自宅周辺に積雪があり原付スクーターで帰宅ができなくなっており、3日に祖父に迎えに来てもらう事になっていた。なでしこはリンを誘い、一緒に祖母の家に行く事に。浜名湖佐久米(はまなこさくめ)駅でリンと待ち合わせをしたなでしこは、リンを鰻屋に誘う。リンはお金が足りないと焦るが、なでしこは父より代金をもらっており、二人は特上鰻重を堪能した。
祖母の家に着くと、なでしこの幼馴染の土岐綾乃(とき あやの)が来ており、なでしこはキャンプの話をしたり、テレビを見たり、おやつを食べたりと4人は楽しい時間を過ごした。夕方、綾乃はアルバイトのため引き上げる。そこへなでしこは綾乃のバイトが終わった後に展望台に行こうと提案した。なでしこ・リン・綾乃は夜景を見ながら語り合い、綾乃は山梨に遊びに行くと約束する。

ソロキャンプに挑戦

冬休み明け郵便局でのアルバイト代が出たので、なでしこは念願のガスランプと、冷え性の桜のためにオイルカイロを購入した。なでしこは他のアルバイト先が見つからず探していたところ、桜から「手打ちそば藤本」のアルバイト募集を教えてもらい無事にアルバイトを始めた。
なでしこは、リンの影響でソロキャンプをやってみたくなり、どのように始めたらいいかリンに相談した。リンにソロキャンプのアドバイスをもらったなでしこは富士川(ふじがわ)健康緑地公園のキャンプ場へ行く事にした。キャンプ場へ向かう途中、富士宮(ふじのみや)お好み焼きと富士宮焼きそばを合わせたしぐれ焼きを食べ、一人で外食するのも初めてだと気づき、少し大人の気分を味わった。
なでしこは、ブランケットにくるまりながらアウトドア実験料理として野菜の丸ごとホイル焼きを作って食べていた。父親とキャンプに来ていた姉弟にも振る舞って一緒に味わい、キャンプについての会話をした。食後はキャンプ場内の夜景の見える場所に移動して写真を撮ってリンと桜に送信し、夜は景色を見ながら今までのキャンプのことを思い出し、ゆっくりとした時間を満喫した。

野外活動サークルで伊豆キャンプ

トンボロを渡っている様子
左から、あおい・千明・あかり・なでしこ・リン・恵那

3月初旬に野外活動サークルで伊豆にキャンプに行く事に。以前、千明・あおい・恵那が山中湖(やまなかこ)でキャンプをした時に寒くて困っている所を助けてくれたキャンパーの飯田(いいだ)が伊東(いとう)に住んでおり、お礼に行くことも兼ねていた。
参加メンバーは、なでしこ、リン、千明、あおい、恵那、あおいの妹のあかり、美波の7人である。リンは原付スクーターで、他のメンバーは美波の運転する車で伊豆に向かう。なでしこは前日そわそわし過ぎて眠れず車の中で爆睡してしまう。昼頃に目を覚ましたなでしこは、あおいとあかりに「キャンプが終わって山梨に帰るところ」と騙されて混乱する。
リンと合流し昼食をとった後、食料の買い出しを行い、美波が予定していたキャンプ場に向かうも、キャンプが禁止になっており急遽キャンプ場を探す事になる。美波は飯田に連絡をし、飯田の知り合いのキャンプ場に泊めてもらえることになった。キャンプ場では、なでしことあおいがアヒージョと金目鯛のアクアパッツァパスタを作り、皆に振る舞った。夜、なでしこは眠れずベンチにいると、寝つけなかった恵那が来て、二人は夜遅くまで語らった。
2日目は、堂ヶ島(どうがしま)で眺めを楽しみ、三四郎島(さんしろうじま)の干潮時のみに現れる砂州・トンボロを渡ってジオスポット巡りをし、だるま山高原のキャンプ場に入る。この日の夕食は、リン・千明・恵那が担当し、3月4日が誕生日のなでしことあおいの誕生祝いメニューを作り、プレゼントも渡して二人を祝った。
3日目、なでしこの提案で達磨山から朝日を見に行き、ジオスポットめぐりに出発した。一行は酒店を営む飯田にお礼に行き、大室山(おおむろやま)へ向かう。大室山ではリフトに乗って山頂に行き、なでしこは大室山からの富士山を楽しんだ。最後に、サボテンパークに行き温泉に入るカピバラや他の動物達を鑑賞し、帰路についた。なでしこは自宅からリンにメッセージを送るが返信がなく心配になり、桜に頼んで身延町の入り口まで連れてきてもらい、リンを出迎える。なでしことリンは伊豆キャンプを振り返り、なでしこは旅の終わりが寂しいとリンに伝える。それを受けてリンが「また行けばいいんだよ」と返す。なでしこは気を取り直し、二人は帰宅した。

アルコールストーブ作りと庭キャンプ

なでしこ・千明・あおいの3人は、野クルの放課後での活動でアルコールストーブ作りを行なった。飲料のアルミ缶を使っての制作のはずが、なでしこは力が強くてアルミ缶を潰してしまうのでスチール缶で作ることにした。アルコールストーブ完成後、美波に燃料用アルコールを入れてもらい、綺麗な炎の形を楽しんだ。
アルコールストーブ制作中に千明が髪をカットしようと話をしていたところ、恵那が現れ千明のヘアカットをすると申し出て、恵那の自宅の庭でデイキャンプをしながらヘアカットをする事になった。当日、野クルはタープを設営し、千明のヘアカット後には、アルコールストーブでソーセージを焼いて食べ、恵那のペットのちくわと一緒に散歩に出かけ、ゆったりとした時間を過ごした。

大井川キャンプ

綾乃から誘われ、なでしこ・リン・綾乃の3人は大井川(おおいがわ)でキャンプをする事になった。リンと綾乃はツーリングしながら吊り橋を周ってから、なでしことキャンプ場で合流するスケジュールで、なでしこは鉄道で大井川沿いの長島ダム近くのキャンプ場に向かう。移動途中の飲食店のメニューでダムカレーを見て、夕食をダムカレー風にしようと考える。キャンプ場に先についたなでしこはキャンプサイトを決めて、再度鉄道に乗って奥大井湖上駅まで行ってダム湖の眺めを鑑賞した。なでしこはキャンプ場に戻り、焚き火をしながら甘酒クッキーを作り、リンと綾乃が来るのを待っていた。リンと綾乃が到着後に3人は夕食の準備をし、なでしこがダムをイメージした「畑薙ダムビーフシチューオムハンバーグライス」として盛り付けを行い、食べながら至福のひと時を過ごした。
2日目は、なでしこも一緒に吊り橋を渡り温泉に入り、なでしこはバスで千頭(せんず)まで移動した。3人は塩郷(しおごう)の吊り橋を渡り解散しようとするが、綾乃がまだ帰りたくないと言ったため、最後にもう一つ橋を渡ろうと蓬莱橋(ほうらいばし)を渡りにいく。また会う約束をし、3人は家路についた。

花見ドライブ

笈形焼を眺めるなでしこ(左)、リン(中央)、桜(右)

なでしこは桜と花見ドライブに出かける。最初は自宅から見える小高い山にあるうつぶな公園に行き、身延山周辺のしだれ桜を車の中から眺め、別の公園に立ち寄り桜を見ながらお弁当を食べる。その後も桜を見て周り、駅前甚六(じんろく)公園でなでしこが展示されている電車の写真を撮ってリンに送ったところ、リンがなでしこ達の元にやってきた。なでしこ・桜・リンの3人は、慈雲寺(じうんじ)の樹齢300年の桜を見て、カフェでプリンを食べながらおしゃべりをする。なでしこが花見ドライブ中に撮った写真の中に鳥居のような模様のある山の写真があり、それを見たリンが甲斐の四大火祭りの一つ笈形焼(おいがたやき)であるとなでしこに教える。ちょうどその日は、笈形焼のライトアップが始まる日で、リンの案内した場所で3人は点灯されていく笈形焼を楽しんだ。

お花見キャンプ

花見ドライブの翌日、なでしこは野クルのお花見キャンプに出かける。1日前から千明が先にソロキャンプをしており、そこに、なでしこ、リン、あおい、恵那、美波とあかりが合流した。美波が用意したジンギスカンを皆で食べ、次の日の夕方までキャンプをしながら花見を楽しんだ。

新入部員獲得作戦

新年度を迎えた野クルでは、なでしこが作るキャンプ飯で部員獲得をしようと、段ボールとアルミホイルで簡易オーブンを作り餃子の皮を生地に使ったミニピザを焼き、新入生に勧誘を行った。1年生の中津川メイ(なかつがわ めい)が入部し、野クルは「サークル」から「部」に昇格できる事になった。

各務原なでしこの関連人物・キャラクター

志摩リン(しま りん)

CV:東山奈央
ドラマ版俳優:福原遥

なでしこがキャンプに興味を持ったきっかけは、本栖湖近くのキャンプ場でリンに出会ったからである。リンは中学生の頃からソロキャンプをしており、本栖湖でなでしこに出会い、カップラーメンを分けてあげる。その後、同じ高校、同学年であることがわかり、一緒にキャンプをするようになる。野クルでのグループキャンプにも、まれに参加するようになった。キャンプ歴が長く、なでしこや友人達にキャンプのアドバイスをすることもある。

renote.net

大垣千明(おおがき ちあき)

末石美佐希
末石美佐希
@go-114546260041850842051

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