僕は問題ありません(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『僕は問題ありません』とは宮崎夏次系による漫画作品。本作は「第1回あゆみCOMIC大賞」を受賞、「俺マン2013年」や「このマンガがすごい!2014」にランクインしている。文化庁メディア芸術祭マンガ部門「審査委員会推薦作品」を受賞した前作『変身のニュース』から2作目となる短編集である。表紙を飾る「肉飯屋であなたと握手」他、ロクデナシ男をはねてしまった「はねる」など8編の短編を収録。文化庁メディア芸術祭マンガ部門「審査委員会推薦作品」を受賞した前作『変身のニュース』から2作目となる短編集である。

曜ニ(ようじ)

週子の働くファーストフード店の常連客で、週子には一目惚れだった。タピオカとコーヒーを週子に零された日に思い切ってプロポーズする。都市開発を行う部署で働いており、自分たち夫婦の生活を会社にサンプルとして提供している。無趣味で、週子と同じく街の外に出たことがなかった。世界一周旅行に行こうと決意したその日に階段から落ち、深刻な脳挫傷に陥る。事故から半年後に死亡した。

肉飯屋であなたと握手

億沢(おくざわ)

9歳の時に家庭教師としてやってきた時から、頃北のみが先生だと信じてやまない少女。酒・タバコを嗜む頃北のために万引きしているが、本人は代金を置いているので万引きではないと主張している。頃北の収容されている病院へ足繁く通う一方で、痴呆によって変わりつつ頃北を見るのは辛いと感じている。学校の成績はかなり良く、頃北から不法向精神薬をもらっているのではないかと、他の生徒に疑われている。

朝原(あさはら)

億沢と同じ学校に通う少年。スーパーで億沢がタバコを万引きしているのを目撃して以来、彼女のことが気になってしまい、付き纏うようになる。幼少期に蒸し風呂状態の部屋で母親に手を握られながら泣かれたことがトラウマとなっており、人と手をつなぐと吐いてしまう。弟がいる。

頃北 大三郎(ころきた だいざぶろう)

億沢の元家庭教師。不法向精神薬を家庭教師をしていた他の生徒へ与え、8年前に逮捕される。刑期を終えてからは病院に収容されており、古希を迎えて痴呆ぎみである。酒、タバコ、蟹が好物。雷雨の日に木を蟹と見間違えて外出し、雷に打たれて死亡した。死の直前に、自由帳に億沢との思い出を切り紙で再現していた。

『僕は問題ありません』の用語

キンキン通り

茶畑が通っていた小さなパチンコがある商店街。同じキンキン通りにある「ORE NO FROWER」という花屋で毎年チューリップ好きな妹のために球根を購入していた。

不法向精神薬

「肉飯屋であなたと握手」における頃北が教え子たちに渡していた薬のこと。億沢は渡された瞬間に頃北が逮捕されたため、服用したことはない。億沢が通う学校では「頭が冴える薬」として認知されており、成績優秀者である億沢はいまだに服用していると噂され、頃北が逮捕された後でも億沢に「薬を分けてほしい」と言ってくるクラスメイトがいる。

『僕は問題ありません』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

茶畑の妹「おにいちゃん おにいちゃん!!!」

兄を轢いたと勘違いして動揺する茶畑の妹

ろくでもない人間だと兄を軽蔑しており、縁を切って街中で出会っても無視していた妹だったが、兄そっくりの森を誤って車ではねてしまい「おにいちゃん おにいちゃん!!!」と激しく動揺した。「兄が死んで悲しむ人はいない」としつつも、実際彼女は兄の喪失を悲しんでいたのだった。

朝原が初めて恋心を自覚したシーン

電車に引きずられる億沢(画像左)と朝原(画像右)

自分の教え子に不法向精神薬を配っていた逮捕者を先生と慕って彼を見舞う億沢に、朝原は駅のホームで詰め寄る。直後、電車は発車するも荷物が電車のドアに挟まれた億沢は引きずられてしまう。非現実な光景に朝原は彼女の手を掴みながら、「なんで こんな人を好きになったんだ」とはっきりと恋心を自覚するのだった。

『僕は問題ありません』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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