エリスの聖杯(ラノベ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『エリスの聖杯』は「小説家になろう」で常盤くじらによって書かれた小説及び漫画作品であり、2019年に「GAノベル/SBクリエイティブ刊」より発行された。誠実がモットーの子爵令嬢、コニーは小宮殿の夜会で婚約者の浮気を目撃。更に窃盗の濡れ衣まで着せられてしまう。窮地に陥る彼女の元に10年前処刑された稀代の悪女の亡霊が現れ、瞬く間に形勢を逆転。しかし亡霊は見返りを求めるのだった。登場人物全員に膨大な背景と思惑があり、それぞれの生き様が鮮やかに実感を伴って描かれており、物語に重厚感があることが魅力。

享年24歳程度。「博愛の白百合」とも呼ばれた侯爵令嬢で、スカーレットとは窮地の仲だった人物。スカーレットの処刑後、貴族女性の社会進出に貢献したが、3年前に生家の礼拝堂で服毒自殺を遂げた。

ランドルフ・アルスター

ランドルフ

26歳、リリィ・オーラミュンデの元夫。犯罪機関を取り締まる捜査機関である王立憲兵局に属している少佐。通称「死神閣下」。「暁の鶏(ダェグ・ガルス)」という犯罪組織を長年追っている。実家はアデルバイド国4代貴族のひとつ、リュシュリュワ公爵家。アルスターの名は公爵家が持つ「土地を持たない伯爵位」で、公爵家を継承するのが嫌なためアルスターを名乗っている。考えることがスカーレットにとっていつも斜め上のため、彼女から天敵と認定されている。

エミリア・ゴードウィン

エミリア

男爵夫人、旧姓カロリング。ペンキのような黄色い髪の持ち主。スカーレットの知り合いで「おしゃべりと人の不幸が好き」とのこと。小宮殿の夜会の後、自身主催の夜会にコニーを招待する。

アイシャ・ハクスリー

アイシャ

10年前は陰気で地味な見た目であり、スカーレットの信奉者だった。スカーレットが身につけたものを真似ることがよくあり、洋服だけでなく耳飾りなどのアクセサリーも安価な材料で似たようなものを作ってよくつけていた。

その他貴族

カイル・ヒューズ

カイル

王立憲兵局所属。ランドルフの腹心でアルスター班の副班長。軽薄な外見に反して鬼のような仕事ぶりのため、アルスター班では「顔だけ悪魔」と畏れられている。

アビゲイル・オブライエン

アビゲイル

アデルバイド国の四大貴族のひとつ、オブライエン公爵家の夫人。出身はリュシュリュワ公爵家の分家でランドルフの遠縁。面倒見がよく、ランドルフの幼少期から彼を可愛がってきた。若い頃はうっかり者で「コニーに少し似ていた」と言われている。メイフラワー社の共同出資社の一人であり、娼館のオーナーという一面も持つ。

ルチア・オブライエン

ルチア・オブライエン

アビゲイル・オブライエンの義弟と愛人の間に生まれた少女。5歳まで父親から虐待されて過ごしていた。アビゲイルに発見されて以降はアビゲイルの娘として育てられている。スカーレットを目視することができる。

デボラ・ダルキアン

デボラ

アデルバイド国の四大貴族のひとつ、ダルキアン家の夫人。さまざまな犯罪がらみで名前が浮上するが、証拠は残さないことで王立憲兵局では知られている。小宮殿の夜会の後、査問会という名目でコンスタンスに招待状を送りつける。

王族

南奈緒
南奈緒
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