ランス・クラウン(マッシュル-MASHLE-)とは【徹底解説・考察まとめ】

ランス・クラウンとは漫画『マッシュル-MASHLE-』に登場するキャラクターであり、イーストン魔法学校の編入試験をトップの成績で通過した優秀な学生である。「アドラ寮」所属。魔力が消えていく難病を患った妹の為に神覚者になることを目指している。他人の為に行動するマッシュを「甘い」と感じて勝負を仕掛けたこともあったが元来は面倒見のいい人物であり、戦いの後は勉強や戦いなど様々な面でマッシュたちに協力するようになった。10万人に1人の割合で出現する2線魔導士。

その後マッシュは「七魔牙」のリーダーであるアベル・ウォーカーを撃破することに成功し仲間とも合流したが、突如「無邪気な深淵」の手下がマッシュたちを襲撃する。アベルや「七魔牙」のNo.2であるアビス・レイザーらの助太刀によって難を逃れるが、マッシュはそこで「魔法が使えない」と言うことが周囲の人間にばれてしまったのだった。マッシュの処遇を巡って開かれた裁判の結果、マッシュが「神覚者に選ばれること」を条件に処刑の一行を一時的に保留される。
マッシュは「七魔牙」との戦いで手に入れた「金のコイン」をフィンとドットにも分け与え、自力でコインを獲得していたランス、マッシュ、フィン、ドットは「神覚者選抜試験」に参加することになった。

順調に試練をクリアしていったランスだったが、マッシュと「オルカ寮」の監督生であるマーガレット・マカロンの一騎打ちの決着がついた直後、「無邪気な深淵」が闇の勢力を引き連れてイーストン魔法学校を襲撃した。ランスは「無邪気な深淵」の部下の魔法によってドットと共に赤ん坊にされてしまったが、魔力を一点に集中させて威力を高める「セクション グラビオル」を発動させて敵を撃沈させる。その後マッシュとウォールバーグ校長の活躍によって「無邪気な深淵」はいったん退いた。

トラブルはあったものの神覚者試験は続行され、ランス、ドット、マッシュらは他校の生徒との対抗戦に参加する。試験会場に隠された「始まりの杖」を手にした者がその年の神覚者に選ばれるのだった。ランスはマッシュを先へ進ませるためにドットとペアを組み、強敵と戦う。多数の援助のおかげでマッシュは杖が置かれた部屋まで辿りつくが、そこに現れたのは「イノセント・ゼロ」本人だった。
「始まりの杖」を奪い取ったイノセント・ゼロは「次の日食に再び襲撃する」ことを宣言する。一同は襲撃に備えてそれぞれ修業期間に入るのだった。

ランスは何故か気の合わないドットに「抜け駆けされたくない」と付きまとわれる。そこへ「砂の神覚者」オーター・マドルが現れ、2人は共に修行することとなった。何かといがみ合う二人だったが修業期間を経るうちに徐々に息の合ったコンビネーションを発揮できるようになる。そしてこの修行のおかげでランスはさらに魔力量を高めることができたのだった。

因縁の対決

エピデムの攻撃からドットを庇ったランス

「イノセント・ゼロ」が予告した日よりも早く襲撃を仕掛けてきた「無邪気な深淵」の攻撃に、町は騒然となる。「光の神覚者」ライオ・グランツは圧倒的な魔力でたった一人で町を守り抜いたが、敵の情報不足に頭を悩ませていた。そこで「無邪気な深淵」から見放された部下を捕虜として捕らえると、情報を聞き出し敵陣に襲撃を仕掛ける。この時ランスは「イノセント・ゼロ」の実子「悪魔の五つ子」の三男のエピデムが、「魔法薬の研究・開発」を行っているという情報を頭に刻みつけていた。

フィンの活躍で敵城に乗り込むことに成功した一行はバラバラにされ、それぞれ「悪魔の五つ子」達と対峙することになる。ランスとドットの相手はエピデムだった。エピデムはt機そっちのけで喧嘩をしているドットトランスをなだめると、ドットにプリンを勧める。しかしプリンを口にした途端ドットは倒れこみ、激しく咳込みだした。エピデムは「魔力を奪う薬」をドットに飲み込ませていたのである。
ランスは妹のアンナが魔力を失った原因がエピデムだと気づき、激しい怒りをあらわにする。共闘を持ち掛けるドットを無視し、修行で開花させた「サモンズ」の能力でカタをつけようとしたが、コントロールが不安定の為うまく発動しなかった。
ドットはランスを一発殴って敵に奪われた妹の写真入りのロケットを返すと、共に戦うとことを再度訴える。ランスは意地を捨てるとサモンズの魔法を使いこなすようになる。しかしエピデムは最硬度を誇る金属「オリハルコン」を操り、ランスよりも実力が劣る脱兎を集中攻撃した。ランスはドットを庇って倒れてしまい、ドットは怒りから魔力を爆発させてエピデムを撃破する。
死んだと思われたランスは、ローブのいたるところに仕込んでいた妹の缶バッチのおかげで無事生存していた。

ランス・クラウンの関連人物・キャラクター

マッシュ・バーンデッド

「魔法がすべての価値観」である魔法界において、一切の魔力を持たずに誕生した青年。養父レグロ・バーンデッドから「自衛のため」化された筋トレを毎日続けた結果、人間離れした頑強な肉体を手に入れた。ある日マッシュが「魔法無能者」であることが魔法警察に発覚してしまうも、魔法警察のトップである「ブラッド・コールマン」から「神覚者に選ばれれば魔法無能者の件は黙っておいてやる」と取引を持ち掛けられ、レグロと平和に暮らすためにマッシュは取引に応じて「イーストン魔法学校」に入学した。

編入試験でトップの成績を取っていたランスは「自分の為に他人を切り捨てられない弱さ」を持っているマッシュを「甘い」と断じ、マッシュの友人たちを人質にとって勝負を仕掛ける。しかしマッシュが呟いた「なんでも合理的に判断できるほど器用じゃないから 僕」という言葉を聞いて、かつて妹が言っていた「不器用なお兄ちゃんの優しさが大好きだよ」という言葉を思い出し、「しらけた」ランスは銀の硬貨2枚をマッシュに渡って立ち去った。
それ以降元来面倒見のいいランスはマッシュの味方となり、学習面や「七魔牙」との対決など何かと世話を焼いてくれるようになった。

renote.net

アンナ・クラウン

ランス・クラウンの妹。ランスの事が大好きな明るい普通の少女だったが、ある日突然高熱を発し、魔力量を示す痣が消えていくという難病に侵された。両親が「このままアンナの魔力が消えるのなら当局に通報する」と述べ、優秀だったランスに過剰な期待をかけたことがきっかけで、ランスは家を飛び出して「神覚者」になるべくイーストン魔法学校に入学した。
後に「イノセント・ゼロ」の実子の1人であるエピデムが「命と魔力を吸い取る魔法薬」を開発していることが判明し、アンナの病は魔法薬が原因だったことが示唆されている。

ランス・クラウンの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「シスコンだ」

魔力を失う病を患っている妹アンナの為にすべてをささげているランスは、自他ともに認める極度のシスコンである。マッシュとの対決時アンナの写真が入ったロケットをマッシュに奪われたランスは、「ロリコン」を否定して「シスコンだ」と断言している。「この世で最も尊いものは俺の妹だ」と主張するランスに、マッシュも唖然とするしかなかった。
逆に極度の「マザコン」である敵と対戦した時には、マザコンとシスコンで猛烈な口げんかを展開している。イケメンで成績優秀なランスのギャップが面白い、衝撃的なセリフである。

ランス・クラウンの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ランスの強さはマッシュと同レベル

作者の甲本はインタビューの中で「ランスは魔手のライバルキャラとして誕生させており、実力は同じくらい」と公言している。ランスは編入試験をトップの成績で通過している為魔手は学力では勝つことができないが、戦桃面での実力は拮抗しているのである。非常に頼りになるコンビだ。

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