サウンド・オブ・ミュージック(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『サウンド・オブ・ミュージック』とは、ブロードウェイミュージカルを原作に、1965年にアメリカ合衆国で制作されたミュージカル映画の金字塔。オーストリアからアメリカへ亡命して合唱団を結成したトラップ一家の実話が基になっている。退役海軍トラップ大佐の7人の子供達の家庭教師となったマリアが、持ち前の明るさと優しい歌声で子供達の心を開いていく。雄大なアルプスの風景とナチスドイツの脅威に立ち向かう勇気、そして家族愛が描かれ、アカデミー作品賞、監督賞、録音賞、編集賞、編曲賞の5部門に輝いた。
日本語吹替え:矢田稔(NETテレビ版)/国坂伸(フジテレビ版)/仲木隆司(ソフト版)/関口篤(製作40周年記念版・製作50周年記念版)
ゲオルグ・フォン・トラップ大佐の屋敷で催された舞踏会の出席者。
エルベフェルト男爵夫人(演:ドリス・ロイド)
日本語吹替え:二宮弘子樋渡宏嗣(製作40周年記念版・製作50周年記念版)
ゲオルグ・フォン・トラップ大佐の屋敷で催された舞踏会に出席する男爵夫人。
ナチスドイツ党員
カール(演:アラン・キャロウ)
日本語吹替え:上田敏也(NETテレビ版)/長堀芳夫(フジテレビ版)/広瀬正志(ソフト版)/樋渡宏嗣(製作40周年記念版・製作50周年記念版)
ナチスドイツ親衛隊上等兵。ナチスの地方長官に就任したハンス・ツェラーと行動を共にする。
『サウンド・オブ・ミュージック』の用語
ザルツブルク
映画の舞台となっているのはザルツブルクである。オーストリア中北部に位置する都市で、作曲家モーツァルトの生まれ故郷として有名。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者として有名なヘルベルト・フォン・カラヤンの生まれ故郷としても知られている。
映画で「ドレミの歌」をマリアと子供達が歌い上げるシーンにはミラベル庭園が登場する。
エーデルワイス
ドイツ語で「高貴な」を意味する「エーデル」と「白」を意味する「ヴァイス」という言葉が由来。スイスの国花に指定されており、花言葉は「大切な思い出」、「尊い思い出」、「勇気」、「忍耐」である。映画の中ではシュレーダー男爵夫人にトラップ大佐の娘グレーテルが小さな花束にしてプレゼントとして渡すシーンに登場している。
ウィーン
ウィーンはオーストリアの首都。映画の中ではトラップ大佐がシュレーダー男爵夫人と共に過ごすために1ヵ月滞在していた場所として登場する。ベートーベン、モーツァルト、シューベルトという有名な音楽家が活躍した場所であることから「音楽の都」と呼ばれている。
『サウンド・オブ・ミュージック』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
マリア「失礼しました。あなたを呼ぶ合図を知らなくて」
家庭教師として修道院からトラップ一家へやって来たマリアは、トラップ大佐が7人の子供達を呼び出す時に笛を吹いていることに驚いてしまう。広い屋敷であることから、大きい声で呼ぶことは迷惑になると大佐は主張する。しかしマリアは、笛は犬や猫を呼ぶときに使う物であり、子供達を呼ぶために使う物ではないと言う。子供達を人として扱わない大佐のやり方を嫌っているマリアは大佐がその場を去ろうとするときに笛を吹いて振り向かせ、「失礼しました。あなたを呼ぶ合図を知らなくて」と皮肉を込めて言う。笛を使って子供達を呼ぶことを嫌うマリアの精一杯の大佐に対する皮肉が伝わってくる。
雷雨の夜にマリアと子供達が「私のお気に入り」を歌うシーン
家庭教師として、修道院からトラップ大佐と7人の子供達が住む邸宅にやって来たマリア。雷雨が続く夜、マリアは祈りを捧げていた。その時、マリアの部屋の窓からリーズルが入ってきた。恋人のロルフと会っていたが、門限で玄関が閉まったために、マリアの部屋に上ってきたのだ。「家庭教師なんていらないと言ったけど、間違っていたみたい」とリーズルはマリアに言った。
マリアは「ベッドに座ってゆっくりと話しましょう」とリーズルを呼んだ。
突然、グレーテルが雷が怖かったのか、マリアの部屋に入ってきた。グレーテルに続いてルイーザ、ブリギッタ、マルタもマリアの部屋にやって来た。フリードリッヒとクルトもマリアの部屋に入ってきた。
雷雨が続く中、マリアは「楽しいことを考えるの」と子供達に伝え、「わたしのお気に入り」を歌い始める。枕投げ、電報、学校が休みの日、ネコヤナギと、子供達は歌に合わせてお気に入りのものを挙げていく。
雷雨の夜に惨めな気持ちを忘れさせてくれる楽しいシーンである。
マリアが子供達に「ドレミの歌」を教えるシーン
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目次 - Contents
- 『サウンド・オブ・ミュージック』の概要
- 『サウンド・オブ・ミュージック』のあらすじ・ストーリー
- 歌が大好きなマリア
- トラップ大佐の屋敷へ
- 子供達と打ち解けていくマリア
- 心を和ませていくトラップ大佐
- トラップ大佐との結婚
- オーストリアからの脱出
- 『サウンド・オブ・ミュージック』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- マリア(演:ジュリー・アンドリュース)
- トラップ一家
- ゲオルグ・フォン・トラップ(演:クリストファー・プラマー)
- リーズル・フォン・トラップ(演:シャーミアン・カー)
- フリードリッヒ・フォン・トラップ(演:ニコラス・ハモンド)
- ルイーザ・フォン・トラップ(演:ヘザー・メンジース)
- クルト・フォン・トラップ(演:デュアン・チェイス)
- ブリギッタ・フォン・トラップ(演:アンジェラ・カートライト)
- マルタ・フォン・トラップ(演:デビー・ターナー)
- グレーテル・フォン・トラップ(演:キム・カラス)
- トラップ大佐の婚約者
- エルザ・シュレーダー(演:エリノア・パーカー)
- トラップ大佐とシュレーダー男爵夫人の友人
- マックス・デトワイラー(演:リチャード・ヘイドン)
- リーズルの恋人
- ロルフ(演:ダニエル・トゥルーヒット)
- ハンス・ツェラー(演:ベン・ライト)
- フォン・トラップ家の執事
- フランツ(演:ギル・スチュアート)
- フォン・トラップ家の家政婦
- シュミット夫人(演:ノーマ・ヴァーデン)
- ウルスラ
- 修道院の関係者
- 修道院長(演:ペギー・ウッド)
- シスター・ベルテ(演:ポーティア・ネルソン)
- シスター・マルガリータ(演:アンナ・リー)
- シスター・ソフィア(演:マーニ・ニクソン)
- シスター・カタリナ(演:エイダ・ベス・リー)
- シスター・アガタ(演:ドリーン・トライデン)
- シスター・バーニス(演:エヴァドニ・ベイカー)
- パーティーの出席者
- エルベフェルト男爵(演:ケンドリックス・ハクザム)
- エルベフェルト男爵夫人(演:ドリス・ロイド)
- ナチスドイツ党員
- カール(演:アラン・キャロウ)
- 『サウンド・オブ・ミュージック』の用語
- ザルツブルク
- エーデルワイス
- ウィーン
- 『サウンド・オブ・ミュージック』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マリア「失礼しました。あなたを呼ぶ合図を知らなくて」
- 雷雨の夜にマリアと子供達が「私のお気に入り」を歌うシーン
- マリアが子供達に「ドレミの歌」を教えるシーン
- トラップ大佐がギターを弾きながら「エーデルワイス」を歌うシーン
- マリアがトラップ大佐と一緒にオーストリアの民族舞踏を踊るシーン
- 『サウンド・オブ・ミュージック』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 主演は2人のアカデミー賞受賞者
- 20世紀フォックスを倒産の危機から救った映画
- ロケ地はオーストリアのザルツブルク
- ワンシーンだけ出演したマリア・フォン・トラップ
- 史実では修道女を辞めていたマリア
- オーストリアとドイツ国内での否定的な意見
- 『サウンド・オブ・ミュージック』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:ジュリー・アンドリュース 「The Sound of Music」
- 挿入歌:エヴァドニ・ベイカー、アンナ・リー、ポーティア・ネルソン、マーニ・ニクソン 「Maria」
- 挿入歌:ジュリー・アンドリュース 「I have Confidence」
- 挿入歌:シャーミアン・カー、ダニエル・トゥルーヒット「Sixteen Going on Seventeen」
- 挿入歌:ジュリー・アンドリュース 「My Favorite Things」
- 挿入歌 :ジュリー・アンドリュース、シャーミアン・カー、ニコラス・ハモンド、ヘザー・メンジース、デュアン・チェイス、アンジェラ・カートライト、デビー・ターナー、キム・カラス「Do-Re-Mi」
- 挿入歌:ジュリー・アンドリュース、シャーミアン・カー、ニコラス・ハモンド、ヘザー・メンジース、デュアン・チェイス、アンジェラ・カートライト、デビー・ターナー、キム・カラス 「The Lonely Goatherd」
- 挿入歌:クリストファー・プラマー「エーデルワイス」
- 挿入歌:シャーミアン・カー、ニコラス・ハモンド、ヘザー・メンジース、デュアン・チェイス、アンジェラ・カートライト、デビー・ターナー、キム・カラス 「So Long, Farewell」
- 挿入歌:ペギー・ウッド 「Climb Ev'ry Mountain」
- 挿入歌:ジュリー・アンドリュース、ビル・リー 「Something Good」
- 挿入歌:エヴァドニ・ベイカー、アンナ・リー、 ポーティア・ネルソン、マーニ・ニクソン 「Processional And Maria」