ハンサムな彼女(吉住渉)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ハンサムな彼女』とは、吉住渉によって描かれた恋愛少女漫画。1988年から1992年に集英社「りぼん」に掲載された。また、1992年にはポニーキャニオンからOVAが発売されている。吉住渉の代表作の1つである。女優である萩原未央は、あるドラマ撮影で熊谷一哉に出会う。芸能界という特殊な環境のなかで、10代の少年少女が夢と恋愛の狭間で葛藤しながら想いを深め合う青春ラブストーリーだ。

一哉の名前は、日本人で初めてのオリンピックメダリストとして有名なテニスプレーヤー熊谷一弥からとられている。作者の吉住はこの名前を選んだ理由として「発音のカンジが好きだったもので」と余談に書いている。しかし、名付けの際に吉住が熊谷一弥選手の漢字をうろ覚えだったため、「一弥」は「一哉」となっている。

収の関西弁を監修したのは矢沢あい

関西弁のキャラクターを出すにあたり、同時期に『りぼん』へ掲載していた漫画家の水沢めぐみや、矢沢あいらがサポートした。しかし、水沢が関西にいたのは中学までであったため「やっぱりもう忘れてる…」と辞退したという。収の初登場回はおーなり由子、2回目以降は矢沢あいが関西弁をサポートした。

番外編で描かれるケンジと収の恋の行方

単行本第4巻に収録の番外編「KENJI」と、第5巻に収録の番外編「OSAMU」にて、それぞれの恋の行方が描かれている。ケンジは転入生であった未央に片想いをしていたが、一哉や収などの登場で想いを告げられずにいた。一大決心して未央に告白の手紙を送るが、意図が通じずに終わってしまう。収は、未央に振られたことがきっかけで、真剣な恋愛をやめる。その後声を掛けて来た美人女子大生と交際を始めるが、菊池が自分を好きでいることを知り揺らぎ始める。紆余曲折あり、真剣に菊池と交際を始めることになった。

『ハンサムな彼女』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):羽田恵理香「迷子にさせないで」

作詞 - 及川眠子 / 作曲 - 高野富士雄 / 編曲 - 亀田誠治

挿入歌:羽田恵理香「笑顔はポーカーフェイス」

作詞 - 及川眠子 / 作曲 - 山口美央子 / 編曲 - 亀田誠治

挿入歌:羽田恵理香「胸に飾った夏」

作詞 - 森由里子 / 作曲 - 高野富士雄 / 編曲 - 亀田誠治

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