アルフ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『アルフ(ALF)』とは、アメリカNBCで放送されたテレビドラマ、及び主人公の愛称である。アメリカでは1986年から1990年まで放送され、日本でも1989年からNHKにて不定期で放送された。ロサンゼルスのとある家に宇宙船もろとも落下し、そのまま居候することとなったエイリアンのアルフ(本名ゴードン・シャムウェイ)が巻き起こす騒動がメインのシチュエーション・コメディ。軽妙かつ時にブラックなアメリカンジョークが特徴的で、根強いファン人気を誇る。

クリスマスイブ、ひょんなことから余命わずかな少女ティファニーと交流することになったアルフ。ティファニーは自分の命がもう長くないことを知っており、その時が来るのが怖いと言った。「考えてはいけないと分かっていてもどうしても考えてしまう」と言うティファニーに、アルフは「いいんだよ、ティファニー。怖いのは当たり前だ」と優しく声を掛けた。
死への恐怖という防ぎようのない感情への対抗策として、アルフは自分も行っている「好きなもののことを考える」ことを勧めた。地球より発達した文明を持つ宇宙人とはいえ、アルフにはティファニーの病気を治す力はない。それでも、語り合うことで心を落ち着かせ、笑顔にすることはできる。
アルフとのやり取りで笑顔を取り戻し、ティファニーは安心したように眠りにつく。アルフはティファニーの心中を想い、涙をこぼしながら彼女の病室を後にした。
コメディとして名高い『アルフ』における、シリアスかつ涙を誘う場面である。

『アルフ(ALF)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

英語版で日本語を喋ったことがあるアルフ

英語版で、アルフが日本語を呟く場面がある。ウィリーが日本製のクリスマスツリーを購入した際、日本語で書かれていた付属の説明書を読み上げる場面で、アルフは「あなたは、本当の木を買えなかったのですね」と呟いた。アルフは元々作り物のツリーを「偽物」と呼び、飾ることを嫌がっていた。その後続くウィリーへの通訳「本物の木を買えなかったあなたへ」が皮肉めいている。

ギスギスしていた『アルフ』の撮影現場

80年代におけるコメディ番組としてファンの多い『アルフ』だが、その撮影現場はギスギスしていた。当時はCGがあまり発達していなかったこともあり、アルフはパペット操作で命を吹き込まれた。ところがその操作が大変で、本体の他両手の動きをそれぞれ2人が担当するという3人がかりでの操作となった。
1話25分ほどの撮影にほぼ1日かかることがザラで、ウィリー役のマックス・ライトは「あの非生物(アルフ)が全て持って行ってしまう」とぼやいていた模様。タナー家を演じた俳優の中で肯定的な思い出を語っていたのはブライアン役のベンジー・グレゴリーのみであった。しかし、ライトは後年「アルフは多くの人に喜びを与えた」とコメントしている。

メルマック星でのアルフの生活を描いたアニメシリーズ『ALF:The Animated Series』

メルマックでのアルフの生活を描いたアニメがある。1987年から1989年にかけてアメリカで放送された『ALF:THE Animated Series』という作品で全26話。ディック・エンターテインメント、サバン・エンターテインメント、エイリアン・プロダクションズ、スクリーン・ジェムズによる共同制作で、ロンダやスキップなどドラマ版のキャラクターも登場する。
日本では放送されていない。

日本のライトノベルに登場したメルマック星人

ライトノベルにおいても、『アルフ』はパロディとして使われた。

日本のライトノベル『あそびにいくヨ!』(著:神野オキナ)にメルマックと呼ばれる人種が登場する。本作のヒロインは猫のような耳を持ったキャーティアという宇宙人で、メルマック星と国交を結ぼうとしたが、彼らがキャーティアを食料としか見なさなかったために断念したと語っている。

『アルフ』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):「アルフのテーマ曲」

挿入歌:アルフ「Your the one whos out of this world」

アルフがリンの為に作ったミュージックビデオ。

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