日本語で完全DVD化希望!伝説のコメディドラマ『アルフ』登場人物紹介
まだCG技術が拙かったころ。そのドラマは始まりました。大食いで時に皮肉屋、そして超マイペース。なのに憎めないし、居候先の家族にも愛され守られている。(迷惑がられはしますが)コンピュータも携帯電話も、今ほど普及していなかった頃のドラマ。そんな作品に登場した個性派のキャラたちをまとめました。
アルフ(本名:ゴードン・シャムウェイ)
メルマックという星からやって来た宇宙人です。侵略者でも友好使節でもありません。故郷の星が爆発し、避難の最中落下したのがタナー家のガレージというわけです。地球では「一人ぼっち状態で、見つかったらヤバい」という身の上。そんな背景を持っているにもかかわらず地球での暮らしをエンジョイ。ジョークも飛ばすなどお調子者のマイペース。たまに天然ボケのような言動もとりますが、知能は高く地球の言語をすぐに覚え、スペイン語もこなせるように。一方で5人×2週間分の食糧を40分足らずで完食するなど大食らいの上、通販での買い物が多いためタナー家の家計を火の車にしている張本人でもあります。悪意なく物を壊すのも日常茶飯事で、「壊さないように」と思うと緊張して結果壊すなど厄介な性分。口癖は「I kill me!(今日もノッてるぜ!)」声の担当は脚本や製作総指揮担当のポール・フスコ氏。吹き替え版は所ジョージ氏です。
家計に関してはそれなりに負い目を感じ、働こうとしたこともありましたが、却って迷惑になってました(新聞売りのバイト。見られるわけにはいかないのでタナー夫妻が行く羽目に)。いたずらは多いものの家族に感謝もしています。自身の出生(後述)について思い悩むなど意外と繊細。また、故郷や仲間への慕情から奇行に走ることも多々あれば、本当は仲間に会いたがっていることも口にしました。前後編のクリスマススペシャルでは余命幾ばくもない少女と出会い、話をして友達となった後、どうすることもしてあげられない現実からか涙を見せたことも。あらゆる楽器を使いこなすことができ、タナー家の長女、リンの為ミュージックビデオを作ったこともありました。
ALF アルフ Alien Life Form 08 DON'T IT MAKE MY BROWN(君にささげるロック) - Видео Dailymotion
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アルフの才能、恐るべし。
宇宙用のドライビングマップを持っており、元々調査団にいたこともあって宇宙や星には詳しい模様。劇中では地球人が発見していない太陽系惑星「デイブ」と「アルビン」が存在しているそうな(惑星認定されていないものの、片方は「ケイロン」という名で確認されています)。火星には色の悪いトマトそっくりの宇宙人がいるとも言ってました。ちなみにアルフの愛称は「ALF (Arien Life Form)」から来ています。
ウィリー・タナー
アルフの一番の被害者にして保護者です。職業ソーシャルワーカー。アルフのせいで「働けど働けど…」状態です。それでもアルフを心配しており、見つからないよう気を使っています。真面目で温厚ですが、アルフを叱る時は「ものすごい目」をすることもあるのです。若い時は夜汽車に飛び乗って旅をしたり、有名女優と恋に落ちたり、ヒッピーだったりと意外な過去の持ち主だったりもします。一方で「ビビって」スカイダイビングをやり損ねた過去もありました。
色々痛い目を合わされていますが、「アルフが来なければよかった」と思ったことは一度もないとか。アルフの妄想の未来では、「あんなに面倒見たのに!」が口癖の僻みっぽい老人になってました。
ケイト・タナー
ウィリーの妻で、ウィリーとは違った意味での「被害者」です。というより、家計をやりくりしている身なのでウィリーよりも深刻に考えざるを得ない、といった方が近いかもしれません。一話目からアルフに対して警戒していました。その点はアルフも分かっていますが、「テレもあるんじゃないかな」と前向きに解釈。何だかんだ仲良く話していますし、相談に乗ることもあれば心配もします。ウィリー曰く「スーパーウーマン」で、若い頃から行動派。現在活躍している男性(宇宙でも有名な人物もいます)と付き合っていた過去がありました。アルフの妄想の未来では、認知症にかかって何故かにこやかな老婆になってました。
リン・タナー
タナー家長女です。お年頃ですが取り立てて反抗的な印象の子ではなく、アルフとも仲良くやってます。一度愛を告白されましたが、アルフに好意は持っていても家族愛や友情みたいなもので、恋愛感情じゃないと諭しました。その後恋人ができた模様。アルフの妄想の未来では、パントマイマーの恋人と結婚し、中年になっても大学の一般教養段階にいたりと何かパッとしないおばさんになってました。(そして夫共々アルフを的にナイフ投げをする始末。)
美人コンテストで優勝を逃し落ち込んだ際、アルフから「君が一番美人だよ。いろんな星でいろんな女の子を見てきた俺が言うんだ。本当だよ」と言われて救われるシーンあり。
ブライアン・タナー
タナー家長男で、真っ先にアルフと仲良くなりました。実年齢差は200歳以上ですが、実に気の合った名コンビぶりを発揮。一度アルフが仲間と一緒に新しい星に旅立つかもしれないとなった時は、自分の誕生日であるにもかかわらず「ケーキのデザインをアルフの顔にする」と提案するほど懐いていました。たまにアルフに騙されてましたが、成長に従い「その手には乗らないよ!」と釘を刺すように。アルフの妄想の未来では、マフィアのボスの娘と結婚して完全に尻に敷かれてました。
エリック・タナー
途中で生まれた、タナー家の次男。「アルフとはどう接させるか」なんて会議が成される中、当のアルフはコメディドラマで「出産の手伝い」をお勉強。「赤ん坊が生まれる時に役に立ってみせる」と張り切ってましたが、張り切りすぎてつい居眠り。その間に陣痛が来て誕生と相成りました。「俺が色々教えてやるからな」とアルフが兄貴ぶりを見せつけましたが、アルフの妄想の未来では、妙な子供番組の司会者としてアルフに火の輪くぐりだのの危険なパフォーマンスを要求する人物になってました。
ラッキー
タナー家の猫。ネコが常食のアルフが来てからというもの、催眠術でクリームパンだと思い込まされたり、行方不明になったり。ある事情でアルフが家を出るとなった際「笑った」そうです。彼は彼で神経すり減らしてたんですね。途中で亡くなって新しい猫が来ましたが、アルフは食欲に勝る愛情に混乱しつつ、それを受け入れるのでした。