釈迦(終末のワルキューレ)の徹底解説・考察まとめ

釈迦(しゃか)とは、『月刊コミックゼノン』連載の『終末のワルキューレ』の登場人物で、仏教の開祖として実在した釈迦がそのままモチーフとなっている。同作では、神様vs人類の最終闘争(通称ラグナロク)において、神様側の一員として登場したが、最終的に人類側として出場することを勝手に決めて寝返った。自身が考えるままに動く自由奔放な性格。本名はゴータマ・シッダールタ。

巨大な龍の頭の後ろから、禍々しく刃が生えた巨大な鎌のこと。

一蓮托生(いちれんたくしょう)

お互いに運命を共にすることで全身全霊の能力を引き出すことができる能力。作品中では、零福の武器を手に取り、慈愛の心で新たな武器へと変化させた。

神器「大円寂刀・零」(だいえんじゃくとう・ぜろ)

零福の武器を手に取り、慈愛の心で変化させた武器。

釈迦の必殺技

業滅輪廻(ごうめつりんね)

禍々しい殺気を纏い、敵対者の首を狙う一撃。

業滅輪廻・久遠(ごうめつりんね・くおん)

龍の口から炎を噴き出し、速度を乗せる事でさらに威力を増すことができる。

天眼妙覚大涅槃斬(マハーバリ・ニルヴァーナ)

神器「大円寂刀・零」(だいえんじゃくとう・ぜろ)を使用し、大きく振りかぶって相手を一刀両断する大技。

釈迦の来歴・活躍

釈迦の誕生

古代北インド、カピラヴァストゥの地を治める小国のシャカ族の王子として、後の釈迦であるゴータマ・シッダールタは誕生する。クシャトリヤという最高の身分に王族としての最高の衣食住、教育。そして何より生誕時に告げられた、仙人による「この子は人間のうちで最上の人…いずれ世界の王となろう」という予言。シッダールタは生誕時から、神により約束された最高の未来が与えられていた。彼はシャカ族の王子としてカーストの分け隔てなく国民を助け、施し、責務を果たしていた。

兄の死

古代北インドの十六大国の1つ、マッラ王国の王ジャータカのことを、シッダールタは慕っていた。ジャータカはシッダールタと5つ離れた年上の遠い親戚。兄弟というものにほのかな憧れを抱いていたシッダールタは、彼を「ジャータカ兄様」と呼んでいた。ジャータカの方も人前で「兄」と呼ぶのをたしなめつつもシッダールタを可愛がっていた。
しかしジャータカは死病を患い、自らの死期を悟っていた。ある時、シッダールタは軽口のつもりで「ジャータカ兄様は…幸せですね」と言った。それを聞いたジャータカは「君は本当に私が幸福だと思うのかい?」と告げて自らが間もなく死ぬことを告白。そして自分の「幸福であろう」人生を語りつつも、「私の人生はいったい誰のものだったんだろうね?」と言った。その後、ジャータカは死を目の前に弱気になったとして忘れてほしいと告げるが、シッダールタの心には、敬愛する兄の言葉と横顔が残った。その後間も無く、ジャータカは亡くなる。シッダールタも沈痛な面持ちでその葬儀に参列した。

零福との出会い

零福は、人類の不幸を自分が吸い取ることで人類を救済しようとした心優しい神様であったが、零福が不幸を吸い取れば吸い取るほど、人類が幸福を見失い堕ちていく姿を見た。
絶望している零福の元に、崇拝者とともに行列をなして、たまたま人間時代の釈迦が通りがかる。零福は、釈迦と崇拝者たちが皆、幸福な表情をしていたこともあり、なぜ自らが不幸を吸い取ったにも関わらず、人々は幸福にならないのか釈迦に尋ねる。釈迦は、幸福には自分で至るものであり、「不幸(影)あるところに幸福(光)あり」という教えを、零福に説く。「キミも一緒に悟らないか?」と釈迦に誘われた零福であったが、人々を幸福にする役割は本来自身のものであり、人間に手を差し伸べられてしまったこともあり、屈辱感と嫉妬を覚え、その場から立ち去る。釈迦は、そこまで深く考えず、「零福は思春期の少年だったのでは?」とだけ思っただけであった。
一方、零福は人間の釈迦に屈辱的な思いをさせられたことから、その愛情は憎悪へと反転、人類に復讐をするための神へと変貌する。そして人々を片っ端から殺めようとするが、自身でその力を制御して、七福神(毘沙門天、恵比寿、布袋、弁財天、寿老人、福禄寿、大黒天)へと分裂し、八福神伝説が生まれる。

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