Pentatonix(ペンタトニックス)とは【徹底解説まとめ】

Pentatonix(ペンタトニックス)とは、アメリカ合衆国出身の男女5人組のアカペラアーティストである。Youtubeでレディー・ガガの楽曲をアカペラカバーした動画が30万回も再生され、一気に人気に火が付いた。2011年にデビューした後はロサンゼルスで活動を広げ、2014年に日本で行われた「SUMMER SONIC 2014」に出演をしている。日本の音楽番組への出演、日本人アーティストや韓国人アーティストとアカペラでコラボするなど、アジアにも活動の幅を広げている。

Pentatonix(ペンタトニックス)の概要

Pentatonix(ペンタトニックス)とは、アメリカ合衆国出身の男女5人組、アカペラアーティストである。スコット・ホーイング、ミッチ・グラッシ、カースティン・マルナードの三人でボーカルトリオとしてYoutubeでレディー・ガガの楽曲「テレフォン」をアカペラカバーした動画が30万回も再生され、一気に人気に火が付いた。最初はこの3人で活動をしており、地元のラジオ局主催のコンテストで「テレフォン」を歌うも、優勝は叶わなかった。

リベンジとしてアメリカのアカペラ・オーディション番組『The Sing Off』新シーズンが始まることを知ったスコットは出演することを決める。オーディションまでに、より歌唱力をパワーアップさせるために3人でアヴィ・カプランとケヴィン・オルソラを引き入れた。5人はオーディション本番の日に初顔合わせしたにも関わらず、オーディションに優勝してデビューする。2014年に日本で行われた「SUMMER SONIC 2014」に出演をし、活動の幅を国外にも広げた。

2017年にベース担当だったアヴィ・カプランが「家族との時間を大切にしたい」との理由でグループを脱退している。ここで新たにメンバーとして迎え入れられたのがマット・サリーだった。

カバーする楽曲は世界的に評価されたものばかりで、第60回グラミー賞で「最優秀新人賞」を受賞したアレッシア・カーラの「Stay」や、全米12週連続1位を記録したエド・シーランの「シェイプ・オブ・ユー」など、人気になった曲をアカペラでパフォーマンスすることで、また違った楽曲の良さを引き出してきた。楽器を一切使わずアカペラ技術のみで曲を作りあげるため、歌手として圧倒的プロフェッショナルと言える。日本の音楽番組への出演、日本人アーティストや韓国人アーティストとアカペラでコラボするなど、アジアにも活動の幅を広げている。

Pentatonix(ペンタトニックス)の活動経歴

3人で活動をスタート

3人でYoutubeでパフォーマンスしている動画を投稿していたころ(左から、カースティン、スコット、ミッチ)

メンバーのスコット・ホーディング、カースティン・マルナード、ミッチ・グラッシの3人はアメリカ合衆国テキサス州の北部にあるアーリントンという町にある高校に3人で通っており、仲が良かった。3人でグループを結成してアカペラでパフォーマンスを始めたのがPentatonix(ペンタトニックス)が始まる最初のきっかけであった。ある日、地元ラジオ局主催のコンテストに応募してレディー・ガガの楽曲「テレフォン」をアカペラで歌ったが、惜しくもコンテストでは敗れてしまった。しかし、2011年にメンバーのスコットは人気アカペラオーディション番組『The Sing Off』が新シーズンを始めると知り、グループでオーディションに応募することに決める。

2011年にオーディションに合格、デビューへ

デビューしたての頃の5人(左からアヴィ、カースティン、スコット、ミッチ、ケヴィン)

『The Sing Off』への出演に先駆けて行われた出演者を選ぶオーディションには、スコット、ミッチ、カースティンの3人で挑んだ。すると、パフォーマンスを見てくれたジャッジから音をもっと増やすように提案され、ベースとビートボックスを増やすことになった。新たにケビン、アヴィがメンバーに加わりオーディションに出演する。人数は少なかったが、5人全員が音楽のメロディーを作り出す高い技能を発揮し、デビューが決定する。優勝賞金20万ドルとソニー・ミュージックとの契約を手にしたPentatonixは、ロサンゼルスを拠点に活動しながらYoutubeへの動画投稿を増やしていった。

中でも、2013年にYoutubeに投稿した「ワン・モア・タイム」、「デジタル・ラヴ」、「ゲット・ラッキー」といったダフト・パンク曲のメドレー「ダフト・パンク・メドレー」は再生回数が3億回を超えるほどの驚異的な人気を集めた。

初めてグラミー賞を受賞

初めてグラミー賞を受賞したとき(左からケヴィン、ミッチ、スコット、カースティン、アヴィ)

Pentatonix(ペンタトニックス)は2015年の2月に初めてグループでグラミー賞を受賞する。この賞は、アメリカ合衆国のレコーディング・プロフェッショナル組織であるザ・レコーディング・アカデミーが、アーティストの音楽の才能を評価して与える賞である。グラミー賞は様々な部門に分かれており、Pentatonixは最優秀インストゥルメンタル編曲賞を受賞した。グラミー賞でアーティストを評価するのはファンやリスナーではなく、音楽の制作者や演奏者、音楽関係者といったプロだ。そのため、賞の受賞は世界的に音楽の才能を評価されることであり、最も権威のある音楽賞といえる。

2014年、初来日

ラゾーナ川崎でパフォーマンスをした時の様子(左からアヴィ、カースティン、スコット、ミッチ、ケヴィン)

2014年、千葉および大阪で開催されるロックフェスティバル「SUMMER SONIC 2014」に出演した。 アヴリル・ラヴィーン、The Orwellsなどの他の海外アーティストも多数出演していた。5人はデビューして最初に注目を集めた「ダフト・パンク・メロディー」を披露し、その場にいた観客全員の注目を集めた。これがグループで初めての日本公演となり、デビューしてから海外進出までに、そこまで長い時間はかからなかった。

また、同年8月には神奈川県のラゾーナ川崎プラザで日本のアカペラ女子高生ユニットLittle Glee Monster(リトル・グリー・モンスター)がPentatonix(ペンタトニックス)のサポートアクトとして共演した。

2015年、日本で初の単独公演

大阪公演の様子(左からアヴィ、カースティン、スコット、ミッチ、ケヴィン)

東京、名古屋、大阪、福岡の全4都市6公演で行われた初来日公演「THE ON MY WAY HOME JAPAN TOUR 2015」では合計で1万2千人を動員し、チケットは全て完売するほどの盛況だった。また、完売を受けてZEPP DIVER CITY TOKYOでも追加公演が決定し、会場は2000人を超える観客で埋め尽くされた。

パフォーマンスした曲は、Youtubeで再生回数3億回を超えた「ダフト・パンク・メドレー」、「ビヨンセ・メドレー」やミュージック・ビデオを日本で撮影した「ラザー・ビー」など含めて計17曲だった。日本でも「ダフト・パンク・メドレー」が話題になっていたが、17曲全てのメロディーをアカペラのみで披露する、という技術の高さに圧倒される人が続出した。

2017年、アヴィの脱退

アヴィの脱退をメンバーと一緒にYoutubeにアップロードした(左からケヴィン、カースティン、アヴィ、スコット、ミッチ)

2011年にデビューしてアメリカで活動をし、様々なオリジナル曲やカバー曲をアカペラで披露してきたPentatonixだったが、それに比例して忙しい日々を送っていた。日本でも来日公演が始まり、『スッキリ』、『めざましテレビ』、『プレミアMelodix!』、『Love music』などのバラエティ番組に出演する機会も増えて着実にファンは増えていった。その才能が評価されて2015年に初めてグラミー賞を受賞し、これから世界的に活躍するであろうアカペラパフォーマンスユニットとして注目されていた。しかし、そんな忙しいアーティスト活動に耐えかねてヴォーカル・ベース担当のアヴィ・カプランが2017年に脱退を表明する。脱退理由は「友人と家族との時間を大切にしたいから」ということだった。これはグループ全員でPentatonix(ペンタトニックス)公式フェイスブックで公表している。

Pentatonix(ペンタトニックス)のメンバー

スコット・ホーイング

S_Nakamura3
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@S_Nakamura3

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