日本三國(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『日本三國』(にっぽんさんごく)とは、3つの勢力に分かたれた日本を統一することを目指す少年の苦難と戦いの日々を描いた、松木いっかによる漫画作品。
近未来。国家としての日本は衰退を重ねて崩壊し、大和、武凰、聖夷の3つの国に分かたれることとなった。大和に生まれた少年三角青輝(みすみ あおてる)は、権力者の横暴によって家族を奪われ、復讐のために腐敗した国の政治そのものを、そして果てしない争いが続く日本の現状をも変えてみせると決意。軍に入り、仲間を集め、やがてその並外れた才覚を表していく。

現在の日本を構成する3つの国の1つ。北陸、東北、北海道を領土としている。
武凰とは同盟を結んでいる。

武凰(ぶおう)

現在の日本を構成する3つの国の1つ。中部から関東にかけてを領土としている。
聖夷とは同盟を結んでいる。

『日本三國』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

殿継「此度の一件は、菅生右中将の助言を無視し、金沢に軍を進めた私に全責任がある」

長尾の偽りの投降を見抜けず、殿継の舞台は敵の総攻撃を受ける。次々と倒れていく部下を目の当たりにした殿継は、「自分は間違っていた、その結果多くの部下を死なせた」と衝撃を受け、なんとか生き残った龍門の配下の将に「数々の非礼を詫びる。此度の一件は、菅生右中将の助言を無視し、金沢に軍を進めた私に全責任がある」との言葉を告げる。
時に生死のかかった瞬間は、人を大きく成長させることがある。殿器の子として高慢かつ横暴な姿を見せてきた殿継が今後どのように成長していくか、楽しみになるシーンである。

弥々吉「待てあわてるな、これは龍門の罠だ」

籠城戦の準備を進めていた龍門は、「民の避難にはどうしても少しだけ時間が足らない」と判断。「1人で敵の眼前で茶を点てる」という驚愕の行動に出て、“伏兵が潜んでいると思わせて撤退させる”ことを狙いとした空城の計を仕掛ける。
これを見た桜虎は一目で龍門の意図を見抜き、軍師の弥々吉にも意見を求める。すると弥々吉は、日本が1つの国だった時代の文化(漫画)になぞらえ、「待てあわてるな、これは龍門の罠だ」とこの状況を表する。

ここから始まる龍門と桜虎の心理戦は名シーンの連続で、聖夷との戦いでも屈指の名シーンとなっている。

YAMAKUZIRA
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@YAMAKUZIRA

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